2008年7月 7日

三里塚農民は洞爺湖サミットを怒りを込めて弾劾する! 三里塚反対同盟が声明

週刊『前進』08頁(2350号8面3)(2008/07/07)

三里塚農民は洞爺湖サミットを怒りを込めて弾劾する!
 三里塚反対同盟が声明

 三里塚芝山連合空港反対同盟は6月29日、7月洞爺湖サミット徹底弾劾の声明を発表し、全国に「腐れ切った支配者どもを打倒しよう。労働者と農民のコンミューンをつくろう」と呼びかけた。(編集局)
 洞爺湖サミットが行われようとしている。世界経済を建て直し、環境を守り、アフリカから貧困をなくし、核兵器拡散の脅威を解決するために世界の8大国政府が集まるという。
 世界にそのような危機をもたらしたのはサミットに集まる政府資本家どもだ。世界経済危機は底なしだと連日新聞が悲鳴を上げている。飢えと貧困は全世界に食糧暴動を巻き起こした。当然だ。環境破壊の巨悪の根源は資本家たちだ。核不拡散だって何千発の核兵器を自ら所有し、イラク、パレスチナ、アフガンで戦争を拡大し、アフリカで殺戮(さつりく)を繰り広げる張本人はアメリカ政府を始めとするサミット参加国だ。奴らが即時終戦し、撤退すれば平和は人々の手に確実にもどるのだ。
 だからサミットの真の姿は見え見えだ。テーブルの下で残り少ない獲物を分捕り合う強盗同士の汚い争奪戦だ。そして全世界の人民の闘いに対する弾圧。
 怒りなしにいられない。住宅投資で巨万の財を懐に入れた奴らが、今度は差押えで住民から住宅を奪い取っている。農民から土地を奪い、伝統農業をとことん解体し、すべてを利潤の対象とした。WTO、FTAのもとで農民が喰(く)えない、生きられない現実となった。世界は絶え間ない食糧危機と食糧争奪戦の中に投げ出された。そこに株式下落で失った儲けを取り戻そうとする投機資金が流れ込んで食糧価格の未曽有の暴騰をもたらしている。
 世界に広がる飢えの苦しみ、さらにリストラ・民営化・非正規雇用拡大。なぜ働く者だけが苦しむのだ。絶対に許せない。
 われわれの体は怒りで震えている。全世界も怒りに煮えたぎっている。
 世界最大の銀行や証券会社が破産寸前だ。良いことではないか。奴らの支配はもはや永くない。労働者と農民が生産と交通を握れば飢えと失業、戦争から解放される。
 われわれは43年間、政府の空港建設に反対し、血と汗を流して権力の農地収奪と闘い、今なお滑走路建設を阻止している。反対同盟と動労千葉の労農連帯は勝利の大きな力だ。その地平にたって農業破壊と闘い、WTOとFTA、EPAと闘う。農民の怒りと結びつく。
 われわれは訴える。
 労働者と農民は手を取り合おう。国境を越えた連帯を打ち立てよう。腐れ切った支配者どもを打倒しよう。労働者と農民のコンミューンをつくろう。生産と消費を我が手に取り戻そう。洞爺湖サミット徹底糾弾!
6月29日
三里塚芝山連合空港反対同盟