2008年6月23日

6・29 代々木公園集会から渋谷の街へ サミット粉砕大デモを 韓国・民主労総のゼネストと連帯 法大起訴15学生と団結し革命やろう

週刊『前進』06頁(2348号1面1)(2008/06/23)

6・29 代々木公園集会から渋谷の街へ サミット粉砕大デモを
 韓国・民主労総のゼネストと連帯
 法大起訴15学生と団結し革命やろう

 戦争と民営化、失業や貧困で全世界の労働者を苦しめている帝国主義の頭目どもが日本にやって来る。絶対に許すな! 5・28〜29の法大決起は、全国の労働者・学生への総決起の呼びかけだった。監獄大学=法大の現実を真っ向から打ち破った38人の闘いに続こう。逮捕者のうち22人を18、19日に奪還した。しかし、闘いの一層の爆発を恐れた国家権力は新たに1人を事後逮捕し、15人を起訴した。だがこの大弾圧は闘いの火に油を注ぐだけだ。6・29代々木公園に全国から総結集し、怒りの渋谷デモをうちぬこう。世界にとどろくサミット粉砕闘争の大爆発で、プロレタリア世界革命の炎を燃え上がらせよう。さらに7・6札幌現地闘争に進撃しよう。

 第1章 全世界を覆う反乱の波

 今、全世界で進行していること、それは帝国主義の新自由主義攻撃に対して、労働者人民の総反乱が始まっているということだ。食糧・燃料の大幅値上げ、首切り・賃下げ、不安定雇用化、社会保障の解体は、例外なく全世界の労働者階級に襲いかかっている。これに対して暴動、ゼネスト、街頭デモ、運送業者の道路封鎖や、漁民の休漁スト、抗議行動などが爆発している。まさに世界は革命情勢なのだ。
 この全世界の反乱をどう抑えつけるかが、7月洞爺湖サミットの重大テーマとなった。ブッシュや福田らは、世界革命への波を鎮圧するために、イラク・アフガニスタン侵略戦争の継続・強化とイランへの新たな侵略戦争、各国の労働者階級に対する一層の階級戦争を策動している。
 これに対して、労働者階級はいかに闘うべきか。今こそ全世界の労働者階級は国境をこえ、民族をこえて団結し、プロレタリア世界革命の勝利のために闘おう、〈労働運動の力で革命をやろう>の闘いをあらゆる職場、地域で前進させよう——ということだ。
 労働者の決起が、インターネットを通じて直ちに全世界に伝えられる時代だ。実際、世界の労働者階級が団結して闘いに立っている。5・1メーデーにはアメリカの港湾労働者のストライキに、イラクの労働者が連帯ストを闘った。交戦国の労働者の画期的な連帯ストだ。ここにこそ戦争を止める力がある。
 韓国の民主労総ソウル本部は今、イミョンバク独裁政権打倒の韓国民衆決起の先頭に立ち、7・2ゼネスト貫徹に向け、あらゆる弾圧をはねのけて闘っている。貨物連帯のストライキは釜山など韓国の主要な港を完全にストップさせ、資本家に大打撃を与えている。
 まさに、11月労働者集会で日本の動労千葉などと国際的に団結した米韓の労働組合が、「労働者に国境はない」の立場を貫いて、新自由主義と真っ向から闘っている。世界革命に向けた強力な共同闘争が進んでいるのだ。労働者の国際的団結の一層の前進をかけて、6・29サミット粉砕闘争を大爆発させよう。

 第1節 派遣労働者の極限的な怒り

 秋葉原事件で25歳の派遣労働者の青年を絶望的な行動に走らせたものは何か? それは、労働者を人間扱いせずバラバラに分断して搾取するこの社会と資本への煮えたぎる怒り、屈辱感、孤立感、絶望感だ。人間としてのプライドをずたずたに引き裂き、取り替え自由のモノ、部品としてぞんざいに扱い、搾取し尽くし、どんなに働いても苦しさから逃れられず、資本家だけがますます豊かになっていく資本主義社会——“こんな社会なんか滅んでしまえ!”という強烈な復讐心だ。
 それは、けっして特別なものではなく、いま希望や未来を奪われている多くの若者たちに共通する怒り、憎しみだ。
 「ふざけるな! いい加減にしろ! 俺たちは人間だ!」。青年労働者の怒りは今や堤防決壊的に爆発し始めている。
 全国の労働者、とりわけ青年労働者の仲間に心から呼びかける。今こそ、労働者を虫けらのように扱い、労働者の生き血をしぼり取って生きのびようとする資本家階級とその帝国主義政府に対して、正義の階級戦争に総決起しようではないか、と。サミット決戦をその突破口にしよう。
 働く仲間たちよ。競争と分断をうち破って、仲間と団結しよう。監獄大学をぶち破る法政大の学生のように闘おう。不当起訴された15人と団結し革命をやろう。
 労働者こそ社会の主人公だ。労働者が働くことをやめてしまえば、資本家は搾取ができなくなり、力を奪われ、彼らの世界支配はたちまちひっくり返ってしまうのだ。今、われわれに必要なことは、そうした労働者階級のもつ真の底力をはっきりと自覚し、団結し、資本家階級を打倒するために立ち上がることだ。
 労働者にとって団結ほど大切なものはない。団結することは、奪われた共同性を奪還することだ。そして、団結こそ資本家階級に勝利する最強の武器だ。労働者階級は数世紀の間、どんなに弾圧されようとも団結を求めて闘ってきた。労働者階級こそ資本主義社会を変革し、階級のない社会をつくりだすことができる唯一の革命的階級なのだ。今、それをなし遂げる時が来ている。

 第2章 革命の現実性は職場に

 「革命の現実性」というものは、私の職場、君の職場、その闘いの中にこそあるのだ。
 ほとんどの労働者が職場の現実に怒りと不満、不安を抱えながら働いている。しかし自分の組合が資本・当局に屈服していたり、あるいは組合も存在しないという状況の中で、団結と決起の展望をつかめないでいる。
 だから、自分から声を上げよう。賃下げ、首切り、権利破壊、そして労働者の尊厳を踏みにじる資本家や当局の攻撃に対して、職場で闘いを開始しよう。どんな闘いも少数から始まる。「堪えているだけでは何も変わらない。もっとひどくなるだけだ。団結して反撃しよう」「労働者が主人公の社会をつくろう」——そう呼びかけて、まずともに闘う一人の仲間をつくろう。それこそが〈革命の最前線>なのだ。

 第1節 動労千葉軸に国際連帯の輪

 資本主義体制は今や完全に破産している。根底的な変革が求められている。ところが、日本共産党委員長の志位は「大企業の社会的規制を」「ルールある資本主義社会を」などと言っている。しかしそれは、資本主義に対する最後の幻想をあおる資本主義擁護の運動でしかない。
 さらに何よりも、連合中央や、全労連=日共、協会派などには、〈労働者階級自己解放>の思想と運動が、ひとかけらもないのだ。こうした連中こそが、「資本主義の鉄鎖」を断ち切ろうとする労働者の決起を抑圧し、革命の達成を労働者から遠ざけてきたのだ。
 だが、こうした体制内指導部の抑圧も、もう効かなくなっている。新自由主義攻撃の凶暴な嵐は、全世界の労働者を「生きさせろ!」の根源的闘いに立ち上がらせずにはおかないからだ。
 資本主義=帝国主義は労働者階級がどれほど苦しもうが、飢え死にしようが、今やお構いなしだ。揚げ句の果てには自分たちが生き残るために、核戦争すらも辞さない。こんな帝国主義は絶対にうち倒すしかない。
 動労千葉のように闘おう! 1980年代の国鉄分割・民営化攻撃は、新自由主義攻撃の先駆けというべき大量首切り、労組破壊の攻撃だった。これに対し動労千葉は全員がクビを覚悟して「絶対反対」を貫き通し、3波のストライキで団結を守り抜いた。そして今、JR東資本による第2の分割・民営化攻撃と意気高く闘っている。
 何よりも動労千葉は、苦悶(くもん)する青年たちに「団結して一緒に闘おう。労働者こそ社会の主人公だ。誇りを持とう。労働運動の力で世界を変えよう」と熱烈に呼びかけている。その団結の輪は今、国境をこえて全世界に広がっている。
 動労千葉が呼びかける6・29を、職場の仲間とともに闘おう。サミット粉砕! 世界を揺るがす大デモを渋谷でやろう。