2008年7月28日

革命勝利へ闘う党を建設し労働運動をつくり変えよう 青年労働者・学生に訴える 8・3革共同集会に総結集を 8・6広島—8・9長崎と8・15闘争へ

週刊『前進』06頁(2353号1面1)(2008/07/28)

革命勝利へ闘う党を建設し労働運動をつくり変えよう
 青年労働者・学生に訴える
 8・3革共同集会に総結集を
 8・6広島—8・9長崎と8・15闘争へ

 「法大弾圧ぶっとばせ!全国集会」が7月24日、なかのZERO小ホールで開かれ460人が会場を埋めた(記事2面)。この日の集会直前には全学連の内田晶理(てるまさ)君が、集会終了後にはさらに2人の学生が、いずれも建造物侵入容疑で中野駅頭で不当逮捕された。この絶対に許せぬ暴挙をはね飛ばし、7・24法大集会は怒りあり、涙あり、爆笑ありの実に感動的な集会として大成功した。不当起訴されて獄中にある17人の学生、24日に逮捕された3学生をただちに奪還しよう。すべての学生・労働者が法大闘争をともに闘い、そして絶対に勝利しよう!

 第1章 法大闘争3人不当逮捕弾劾

 青年労働者、学生のみなさん。革命的共産主義者同盟、マルクス主義青年労働者同盟、マルクス主義学生同盟に入って一緒に革命運動を闘おう。
 資本主義の非人間性は極まっている。われわれ労働者は本当に使い捨てのモノかレンタル商品のように扱われている。
 非正規雇用の割合は過去最高の35・5%、多くの青年労働者が結婚も家も望めず、時給いくらの24時間眠らぬ職場で酷使されている。正規雇用の労働者も、わずかな雇用の安定と引き換えに、きついノルマ、長時間・過密、驚くほど低賃金で朝から晩まで働き、家に帰って眠るだけの生活。
 「心の病」の労災が急増し、過労自殺は過去最多、「働く環境はもう限界」「逃げないと過労死」の声が満ちている。
 国内企業の経常利益は03年度の36兆円から3年後には約54兆円へ史上最高に膨らんだ。上場企業の株主還元は12兆円、03年度の6兆円からわずか数年で2倍だ。
 もう、こんな資本主義のもとでは1日も生きていたくない。青年労働者は資本主義と本当に非和解だ。『蟹工船』と同じように、職場では、一握りの資本家が多数の労働者を酷使し、ボロもうけ。生産手段を社会的に独占している資本家階級が労働者から過酷な搾取を行っているのが資本主義社会なのだ。
 『蟹工船』のように、労働者が自らの置かれた現実を拒否し、職場の壁を越えて労働者階級として団結し、資本主義を粉砕するのが革命だ。革命運動は、労働者階級が自らの力で資本主義社会を変革し、自己を解放する運動だ。
 すべての社会的富を生産しながら、動物としての自己の維持しか与えられない労働者——この労働者が階級として社会的に団結し、資本家階級を粉砕して、商品となっている自己を解放し、人間が人間として生活し、生産する社会関係をつくり出すのが革命だ。人間がその労働を自由に行使し、人間の可能性をなんの制約もなく発揮できる社会をつくろう。
 資本主義はもはや歴史的な生命力を喪失し、なんの展望も示すことができない。資本主義の存亡に直面する中で開催された北海道洞爺湖サミットは、何ひとつ「対応策」も「展望」も示すことができなかった。
 他方で世界中の労働者や農民は生きるための闘いに立ち上がり、階級対立は非和解的に先鋭化している。労働者階級の解放を求める闘いは、巨大なエネルギーとなって、国際階級闘争の新局面を切り開いている。
 この労働者の怒りと行動力と結合するのがマルクス主義だ。労働者階級こそ、資本主義を打倒して、労働者権力を打ちたて、新しい社会を生み出すことで人間解放を実現できる階級だ——この論理を思想として指し示したのがマルクス主義である。
 マルクス主義こそ労働者の理論だ。韓国、米国、欧州、日本、世界中で問題になっているのはマルクス主義なのだ。労働者を蔑視したり、軽視する思想を一掃して、マルクス主義を労働者の理論として獲得した瞬間に、労働者階級は必ず勝利できるのだ。
 この革命の思想、革命の目的を、現実の資本主義社会の中で体現し、人びとを結集する人間集団が革命党だ。労働者階級の中で、革命という明確な目的と路線的展望を持ち、労働者を階級として組織し、資本家階級打倒の革命勝利まで責任を持つ、それが革命党だ。労働者階級の中で、革命を目指す最も意識的な団結形態、それが革命党だ。
 すべての青年労働者、学生に呼びかけたい。労働者の理論であるマルクス主義の旗のもと、革命勝利まで闘う労働者党を一緒につくろう。8・3革共同集会は、革命を目指す労働者党を新たに建設する党大会だ。

 第2章 職場から労働者の大反乱を

 マル青労同に入って、日本の労働運動を階級的につくりかえよう。
 今日の青年労働者の現実を生み出しているのが連合や全労連などの体制内労働運動だ。
 連合が日本の労働組合のナショナルセンターとして結成されて早20年。総評を解体して官民統一組織として誕生した連合は約680万人の組合員を擁する世界有数の組織だ。だがこの連合のもとで日本の労働者は深刻な後退を強いられてきた。
 連合は、労使協調路線のもと、政府や財界の行政改革や規制緩和に全面協力してきた。賃労働と資本の対立を否定し、労使が協力して、企業の発展を目指すという労働運動だった。連合は90年代、派遣労働の製造業への解禁や裁量労働制、時間外・休日・深夜労働などの規制緩和を次々容認してきた。それは日経連の「新時代の日本的経営」(95年)路線に全面屈服するものだった。
 これこそがトヨタやキヤノン、松下などの工場の現実をもたらした。工場で働く労働者の半数が期間工や派遣、請負の非正規雇用だ。派遣労働者はほとんどが時給制で、派遣先の都合で配属先や勤務時間が変えられ、簡単に解雇される。
 資本家階級は、やりたい放題の搾取と抑圧を労働者に強いている。それに対して連合や全労連は、資本家の側に身を置き、会社の労務担当に成り下がっている。「会社あっての労働者」「労働者は団結できない」「闘えば会社が他社との競争に負ける」——これが体制内労働組合の思想だ。
 連合や全労連の労働運動では、労働者と資本家という階級対立の芽は摘み取られ、せいぜい労働者の利害を代弁する利益団体として選挙で民主党や共産党を応援するくらいだ。それが労働者になんの役にも立たないことは現実が示している。資本主義の枠内での労働者の地位向上、利益の追求という労働運動は完全に破産しているのだ。

 第1節 体制内を打破する労働運動

 新自由主義は、バブル崩壊と世界金融大恐慌、インフレを招いた。資本家階級は、クビ切り、非正規雇用化、賃下げ、長時間・過密労働を労働者に強いて生き延びようとし、「クビ切りや賃下げをのまねば会社が倒産する。自治体が破産する」と恫喝している。体制内労働運動はそれに思想的、路線的、実践的に屈服している。
 体制内労働運動を打破する労働運動を職場に登場させよう。職場で労働者の階級的反乱を組織する労働運動をやろう。労働者と資本家の階級対立は何よりも職場にある。
 社会の中で実際に労働を担い、巨大な生産力を生み出しているのは労働者だ。資本家は労働者に依存し、それをかすめ取っているに過ぎない。工場で製品をつくっているのは労働者だ。運搬や販売、医療や福祉、行政や学校もすべて労働者が動かしているのだ。だが、生産の主体的存在にもかかわらず労働者は、資本主義社会では分断され、互いに競争させられ、資本家に支配され、一握りの資本家の利潤のために生産が行われている。
 資本主義のもとで分断された労働者を社会的(階級的)に結びつけるのが労働組合だ。労働者は団結して、資本と闘う中で、救済の対象ではなく主体として新たな社会を建設し、運営する能力を形成する。これが労働者階級の社会的力だ。労働者のこの力を覚醒させる労働運動をやろう。
 「闘っても勝てない」という体制内労働運動の常識を打ち破って労働運動に展望を示して、今日その限界を突破しつつあるのが動労千葉だ。
 20年前の国鉄分割・民営化こそ、日本における新自由主義攻撃の出発点だった。JRに採用されるのは30万の職員のうち20万人。3人に1人がクビの恫喝と対決して民営化絶対反対のストを闘い抜いたのが動労千葉だ。
 20年経ってJRは破綻(はたん)寸前だ。組合破壊と利益最優先に血眼になってきたJRは20年以上、駅の専門職を養成せず、検修や保線職場を次々と丸投げ外注化を行ってきた。それが尼崎事故に象徴される安全の崩壊と駅要員のパンクをもたらしている。
 JRは、開き直り的に全面的な外注化=契約社員導入を始めている。その核心がライフサイクルだ。中堅運転士を駅に送り込み、駅は管理者と運転取り扱い責任者を除き、すべて非正規の契約社員にするのがJR会社の計画だ。駅は列車の運行や安全確保の要(かなめ)なのに素人同然の駅員しかいなくなる。
 他方で運転士は、いつ駅への配転命令が出されるのか分からない。生活設計も立たず、不安を抱えながらの乗務。そこから逃れるためには仲間を裏切って指導員や司令員になるしかない。職場は足の引っ張り合いと疑心暗鬼が横行する。
 労働者を将棋の駒のように扱うJR会社。ライフサイクルの対象となる平成採や若い契約社員とJR会社は、本当に非和解の関係にある。これは、JR総連が乗務員勤務制度の改悪、業務外注化などを次々受け入れてきた結果なのだ。
 動労千葉の平成採獲得の闘いは、史上最悪の体制内労働組合=JR総連を打倒し、新自由主義の出発点である国鉄分割・民営化を破産に追い込む歴史的な展望を切り開きつつあるのだ。この闘いと一体で国鉄1047名闘争を再生しよう。

 第2節 全国の職場に動労千葉派を

 JRは、新自由主義、民営化、組合破壊、外注化、非正規雇用化……日本と世界の労働者階級が直面するすべての問題が凝縮する。ここで動労千葉が民営化との闘いで勝利を宣言し、青年労働者の反乱を呼びかけ、組織拡大で総括する闘いに入ったのだ。
 JRの現実は、郵政・教育・自治体・医療・福祉・民間……あらゆる産別・職場の現実であり、労働運動の課題だ。動労千葉派の労働運動潮流を全産別・職場でつくり出そう。どんな産別・職場でも資本と労働の非和解性に基づく階級的団結は必ずつくれる。「労働運動の力で革命やろう」の旗のもと、体制内労働運動を打倒する労働運動をつくりだそう。革共同、マル青労同に結集し、革命家として、階級的労働運動を組織しよう。
 8・6広島ー8・9長崎反戦闘争、8・15闘争に立とう。11月労働者1万人決起へ闘おう。