2008年7月14日

7・6札幌 サミット粉砕へ戦闘的デモ ”勝利者として開催地に来た”

週刊『前進』06頁(2351号1面2)(2008/07/14)

7・6札幌 サミット粉砕へ戦闘的デモ
 ”勝利者として開催地に来た”

 7月7〜9日に開かれたG8洞爺湖サミットは、最大の「焦点」とされた地球温暖化問題では具体的合意は何も形成できず、金融大恐慌と原油・穀物の暴騰問題への対策は、帝国主義国間・大国間のむきだしの利害が激突して、まともな議論にもならなかった。他方でサミットはイラン・北朝鮮への包囲網の形成を確認し、帝国主義強盗の戦争会議の正体をさらした。もはや資本主義・帝国主義は一刻も早く打倒されるべき存在だ。6・29渋谷大デモを打ち抜いた労働者階級と学生は、動労千葉を先頭に勝利者として札幌現地に力強く登場し、サミット粉砕の戦闘的な集会とデモを展開した。サミット決戦は歴史的な爆発をかちとった。労働者の団結と階級的労働運動の爆発的発展で革命情勢に切り込み、11月労働者集会の1万人結集に向け進撃しよう。

 第1章 厳戒体制破り赤旗が翻った

 全国から結集した労働者・学生は7月6日、道内2万1千人のサミット戒厳体制を打ち破って、札幌市内を席巻する戦闘的デモを打ち抜いた。北海道現地に高々と赤旗がひるがえった。
 動労千葉が呼びかけた「サミット粉砕!7・6全国労働者総決起集会」が午後1時から、札幌市中央区民センターで開かれた。午前中から市内各地で大街宣を行った参加者が、続々と会場に集まった。1週間前の渋谷大デモを闘い抜き、誰もが晴れ晴れとした表情だ。260人が集まった。
 呼びかけ団体としてあいさつに立った動労千葉の田中康宏委員長は、「今日の闘いは、地元の仲間が一切の準備をしてくれた」と北海道労組交流センターなどの尽力に敬意を表するとともに、あらためて帝国主義強盗会議への激しい怒りをたたきつけた。そして「われわれの運動は本当に大きな前進をかちとっている。”労働者は新しい社会をつくる力を持っている”——この確信をサミット反対の闘いをとおしてさらに固めよう。11月には1万人を超える仲間を日比谷に集めよう」と訴えた。
 基調報告を行った北海道労組交流センターの労働者は「社会主義革命を切り開くことだけが、労働者と全世界人民に解放の光をもたらす。ついにその時が来たんだ、とはっきりさせるのが今日の闘いだ」「北海道でも”団結を総括軸にした闘い”に踏みだし、手応え、やりがいを感じている。この道こそが革命への突撃路であり、ここにこそマルクス主義がある」と力強く提起した。
 特別報告として、画期的な24時間ストを打ち抜いた北海道のタクシー労働者が発言。8・6ヒロシマ大行動実行委員会は「いまから年休をとり8・6ヒロシマに大結集を」と呼びかけた。

 第2章 地元の労働者が闘いを牽引

 決意表明では、国労5・27臨大闘争弾圧被告団長の富田益行さん、国労秋田闘争団の小玉忠憲さん、葛飾区教組の米山良江さん、全逓(JP労組)・医療福祉・交運・合同労組の青年労働者らが次々と登壇。誰もが、6・29渋谷大デモを体を張ってやり抜いた自信に満ちあふれている。
 続いて、圧倒的な注目を受けながら法大の女子学生が「勝利感いっぱいでサミット開催地に乗り込み、この場に立っている」と発言。決意表明の最後に、北海道現地で闘う青年労働者が勢ぞろいして決意を表明し、大きな拍手で会場全体が沸いた。
 国鉄闘争共闘会議顧問の橋本剛さん(北海学園大名誉教授)、日本交通労働組合、北海道星野文昭さんを救う会の柴田作治郎さんからの連帯あいさつは、北海道での闘いの広がりを感じさせた。
 いよいよ動労千葉の組合員を先頭にデモに出発。戒厳体制をものともしない力強いデモ隊の登場に、沿道の労働者・学生、取材に訪れた各国のマスコミから圧倒的注目が集まった。
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