2008年7月28日

法大弾圧粉砕へ全国集会 “学生の手に法大を奪還する”

週刊『前進』06頁(2353号2面1)(2008/07/28)

法大弾圧粉砕へ全国集会 増田総長体制打倒へ戦闘宣言
 感動と熱気で新たな闘い誓う
 “学生の手に法大を奪還する”

 「法大当局は生かしちゃおけない。だからおれは闘い続けますよ!」「人生をかけて法大闘争に勝利する」「法大弾圧を粉砕する力は、おれたち自身の中にある。おれたち一人ひとりが全力で立ち上がることにあるんです」——学生のほとばしるような訴えに会場全体が熱くなり、ひとつになった。そして参加者の誰もが「法大闘争に絶対に勝利しよう」と誓いあった。
 7月24日に開かれた「法大弾圧ぶっとばせ!
7・24全国集会」は、3・14法大弾圧を許さない法大生の会、法政大学文化連盟、5・28〜29法大弾圧救援会の共催で開催された。会場には5・28〜29弾圧で逮捕された全国の学生、被告団家族、法大弾圧裁判弁護団、学生とともに闘ってきた青年労働者、法大OBなど460人が集まった。
 冒頭、司会の法大生から内田晶理君不当逮捕の事実が伝えられた。会場の怒りが爆発する。司会の女子学生は「起訴された17人と内田君、あわせて18人を奪還する集会としてかちとろう!」と呼びかけた。
 基調報告は、法大法学部の久木野和也君(無期停学処分者)だ。久木野君は、入学以来の法大と法大生への自らの思い、学生会館解体(04年)への怒りと悔しさ、そしてすべての怒りを解き放って闘いぬいてきた06年3・14弾圧以来の2年余りの激闘を振り返った。そして「この闘いの中でつくりあげてきた団結があれば絶対に負けることはない」と語りきった。実に勝利感と展望にあふれた基調報告となった。そして久木野君は、①法大キャンパスを解放する10・17法大集会への結集、②5千万円カンパ、③獄中学生の年内奪還の3つの方針を提起し、「逮捕・処分を恐れず法大のように職場・キャンパスで闘おう。そして、すべての力を法大に結集し、法大闘争をともに闘おう」と呼びかけた。
 続いて07年4・27法大弾圧被告の友部博文君、5・28〜29弾圧逮捕者が次々と登壇。友部君は「われわれはがまんの限界だ! 法大当局はもう倒すしかない」と宣言。5月28日に逮捕され、釈放をかちとった織田陽介全学連委員長は「この弾圧との闘いに勝つか負けるかが、歴史の分岐点だと本当に思っている。ここで負けたのが戦前の歴史です。絶対に勝たなきゃいけない」と熱烈なアジテーションを発した。

 第1章 獄中の学生の年内奪還へ5千万円カンパ呼びかけ

 集会の中で、文化連盟の学生が制作した法大闘争記録映像が上映された。あまりにひどい法大当局の弾圧、そして陰湿ないやがらせに怒り、悩み、苦闘しながらも怒りを爆発させて決起している学生の姿が感動的に描き出された。
 集会の後半には、まず法大弾圧弁護団から森川文人弁護士、西村正治弁護士、藤田正人弁護士、河村健夫弁護士が登壇した。森川弁護士は「逮捕された学生は、ぜんぜん負けてない。逆に僕たちが学生に励まされて『よし、一緒にやろう』という気になってます」と述べた。
 続いて全国から駆けつけた被告団の家族が発言。大阪市大の山本進君のお母さんはこの日、法大キャンパスに行き、暴力職員と実力で闘いながら抗議行動を貫徹しての登壇だ。「文化連盟の学生のみなさんの闘い、S君の170時間のハンストには本当に感謝しています。ひとりの人間として法政大の現状を許しておけない」と宣言。別の家族は「私も法大のOB。私のいたころより、今の法大のほうがずっと素晴らしい。私の連れ合いが人生をかけて法大で闘い、ここまでの闘いをつくってきたことを誇りに思う」と発言した。
 カンパアピール、救援連絡センターの山中幸男事務局長のあいさつ、動労千葉の繁沢敬一副委員長、学生とともに闘ってきた青年労働者4人の連帯アピールが続いた。法大OBでもあるコメディアン松元ヒロさんは会場全体に大爆笑をまき起こしながら、学生たちへの熱い思いを語った。
 集会の最後に、文化連盟の学生が演壇に勢ぞろいして決意を表明。集会の盛り上がりは最高潮となった。(発言別掲)
 7・24集会は、法大闘争の”新たな戦闘宣言”だ。参加者は、法大・増田総長体制を打倒し、すべての学生・労働者の力で法大闘争に勝利しようと誓った。そしてそれは、資本主義・帝国主義打倒のプロレタリア革命に向かう闘いと同義であることを確認しあった。