2008年6月30日

三里塚・農地強奪阻止訴訟 市東さんの陳述(要旨)08/06/24

週刊『前進』06頁(2349号3面4)(2008/06/30)

三里塚・農地強奪阻止訴訟 市東さんの陳述(要旨)

 前回の裁判で、千葉県は「南台41—9」の土地について、「賃借地でないとするなら、訴えの利益がない」などと主張し、裁判長も同様のことを言いました。私はこうした態度が、がまんできません。
 あの「南台41」は昭和の初めに地主の藤崎が宮内省から払い下げられた土地ですが、それ以前の大正期に、私の祖父の市太郎が原野を畑にした土地だからです。以後、代々うちが耕作してきました。戦後の農地解放で自作地となるべき畑でしたが、手続きが適正になされず、小作地として残されていました。
 空港会社は藤崎と共謀して、親父に秘密で土地を買い、親父と私から地代をだまし取ってきました。私ども親子は、誠実に畑を耕し、農地を農地として守り続け、地代も滞ることなく払い続けてきました。「不法耕作」などと言われる筋合いはまったくないのです。
 私はあらためて強く主張します。私が現在、耕している畑のすべてが、私の賃借地です。これを明らかにし、空港会社の違法・不当を問い、知事決定の取り消しを求めます。裁判長は、けっして一方に偏ることのないよう、強く要望します。