2008年7月14日

法大弾圧への怒り結集し7・24集会へ 法大のように闘えば勝てる マル学同中核派・法大支部

週刊『前進』06頁(2351号5面1)(2008/07/14)

法大弾圧への怒り結集し7・24集会へ
 法大のように闘えば勝てる 怒りの大反撃を開始しよう
 マルクス主義学生同盟中核派・法大支部

 9日、検察は法政大への「建造物侵入」をデッチ上げて令状逮捕した坂野陽平君を不当にも起訴した。サミット粉砕決戦で39名逮捕(さらに再逮捕1名)、起訴は16名(さらに富山大学の武藤くんが起訴)になった。もう怒りも頂点だ。この2年間で86人が逮捕され、20人が起訴、17人が獄中だ。そして停学や退学! ふざけんな! 「法政大弾圧ぶっ飛ばせ! 7・24全国集会」の大結集で怒りの大反撃を! 法大闘争のこの2年間の勝利を振り返り、歴史を画する結集を訴えます。

 第1章 処分辞さず闘い団結拡大

 法大キャンパスに200人の警察がなだれ込んで「威力業務妨害」と「建造物侵入」で29人を逮捕——06年3月14日の大弾圧から、法大闘争はその情熱を燃え上がらせた。法大学生部は学生のいない春休み、立て看板やビラまきの規制を一方的に通知、反対する学生側を無視して、立て看板の撤去を強行した。立て看板も、ビラまきも規制するということは、学生が表現すること、学生同士が団結することそのものを認めないことだ。学生部に認められる限りにおいての奴隷の主張しか認めないことだ。何より撤去される全学連の立て看板は「改憲阻止!」だ。この先は戦争じゃないか!
 3・14弾圧は、法大当局と警察権力の結託した権力犯罪だ。「110番通報後2分で200人の警察が来た」だと? よくもぬけぬけとそんなウソが言えたものだ! 
 獄中闘争は、楽しい闘いだった。一人残らず完全黙秘を貫き、国家権力を震撼(しんかん)させ、追いつめていることの勝利感が横いつしていた。フランスでは時を同じくして「初期雇用契約法」粉砕の大学スト、300万のデモが起こり、多くの学生が逮捕されていた。世界につながる闘いをしている感動だ!
 団結した闘いは、12日間の勾留での不起訴釈放をかちとった。追いつめられた法大当局は、処分攻撃を開始。しかし、これは闘う学生をつぶすどころか、ますます闘志を燃やした学生を先頭にした決起の合図だった。

 第1節 学生の決起確信

 闘う法大生は「3・14法大弾圧を許さない法大生の会」を結成、4・28第一波法大包囲デモは、校舎の窓が全部開き、屋上まで学生が鈴なりになる大注目と期待、まさに全法大生の代表として総長室にデモをした。こんなに解放的なデモは他にない!
 法大当局はさらに追いつめられ、5月17日に文学部生3人(内山君・内海君・中島君)の退学処分を決定。しかし、19日の昼、学生部の実力排除に対して、300人の学生が集まって包囲、内海君を守り抜いた。この日の感動を忘れることはできない。心の底から「学生は立ち上がる!」という確信で身震いした。5月26日には、500人の学生がともに決起し学生部長安東を追及した。
 学生は、数が集まっただけで自分の力に気付く。気付いた学生はもはやとどまることを知らない。6月15日には「総長平林を学生で裁こう!」と1000人集会を呼びかけた。退学の学生の名前を門に張り出し入構を禁止、暴力ガードマンを導入して排除し、集会前日には処分への異議申し立ての却下を決定し、当日朝には織田全学連委員長や中島君ら4人を逮捕したが、学生の怒りは収まらなかった。当局は検問を敷き、全学生の学生証チェックを行った。昼休み、学生証提示を拒否する学生に対する暴力的排除を契機に怒りが爆発、検問を踏みしだいて1000人集会を実現した! 学生部は逃げだし、300人が教育基本法改悪阻止の国会デモ!
 当局は報復に法学部生2人(久木野君、友部君)に「退学処分より重い」停学処分を下した。それぞれ1年、半年の処分期間に法大に入ればさらなる処分というものだ。もうはっきりした。処分なんてただの見せしめだ。処分された本人が元気にキャンパスに登場しただけで全学生が元気になる。屈しない久木野君にはさらに無期停学処分、友部君には退学処分が下された。しかし、これは処分を辞さず断固信念を貫いて、闘う団結を拡大して第2ラウンドに突入した法大生の勝利でしかなかった!

 第2章 モノや金がなくても闘える

 07年、法大闘争は第2ラウンドに突入する。4・27新井君・友部君の逮捕、5月18日の起訴から始まったのは、学友会廃止、サークル団体の解散攻撃。ついに全学生の団結解体攻撃だ。当局に買収されたサークル団体執行部が「団体解散」へと向かう攻撃との決戦だった。
 起訴攻撃でつかんだことは、起訴も「闘ったらこうなるから闘うな」という見せしめであり、一人立ち上がるたびに粉砕される、全員が弾圧を粉砕する決定的主体だということだ。ここから「新井君・友部君のように闘おう」というスローガンが生まれたのだ。この力が11月集会のデモの戦闘性を生み出し、獄中の仲間を奪還した! 10月には3人が11月集会を呼びかけるクラス討論を理由に逮捕、内田君が起訴されたが、今年5月にみごと奪還している。
 闘うサークルの学生団体からの除名策動、学生部のサークル個別呼び出し攻撃への屈服方針…すべてサークル員の怒りと団結への思いに依拠して執行部と対決し闘いぬいた。学友会廃止攻撃は、学生団体から予算権を奪う攻撃だ。それは「金がない団体で団結できるのか」という自らの体制内的な考え方を突き出した。モノや金で団結を作ってきた戦後労働運動・学生運動は、資本・当局にモノや金で支配されてきた組織だった。この攻撃に勝てるのは、「モノが無くても団結できるのが労働者・学生だ」という確信だけだ。それが動労千葉労働運動でありマルクス主義だ!
 逆に学生の団結に信頼をおけない執行部は、どうやって当局に攻撃を弱めてもらうかしか考えない。揚げ句の果てに学生部にすき焼きで買収され、当局には勝てないとサークル員に絶望と屈服を迫った。ふざけるな! 俺たちが何か悪いことでもしたのか。当局が削減するぞと脅しているサークル予算の出所だって学生の学費じゃないか! 誇りまで捨てられるか! この怒りと団結に依拠した闘いが、サークル員の本当の力を引き出した。第一文化連盟、第二文化連盟は団体解散を全会一致で拒否し、逆に一文連は当局派・立川の除名を全会一致で可決した。文連は、脱退サークルを出しながらも闘う学生が執行部に立ち、闘う旗を守り抜いた。何より総長平林を打倒した!

 第1節 人間的正義貫く

 平林を打倒された法大資本・増田体制は、ジャージの暴力職員を導入し、ビラをまく学生に暴行したたき出している。そうした中でしか成り立たないのが御用サークル団体だ。他方、文化連盟は、処分覚悟で仲間の処分を粉砕するために闘っている。この熱い団結こそ組織拡大の展望だ。
 5・29にはこの闘いと一つになって、全学連がサミット粉砕の学内デモをやり、公安デカと大激突、学生の手にキャンパスを暴力的に取り戻すストライキの開始を刻印した。就職率40%でガンガン競争をあおり立て、暴力支配し、学生の10%がうつ病だと言われる。一体どれだけの学生が命を奪われたのか! 5・29はこの2年間の積もりに積もった怒りの爆発だ。暴力支配など学生の怒りでぶっ飛ばせる! 
 ここまで人間的な正義の闘いがあるか。これを弾圧する国家権力と法大資本をどうして許せるか! どんな弾圧もこの団結を崩すことなどできない! むしろ授業やテスト、資格や単位で競争させられる今までの生き方こそ、仲間を奪われる人生だった。これを全否定し覆すために闘う人生を選んだ団結は絶対に勝利する! これが新自由主義大学粉砕の闘いだ。すべてのみなさん! 法大のように闘えば勝てる! 7・24集会に結集し、反撃を開始しよう!