2008年7月14日

6・29弾圧開示公判 勾留延長に怒り 被疑事実はデタラメ

週刊『前進』06頁(2351号5面3)(2008/07/14)

6・29弾圧開示公判 勾留延長に怒り
 被疑事実はデタラメ

 東京地裁・国家権力は10日、サミット粉砕6・29渋谷デモで不当逮捕された8人の勾留延長を決定した。絶対に許せない。ただちに釈放しろ!
 「こんなデタラメな理由で勾留するのか!」「裁判所は警察のいいなりじゃないか!」
 この日午前、東京地裁で開かれた勾留理由開示公判で、6・29デモを闘った青年労働者や家族らが傍聴にかけつけ弁護人や8人の仲間とともに検事・裁判官を弾劾した。
 1人は両手を広げ隊列を乱したとして公安条例違反容疑で、7人は機動隊への暴行や逮捕行為を妨害したとして公務執行妨害容疑で勾留すると内田裁判官は述べた。
 だが、公安条例違反をデッチあげられたA君は、デモでは拡声器を持っていたため、両手を広げようがない。実は、検事が記した被擬事実は、3・16イラク反戦デモの不当逮捕の被擬事実の文言をそのまま書き写したものだったのだ。このことを弁護人が追及すると、裁判官・検事ともどもうろたえるのみ。
 さらに公務執行妨害も完全なデッチあげだ。例えば逮捕されたB君の被疑事実を、逮捕行為の妨害としてみたり、推進規制の妨害としてみたり、裁判官の釈明は二転三転するばかり。揚げ句の果てに、自分で何を述べているのかわからなくなり押し黙ってしまう始末。あまりのデタラメさに傍聴席から激しい怒号が飛んだ。
 弁護人意見陳述で藤田正人さんは、上着を脱ぎ、6・29デモで機動隊に負わされた傷を見せ「どっちが暴力的だ! 全く事実関係が違う! 裁判所は腐っている!」と裁判官を弾劾。
 最後に8人の仲間と傍聴席がガッツポーズでエールを交換。仲間との再会に、8人の表情はとても明るい。
 公判後、地裁前で北島邦彦杉並区議の音頭で地裁弾劾のシュプレヒコール。傍聴した青年労働者は「裁判所含めて国が腐っている」と憤った。