2008年6月23日

“西郡から世界を変える” 西郡支部3回大会 住宅闘争勝利へ固く団結

週刊『前進』06頁(2348号5面1)(2008/06/23)

“西郡から世界を変える” 西郡支部3回大会
住宅闘争勝利へ固く団結
中央本部の妨害に怒り沸騰

 部落解放同盟全国連合会の西郡支部第3回大会が6月15日、八尾市の桂人権コミュニティセンターを埋め尽くす330人の大結集で歴史的成功をかちとった。
 全国連中央本部は突然、6・13分裂集会を強行したが誰にも相手にされず破産した。この日も集会破壊に来た。「私らは命をかけて闘ってるんや。重さがちがう、帰れ」と一喝し、追い返した。団結破壊への怒りが支部大会の大成功のエネルギーに転化し、熱気あふれる大会となった。
 第3回支部大会は端的に「団結大会」だった。応能応益絶対反対の住宅闘争について「あいまいなものは吹っ飛んだ。いよいよ勝ちにいく」と宣言。さらに世界が革命情勢にあることをはっきりさせ、新自由主義と対決し、革命を目指して労働者とともに進む解放運動の路線を打ちたてたのだ。
 大会は、長崎幸治支部長による主催者あいさつから始まった。「子や孫の代まで安心して暮らせるよう協力して建てた団地だ。弾圧には団結の拡大、正義性を広く訴えよう」と呼びかけた。
 連帯のあいさつの最初に全国連杉並支部、品川支部が「西郡支部の闘いの中に真の解放運動がある。一緒に闘う」と決意表明した。続いて泉佐野市議会議員の国賀祥司さん、地元の二つの労働組合の仲間、国労5・27臨大闘争弾圧被告で国労小倉地区闘争団の羽廣憲さん、大阪市と大阪府で働く2人の青年労働者が発言。全学連の学生が獄中の織田陽介委員長のメッセージを読み上げ、弾圧を一緒にはね返そう、と連帯の拍手が起きた。
 基調報告は、住宅明け渡しと闘う岡邨(おかむら)洋副支部長。支部大会の破壊を狙った中央本部の6・13集会を打ち破ってかちとった支部大会だと高らかに宣言し、応能応益絶対反対を貫き「供託=団結を固めて闘うことが勝利の道だ」と提起した。全国連本部が「供託」ではなく「分納」路線を取り、「自民党とも本部派とも一緒にやっていく」という路線を打ち出したことは「権力に屈服する路線に変えるものであり、認められない」と断罪した。
 「新自由主義攻撃は、サブプライムローン、民営化、どれも破産している。私たちは勝つしかない、西郡は絶対に勝つ」と言い切り、サミット決戦への決起を呼びかけ「新たな解放運動を巻き起こし、日本と世界を変えよう。全国300万きょうだいに結集を呼びかけよう」と締めた。割れんばかりの拍手で確認された。

 第1章 “犠牲強いる国を倒そう”

 住宅明け渡しと闘う3人、郵便貯金差し押さえと闘う供託者が発言。八尾市行政への怒りとともに、この4カ月間の攻防にかちぬき、鍛えられて勝利感あふれる発言がなされた。(要旨別掲)
 西郡支部名物の「団結音頭」の合唱をはさんで末光道正事務局長(八尾市議)が「世界は3回目の革命情勢を迎えている。世界の労働者と団結し労働者が主人公になる社会を一緒に目指そう」と特別報告を行った。
 支部青年部は「預金差し押さえの暴挙に支部が一丸となって反撃に立とうとした集会に参加せず、仲間を裏切り、分裂させようとした青年部長を解任して団結が固められた。団結の拡大を目指し、自分の殻を破って進もう」と「青年部団結綱領」を手に発言した。青年部が支部の中心にがっちり座ったことを感じさせるすばらしい発言だった。
 八尾北命と健康を守る会は「高齢者に犠牲を強いる国はいらない。現役の労働者と一緒になって国を倒そう」と呼びかけた。八尾北医療センター労組の藤木好枝委員長は「新自由主義攻撃そのものである八尾北医療センターの民営化攻撃との闘いが始まっている。民営化絶対反対を掲げて闘う」の戦闘宣言を発し、職場を武器に闘うと決意表明を行った。
 「本当にすっきりした集会だった」という支部員の感想がいっぱい寄せられた。青年部を先頭に一人ひとりの発言に部落民の誇りと団結、労働者との団結、階級の団結がみなぎり、それが大会全体を貫いてかちとられた感動的な大会だった。
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 第2章 働く者の底力見せる/団結したら何倍もの力 発言から

●住宅明け渡しと闘うAさん 私たちの闘いをつぶそうとするビラが入ってますが住宅家賃問題を闘う中身ではなく、一緒に闘ってきた私たちの批判ばかり。私たちの敵は、ともに闘う仲間ではない。私たちの敵は行政や国なのです。
●住宅明け渡しと闘うBさん この裁判を行政の汚い所を全部暴き出す裁判としてやる。息子が働くようになると収入が上がり、外へ出ていかなアカン。息子や娘と絶対に一緒に住めないのが応能応益なんです。住む権利、生きる権利すら奪う声を上げる時は今だ。私ら働く者の底力を見せてやろう。
●預金差し押さえと闘うCさん 収入もなく少ない年金でやりくりしています。応能応益家賃で400万近い借金を抱えている。辛抱も限界。15万円で生活できるならやってみろと言いたい。
●預金差し押さえと闘うDさん 行政はあくどいやり方で、供託者に団地の明け渡し、年金の差し押さえをやってきました。私たちは悪いことをしたわけではありません。ささやかな生活を守るために団結で闘っているのです。
●預金差し押さえと闘うEさん 行政は年金の入った預金の差し押さえをしました。年金暮らしの人は引き落としもできなくなりました。サラ金より汚い、人殺しに近いやり方。私たちは団結をさらに固めて、闘っていきます、
●青年部Fさん 元青年部長が、住宅闘争で西郡の集会に出席せずに広島問題の方へ行った。仲間を裏切った。青年部の仲間に声をかけて、青年部を分裂させようとしている。許せない。
●青年部G君 青年部長は青年部に分断を持ち込みもうとしたが仲間の力ではねのけた。この時ほど仲間ってええなあと感じたことはありません。団結したら、少人数でも何倍もの力になるんや。