2008年6月30日

民主労総・ILWUと連帯 田中動労千葉委員長の基調報告(要旨)08/06/29

週刊『前進』06頁(2349号1面2)(2008/06/30)

民主労総・ILWUと連帯
 田中動労千葉委員長の基調報告(要旨)

 今日、権力が、渋谷駅前を通るデモコースを禁止してきたことに、心の底から怒りの声を上げたい。彼らは労働者の怒りに火が付くことを心の底から恐れている。僕らがやるべきことはただ一つです。もう社会の隅々まで燃料は山積みになっている。これに火を付け、団結をつくり上げることがわれわれの仕事だ。そのために今日の集会と戦闘的デモを貫徹しよう。
 なぜ動労千葉が、サミット粉砕のこの集会を呼びかけたのか。今、全世界が本当に怒りの炎に包まれている。一つの敵に向かって全世界の労働者が、農民や漁民が団結しています。新自由主義という敵に対してです。日本ではその決定的な突破口になったのが、私たちにかけられた20年前の国鉄分割・民営化攻撃でした。この結果、全社会に貧困が強制され、戦争が引き起こされる。私たちはこれと首をかけて闘ってきました。この20年、日本の、また世界の労働運動は大きな後退を強いられてきた。だけど今、その労働運動がもう一度団結を取り戻して荒々しく復権する時をいよいよ迎えたということです。
 日本では秋葉原事件が起きました。もう一方では、『蟹工船』が大きなブームになっている。これは一つのことです。みんな、敵は誰なのか、団結する仲間はどこにいるのか、どうしたらこんな現実を変えられるのか、必死になって探して、怒りははちきれる寸前になっている。
 多くの労働者に敵が誰かを見えなくさせているのは、体制内の、労資協調で屈服している腐り切った労働組合だ。だけどここに来れば絶対信頼できる仲間がいるんだということを、本当に伝えなきゃいけない。
 法政大学の学生は私たちに、進むべき道を鮮明に示してくれました。逮捕されても誰も屈服しない。もっと団結を固めて前に進んでいる。なぜか。本当に腹の底からの怒りをもっているからです。それと、労働者は絶対立ち上がるという確信をもっているからです。
 われわれの闘いは全世界の労働者とつながっている。われわれが連帯している民主労総の仲間たちは今、どんな闘いをやっているのか。あの反動イミョンバク政権を打倒しようと言って、百万人の労働者がソウルの街を埋め尽くした。それとアメリカの国際港湾倉庫労組の、イラク戦争に反対し西海岸の港を完全に止めた素晴らしいストライキ。われわれは、こういう本当に巨大な前進をかちとっている。
 今こそ、闘う労働組合が時代の最前線に躍り出なければなりません。労働者の団結した力だけが社会を変えるたった一つの力だ、これは絶対的な歴史の真実です。私たち一人ひとりが決定的な力を持っているからこそ、団結した時には世の中を変えられるのです。
 われわれの未来はわれわれ自身が握っていることをサミットに向かって本当に示したい。職場から一人でもいい、腐った労働組合の幹部たちをうち破って、本当の闘う団結をつくり上げる闘いを始めることです。それと本当に怒りを語ろうということです。そして自分自身の存在と闘いを絶対に低めない。その闘いをやり抜いたときに、新しい闘いをつくり上げることができる。その決意を込めて、洞爺湖サミットを粉砕しましょう。