2008年7月21日

星野再審 最高裁が特別抗告を棄却

週刊『前進』06頁(2352号6面2)(2008/07/21)

星野再審 最高裁が特別抗告を棄却
 労働者の力で奪還を

 星野文昭同志と再審弁護団が申し立てていた特別抗告に対し、7月14日、最高裁第3小法廷(那須弘平裁判長)は、これを棄却する決定を行った。
 送達が届いた15日、再審弁護団は直ちに記者会見を行って決定内容を弾劾した。(写真)
 16日、徳島刑務所で決定を知った星野同志は、面会に訪れた同志をとおして怒りの声明(別掲)を発表した。
 東京高裁の確定判決は、星野同志の服装を「きつね色背広上下」とする共犯者供述を事実認定の柱にしている。しかし、実際に彼が着ていたのは水色のブレザーとグレーのズボンだ。再審弁護団が提出した新証拠・警視庁公安部の「総括捜査報告書」は、デモ隊の指揮者が「薄青の背広」を着ていたと明記している。
 最高裁は、これに追い詰められ、星野同志の服装が「薄青の背広」であったことは認めた。しかし、色に関する記憶違いがあったとしても、殴打に関する供述は信用できるとする。実に政治的かつペテン的な判決だ。革共同は、腹の底からの怒りを込めて弾劾する。
 わが革共同は、今回の最高裁決定の中に、体制的危機を深める日帝の動揺と、この脆弱(ぜいじゃく)な日帝を打倒してプロレタリア革命に転化する決定的な現実性を見る。「星野さんに続け」という青年労働者・学生の陸続たる登場こそ、革命の現実性そのものだ。
 青年労働者・学生を先頭とする労働者階級の闘う力で星野文昭同志を絶対に奪還することを宣言する。