2008年6月30日

“ストライキで橋下を倒せ” 7千人の怒りが爆発

週刊『前進』06頁(2349号5面1)(2008/06/30)

“ストライキで橋下を倒せ”
 7千人の怒りが爆発
 労組交流センター 闘いの最先頭でビラ

 6月20日、大阪の府労連(大阪府労働組合連合会・連合系)による橋下行革と対決する総決起闘争が大阪府庁前の大阪城公園で行われ、労組交流センターの労働者はその先頭で闘い抜き、ビラまきなど情宣活動を行った。降りしきる激しい雨の中、自治労や日教組などの労働者がそれぞれの分会での激しい議論を経てこの闘いに結集し、府労連執行部が当初打ち出した5000人結集方針をはるかに上回る7000人がこの闘争に参加した。現場には橋下徹・大阪府知事に対する激しい怒りが渦巻いている。
 「ストライキで反撃しましょう」「橋下を打倒しましょう」——労組交流センターの労働者が声をかけながらビラを渡すと、集まってくる労働者は「ストライキやりましょう」「打倒しましょう」と呼応してビラを受け取る。またたく間に労組交流センターの5000枚のビラが労働者の中に吸い込まれていった。また関西新空港反対泉州住民の会や、全学連の学生による法大弾圧を糾弾するビラも次々と配布され、受け取った労働者は食い入るように見入っていた。
 メガホンで訴える労組交流センターの労働者のアジテーションが会場全体に響き渡った。「橋下は『大阪府の財政が破綻(はたん)している。民間で言えば破産会社だ。民間で言えば首切りや賃金カットは当たり前だ』という。しかし労働者には府財政の破綻の責任は一切ない。なんで資本家がつくり出した財政赤字を労働者が背負わなければならないのか。財政破綻は資本主義社会の破綻そのものではないか。今こそ労働者はストライキで反撃し、橋下を倒そう! 公務員労働者の団結、さらに公務員労働者と民間労働者との団結をうち固め、この社会をひっくり返そう」
 労働者の中には悲壮感はまったくない。それどころか橋下への怒りと、闘う喜びに満ちあふれている。そして何より闘う方針を求めている。ビラを受け取る労働者の表情の中にそれははっきりと表れている。
 集会が終わり、府庁を包囲するデモに出発しようとした時に感動的なことが起こった。集会に参加していた教育労働者がそのマイクを奪い取るように握り、府庁に向かって訴え始めたのだ。「橋下、あんたはその府庁の何階にいるんや! あんたは3年たてばタレントに戻ることができるかもしれんけど、うちらは生涯ここで働かなあかんねん! うちらは数値のために働いているんとちゃう。子どもたちの未来のために働いているんや! 覚えときや!」——これこそ現場労働者のストレートな怒りだ。

 第1章 府労連幹部の裏切り許さず

 この日の深夜から未明にかけて府労連と橋下知事との団交が行われ、今年度だけでも393億円もの賃金カット攻撃に出てきた橋下知事と府労連との交渉は決裂した。これ自身が現場労働者の怒りの噴出だ。
 交渉が決裂したらストライキに突入するのは労働組合として当たり前だ。しかし現場の怒りを踏みにじっているのが府労連の幹部だ。橋下知事が「民間では破綻すれば路頭に迷う。世間を知ってください」と迫ると、この幹部連中は「破綻していないのに路頭に迷わせようとしている」などと橋下の前に完全屈服し、「民間なら理不尽な提案があればストライキできるが、われわれはお願いするしかない」などと言って、“ストライキはしません”と誓うありさまだ。
 闘いは始まったばかりだ。この日の闘争で幕引きをはかる府労連指導部の裏切りを絶対に許さない。分会丸ごとの府庁座り込み、そしてストライキ——あらゆる戦術を駆使して闘い、橋下を倒そう! 現場に渦巻く怒りを解き放ち、大阪から戦争と新自由主義攻撃を粉砕する闘いをたたきつけよう。