2008年6月16日

日誌 2008年6月4日〜10日 沖縄県議会選挙で与野党逆転/アフガン派兵を狙い調査団派遣

週刊『前進』06頁(2347号4面3)(2008/06/16)

日誌 2008年6月4日〜10日
 沖縄県議会選挙で与野党逆転/アフガン派兵を狙い調査団派遣

●領海外国船舶航行法が成立 領海内の「不審」な外国船舶に対して海上保安庁が立ち入り検査を実施し、海保長官が退去命令を出せるようにする領海外国船舶航行法が衆院本会議で可決、成立した。これまで不審な漁船は漁業法などで取り締まってきた。立ち入り検査に応じなければ、刑事事件として立件できるようになる。(5日)
●スーダンに自衛官派兵へ 防衛省は、スーダン南部での国連平和維持活動(PKO)に司令部要員として自衛官を派兵する方針を固めた。今後政府として現地情勢を調査し、受け入れ国の同意など「PKO参加5原則」を満たしていることを確認後、派兵手続きに入るという。(5日)
●米空軍2トップ更迭 米空軍が核ミサイルやその部品をずさんに取り扱う事件が最近続発したことを受けて、ゲーツ国防長官は文民と制服組双方のトップを更迭する措置をとった。軍の文民と制服組トップが同時に解任されたことは陸海空軍を通じて過去に例がない。処分のきっかけとなったのは昨年8月、核弾頭を装着した巡航ミサイルを積んだB52が気づかないまま米本土を縦断して飛行した、などの事件。(5日)
●「アイヌ民族、先住民族」決議 アイヌ民族を先住民族として認め、関連する政策をさらに推進するよう政府に求める国会決議が衆参両院本会議で全会一致で可決、採択された。政府は96年の有識者懇談会報告書でアイヌ民族の先住性と民族性は認めた。だが、「先住民族」の表現は、定義がはっきりしないなどとして使ってこなかった。町村官房長官は決議を受けて所信を表明し、アイヌ民族について「先住民族」との認識を表明した。(6日)
●沖縄県議選で与野党逆転 任期満了に伴う沖縄県議会議員選挙の投開票が行われた。仲井真知事を支える与党は改選前の27から後退して22議席で過半数割れ、野党は20から26議席へと躍進、与野党が逆転した。自民は現有20から16に後退、社民は現有4から5に、共産は3から5に、民主は1から4に増えた。(8日)
●アフガンに調査団派兵 アフガニスタンへの陸上自衛隊派兵の可能性を探るため、外務・防衛両省などの合同調査団が日本を出発した。カブールを中心に、国連治安支援部隊(ISAF)の活動状況や現地の復興支援ニーズを調べるという。ヘリや輸送機を使った空輸活動を想定し、アフガニスタン政府や米軍、北太平洋条約機構(NATO)関係者から事情を聞く。(8日)
●F15排気口から炎 米空軍嘉手納基地で同基地所属のF15戦闘機が着陸する際に、左側第1エンジンの排気口から炎が出ているのが目撃された。目撃者によると、同機は第1エンジンの排気口から炎が付いたまま北側滑走路上に着陸した。(9日)
●米軍再編方針変えず 福田首相は、政府与党連絡会議に出席し、沖縄県議選で与党が敗北を喫したことについて、在日米軍再編問題などに対する政府の従来方針に変わりはないとの考えを強調した。冒頭、福田は「沖縄に関しては米軍再編問題など、そのほかの重要な問題がある。これまでどおり、粛々と進めていきたい」と述べた。(9日)
●台湾船、海保船と衝突 中国領・釣魚島(日本名「尖閣諸島」)から南南東約9㌔の東中国海で、第10管区海上保安本部(鹿児島市)の巡視船「こしき」(966㌧)と台湾の遊漁船が衝突、遊漁船が沈没した。遊漁船に乗っていた台湾人計16人は全員、巡視船に救助された。第11管区海上保安本部(那覇市)によると、釣魚島周辺で警戒活動中の巡視船が遊漁船を発見。巡視船が追跡していたところ、遊漁船が急に右旋回し、衝突したという。(10日)