2008年7月 7日

コミューン8月号 危機深めるロシア

週刊『前進』08頁(2350号4面4)(2008/07/07)

コミューン8月号
 危機深めるロシア

 5月にロシアでメドベージェフ大統領とプーチン首相による新政治体制=「双頭体制」が発足した。特集は、この特異な政治権力の構造、矛盾と危機を解明し、労働者階級の闘いの展望を明らかにしている。
 第1章は、”プーチン王朝”20年を狙う2月の「2020年までのロシアの発展戦略」=「プーチン計画」の批判。プーチンは2期8年の統治を「成功」と自画自賛し、今後12年間の経済大国化路線を展開した。この反動性、反プロレタリア性、脆弱(ぜいじゃく)性、破産性を暴露する。
 第2章は、双頭体制が”スーパー首相”プーチンによる新プーチン体制であることを実体的に明らかにする。メドベージェフ大統領は「プーチン計画」を支持、継承することを宣言、プーチン首相に忠誠を誓った。プーチンは国家の実権を握り、大統領を操る。
 第3章で、ロシア双頭体制が現実に強権支配と大国主義外交を強めており、帝国主義とともに世界を破局に導き、世界革命情勢を促進していることを指摘する。
 翻訳資料は、アメリカ合州国の自治的・未編入領域で実質的植民地であるプエルトリコの教員の大ストライキと、それを破壊しようとする米帝と連携して組合乗っ取りを策すSEIU(サービス従業員国際労組)指導部の裏切りに関する資料。