2008年7月 7日

大阪 国鉄決戦勝利へ集会 君塚動労千葉副委員長が教訓を語る

週刊『前進』08頁(2350号6面3)(2008/07/07)

大阪 国鉄決戦勝利へ集会
 君塚動労千葉副委員長が教訓を語る

 7月1日、大阪府吹田市の勤労者会館において、北大阪労組交流センターとスタンダード・ヴァキューム石油自主労働組合の共催で国鉄闘争勝利労働者集会が開かれた。6・29渋谷のサミット闘争の熱気をそのままに、北大阪での国鉄闘争勝利のための闘いの新たな第一歩を踏み出す集会となった。
 集会参加者は渋谷デモを圧倒的に闘いぬいた勝利感をもって職場から結集してきた。渋谷デモに行けなかった人も会場で話を聞き、ともに勝利感をもって、集会に集中した。北大阪労組交流センターとしてはこれまでで最大の51人の結集となり、闘いの意欲があふれる中で集会が始まった。
 初めに、ス労自主の市野瀬さんが本集会の意義について、「関西各地でこのような集会をまずは私たちの集会をもって成功させていこう。そして8月の反戦・反核集会から11月労働者集会へ、さらに来年4月の尼崎闘争には千人、2千人を結集させよう。国鉄闘争を闘い、職場闘争を闘っていこう」と提起した。主催者あいさつを行ったス労自主の上村さんは、「今日はここに集まられたみなさんが主催者です」と訴えた。第2次国鉄決戦を主催し闘うのはわれわれ一人ひとりだ。
 基調報告は国労5・27臨大闘争弾圧被告団長の富田益行さんが行った。富田さんは、「弾圧から4年半を経過したがまだ裁判はこれからだ。2月にこれまでの弁護団を全員解任し、鈴木達夫弁護士が主任弁護人に就任した」と報告した。そして、「自分たち被告団は全国キャラバンを今年1年全力でやりきる。そして全国に絶対反対派を作り出す」と決意表明し、「週刊金曜日が『国鉄闘争最終局面へ』の中で、本年度中に解決しないと賞味期限切れになるなどと言っている。絶対許せない。しかしこれは私たちにとってチャンスだ。なんとしても絶対反対派を作り出す。主戦場に躍り出る」と宣言した。
 特別報告として、動労千葉副委員長の君塚正治さんが講演した。君塚さんは、「動労千葉が大きく変わっていったのは1972年の船橋事故闘争だった。動労千葉にとって闘いの原点は反合・運転保安闘争だ。それまで事故は組合の闘いにはなっていなかった。しかし、組合員にとっては深刻な自分の問題だ。経営者は経費削減で安全を切り捨てている。2006年の幕張車両センターでの構内入れ替え事故の時も、労働組合としてどう闘うのかが問われた。その時、『労働者は悪くない。悪いのは会社だ』と言い切って闘った」と強調した。
 さらに君塚さんは、「闘い出すと、闘いが闘いを呼ぶ。組合員が事故した人をかばい、団結が生まれた。事故やって職場が強くなった(笑い)。館山運転区廃止の時も、全員一本書きで闘った。闘いきるとみんな元気になる。どんなときも『団結を勝ち取った』と総括しなければならない。資本は労働者を団結させないために分断をしかけてくる。団結すればわれわれは必ず勝利できる」と提起した。
 質疑応答の後、北大阪労組交流センター代表の南谷さんが、「国鉄闘争はけっしてひとつの産別の闘いではない。北大阪労組交流センターは第2次国鉄決戦を闘う」と宣言を発した。
 最後に北大阪労組交流センターの運営委員の岡田さんが「5・27国労臨大闘争7被告団の旧弁護団解任を支持する決議」を提起し、全体で確認した。集会参加者は誰もが第2次国鉄闘争を自ら闘い、職場闘争を闘うことを誓い合った。