2008年7月21日

7・24集会アピール 3万法大生の怒りの爆発へ マル学同中核派・法大支部

週刊『前進』06頁(2352号5面1)(2008/07/21)

7・24集会アピール 3万法大生の怒りの爆発へ
 “新自由主義大学”を粉砕し世界革命へ固く団結しよう
 マル学同中核派・法政大学支部

 「仲間を処分するなら、まず自分を処分しろ」——法大で立ち上がった学生の団結は、クビをかけて闘う労働者のように熱い! この力で法学部と人間環境学部教授会による処分を粉砕した! この団結の力こそ新自由主義大学粉砕、世界革命の力だ。法大闘争は新自由主義をぶっ飛ばすすべての労働者・学生の闘いだ。法大闘争の歴史的任務と誇りを提起し、全労働者・学生の団結と共闘を呼びかける。「法政大弾圧をぶっ飛ばせ! 7・24全国集会」へ!

 第1章 新自由主義の団結破壊。もう我慢ならぬ

 もう我慢ならない。法大の現実に、そして法大総長・増田に怒りが収まらない。「大学は自由で何でもできる」「自分が一番苦しいときに相談できる一生付き合える友人を作って欲しい」(増田総長)。闘う仲間に次々と退学処分を下し、「学外者!」とののしる暴力職員を差し向ける。「中核派と付き合うと人生を棒に振る」「君も退学になるぞ」と脅して裏切りを迫る。就職率40%の競争社会に乗じてべらぼうな学費を払わせ、奴隷になれと迫る。経済的理由や精神的苦痛で大学を去った友人、命を落とした友人を知らない者が一人でもいるだろうか? 自由? 友人? 増田がすべて奪っている! 増田、お前を絶対に打倒する! この怒りであらゆる弾圧や処分の脅しをぶっ飛ばし、すばらしい団結と友人ができたことを報告しておこう!
 この卑劣な団結破壊こそ新自由主義だ。80年代、レーガン・サッチャー・中曽根によって、「フレキシブルな競争を実現するために、あらゆる社会的連帯を断ち切る」(サッチャー)という言葉から新自由主義攻撃が始まった。イギリスでは炭鉱労働組合を炭鉱ごとつぶす攻撃として始まった。
 日本では国鉄分割・民営化攻撃だ。「3人に1人」の大首切りで、国鉄職場は「俺よりあいつのクビを切れ」という分断・団結破壊との闘いとなった。国労では毎月の脱退者が1万人、200人の自殺者を出した。
 動労千葉は、ストライキ以外に団結を守れないと全員がクビを覚悟し、40人の解雇者を出しながら2波のストをぶちぬき、労働組合の団結を守り抜いた。今や動労千葉は国境を越えた労働者の団結を組織し、組織を拡大し、新自由主義への勝利を宣言した。労働者が団結すれば新自由主義は粉砕できる! 「4人に1人」の大首切り=社保庁解体攻撃や民営郵政になった郵政労働者への攻撃もぶっ飛ばそう!

 第2章 5人に3人が就職前に首を切られる大学

 今、法政大学は就職率40%だ。「5人に3人」が就職前からクビを切られている!
 「資格をとって差を付けろ」「単位だ、テストだ」と教室の中ですさまじい団結破壊が横行している。「努力すれば何とかなる」と幻想を振りまくことが教授の仕事で、ここに資格学校の資本が群がる。まさに新自由主義大学だ。教育は貧困ビジネスにまで落ちぶれた。「何でもできる自由」(増田)とは、学生を弾圧する自由であり、学生の人生と誇りをも資本に売り渡す自由だ!
 5割を超えた派遣労働者を次々と作り出しているのは、他でもない大学だ。秋葉原事件の真犯人は、派遣労働者がいなければ成り立たないトヨタやキヤノンであり、福田政権であり、そして大学総長の増田、お前だ! 
 派遣大手のグッドウィルが労働者の怒りで廃業に追い込まれた。労働者たちは「当然だ!」と叫んでいる。ピカピカの車を作るために労働者がボロボロにさせられる。こんな派遣労働がないと成り立たない資本も社会もぶっつぶせ! 教室の中での団結が破壊されている限りにおいて、派遣労働なる現実が生み出されているにすぎない。学生は団結しよう! 非正規職撤廃! 労働者とともに立ち上がり、こんな社会はぶっつぶそう!

 第3章 貧困をビジネスにする資本主義を倒そう

 新自由主義とはボロボロになった帝国主義の最後の姿だ。敵もギリギリであり、団結し立ち上がれば勝てる時代だ!
 世界は食糧暴動やストの嵐だ。労働者・農民・漁民の怒りが世界を覆っている。石油高騰で全国の漁民がストに入った。大規模な意識変革が起こっている。ストライキをやった労働者の解放的な顔! 「職場が止まった。俺たちが社会を動かしていたのだ!」
 サブプライムローンの崩壊は、ついに世界的なインフレに転化した。過剰な資本が商品市場に流れ込み、価格をつり上げ、資本家がぼろもうけしている。市場に米が山積みされているのに、泥を食べているハイチの労働者たち。労働者が作り出したものを労働者が食べることさえできない現実! 投資雑誌のタイトルは「食糧争奪戦の時代はこの株を狙え!」。食うこともできない事態すら金もうけの道具にして投機にのめり込む資本家ども! 住宅に住めない「ネットカフェ難民」が問題になれば、「ネットカフェはもうかる」と言ってネットカフェを乱立させる資本家。すべてが転倒している。食糧は食べるためではなく、家も住むためではなく、すべてが金もうけの手段だ。
 社会を発展させている力は労働者なのに、労働者のクビを切ってもうける資本。派遣労働者の年収は約200万円なのに、1人派遣した派遣会社の取り分は400万円。なぜ汗水流す労働者が200万で、働いてもいない資本家に400万なのか。労働者が食えないのは「労働者が働いていないから」というのは完全なデマゴギーだ。
 新自由主義攻撃の始まりは、74〜75年恐慌で突き出された過剰資本・過剰生産力状態だ。労働者から搾取し蓄積した膨大な富と資本が世界の労働者の生活を破壊し、資本家を肥え太らせている!
 生活保護打ち切りや年金破壊! 自治体・国家が生きるために労働者が殺されている! 民営郵政では労働者のクビを切りすぎて手紙が届かない。「労働者に社会を仕切らせろ!」「労働者に権力をよこせ!」。これが時代の声なのだ!
 韓国では100万人のデモが起こっている。中高生は「もう競争はたくさんだ」とデモに合流した。韓国の中高生の思いはわれわれと同じだ。ガソリン高騰でストに入った運輸労働者。このストが10日続けば韓国経済は崩壊し、アジアの恐慌が爆発したと言われる。サミット粉砕6・29渋谷デモの怒りは、次はオリンピック粉砕の中国労働者にバトンタッチだ。
 帝国主義経済を支える中国バブルは、中国労働者がタダ同然の低賃金で働かされている限りにおいて成り立っているにすぎない。中国労働者が立ち上がれば世界経済なんて崩壊だ。
 「もう一度、一億総中流の時代へ」とか「北欧型資本主義へ」などの問題ではない。資本主義を労働者の団結でぶっ倒そうじゃないか。新自由主義は革命前夜だ。

 第4章 法大の闘いは人類史を作る最先端の闘い

 帝国主義・新自由主義は、新しい社会への、社会主義への過渡だ。新たな社会と同時に、新たな価値観、教育もまた生まれる。われわれが生み出すのだ。労働者の団結のみが資本主義社会を打倒し、新たな社会を作り出す力だ。隣の仲間に団結する相手を見いだすのではなく、競争する相手を見いだす教育。他人より多い知識、多い努力が人間の条件であるかのようなブルジョア教育!
 「ワーキングプアにならないための教育」だって? いくら資本がクビを切っても、教育が良ければ正社員になれるかのような虚構! こんなものはもう必要ない。こんなもので団結を奪い、社会を変革する力を奪うことはもうできない。新しい教育、新しい価値観、新しい大学は、学生の団結した闘いによって始まる。法政大学での、処分覚悟で仲間を守る団結を貫いた闘いをみよ。腹の底からの怒りと破壊への欲求。ストライキの中から、職場やキャンパスのバリケードの中から、もしくは獄中闘争の東京拘置所の中から、新たな人類史が始まる。
 現代の青年・学生こそ歴史を作る主人公だ。新自由主義大学粉砕の闘いは、創造的なすばらしい闘いだ。法大闘争はその最先端の闘いだ。
 法大は怒りのマグマが爆発寸前だ。どんな暴力支配もこれを抑えられない。今こそ怒りを解き放とう! 7・24集会を爆発させれば3万法大生の怒りに火を付けることができる。5・29戦闘の爆発と、それを引き継ぐ法大生の処分粉砕闘争で突破口は切り開かれた! 
 7・24全国集会に結集しよう! すべての学生はマル学同中核派に結集し、革命に向かって強固な団結を作ろう!