デタラメな政治弾圧獄内外一体で粉砕を 報道カメラマンまで逮捕 暴行は権力・当局の側だ 裁判所は勾留を取り消せ!
デタラメな政治弾圧獄内外一体で粉砕を
報道カメラマンまで逮捕 暴行は権力・当局の側だ
裁判所は勾留を取り消せ!
5・28〜29で逮捕された38人は、獄中で権力との死闘を日々継続している。逮捕時の暴行で全員がアザだらけになった。だがそれをものともせず、限りない勝利感に満ち完全黙秘・非転向の獄中闘争を断固として貫き通している。このことは敵権力をますます追いつめ、彼らは焦りと危機感をつのらせている。
警察・検察は現在、38人を一人ひとりバラバラにして都内全域に分散留置し、獄中の仲間同士の徹底した分断、獄中と獄外の分断に必死になっている。衣類などの差し入れを「ほつれのあるものはダメ」などと難くせをつけて拒否したり、所持している薬を服用させないなどの嫌がらせも相次いでいる。「取り調べ」と称する転向強要の攻撃がまったく通じないことにいらだち、女性に対するセクハラまがいの行為にさえ走っている。
裁判所は警察・検察の言いなりに、38人全員について、勾留10日間の上にさらに10日間の勾留延長を決定した。だがその理由を、勾留理由開示公判においても、ただの一言も説明することができない。その一方で、取り調べはそのほとんどが一部の初逮捕者に集中し、他は勾留しながら取り調べもなしに放置している。まさに拉致監禁を唯一の目的にした逮捕・勾留だ。断じて許せない。
しかし、38人の鉄の団結はますます固まっている。どんなに分断と孤立を強いられようと、一人の例外もなく革命への決意と勝利の確信に燃えて結束している。38人もの大量逮捕をして、一人も切り崩せないどころか逆に不屈の革命家集団を生み出し、日々鍛え上げているのだ。これ自体が権力の大敗北だ。このことに権力は心底から消耗しきっている。
第1章 逃げ出す裁判官
6月6日から始まった勾留理由開示公判では、不当逮捕の実態が弁護人によって次々と暴かれた。その一つひとつが無法きわまりない、実に怒りにたえないものだ。
権力は、全学連の織田委員長ら3人を大学職員への「傷害」容疑で令状逮捕し、29人を「建造物侵入」で、6人を「公務執行妨害」で逮捕した。このすべてが完全なデッチあげだ。
そもそも法大キャンパスで暴力をほしいままにしてきたのは誰か。学生がサミット粉砕や処分撤回を訴えてビラをまくだけで、「殺してやる!」と叫んで暴行を繰り返してきたのが「ジャージ軍団」と呼ばれる暴力職員であり、それを支える公安警察だ。奴らの暴力を容認して、学生に対して、やれ「暴行」だ「傷害」だと? ふざけるな!
6月10日の開示公判では「建造物侵入」について、裁判官は「被疑者は正当な理由なくキャンパスに侵入した」と繰り返すのみで、「そう判断した根拠を示せ」という弁護士の追及にも「答える必要はない」と居直りを決め込んだ。怒りの声が傍聴席から次々と上がった。裁判官は顔面蒼白になりながら退廷命令を乱発し、大量動員された裁判所職員が暴力的に襲いかかった。
公共空間であるはずの大学の構内に学生が入っただけで逮捕され、他方で公安警察は出入り自由。こんな大学は大学ではない! 「大学での集会・デモは学生の権利だ。全員を直ちに釈放せよ」という怒りの声が、弁護士を先頭に徹底的にたたきつけられた。
さらに許せないのは「公務執行妨害」のデッチあげだ。6日の開示公判では、現場を撮影していた報道カメラマンに警視庁公安一課の石沢剛という刑事が「カメラを寄こせ」と言って襲いかかり、「公妨」をデッチあげて逮捕した事実が暴露・告発された。また「建造物侵入」で逮捕しながら、その後に容疑が「公妨」にすりかえられた学生もいる。
弁護士は、ビルマ軍事政権によるジャーナリストへの弾圧の例を引き、「これと同じことが日本で起きているのだ」と激しく弾劾した。あまりにもデタラメな逮捕の実態と、それを追認した裁判所の犯罪性が暴き出されたことに、最初は居丈高だった裁判官はグラグラになり、ひたすら沈黙に逃げ込んだ。
第2章 抗議のハンスト
サミット弾圧の中で、裁判所は公安警察の完全な手先と化した。だが、権力が焦れば焦るほど、怒りと団結はますます固まっている。弾劾の声は全国に広がっている。
裁判所前では連日、不当な長期勾留に対する弾劾のビラがまかれ、マイクでの訴えが行われ、注目を集めている。釈放要求の署名は6月11日までに50筆を超えた。開示公判は、獄中から出廷した仲間と全国からかけつけた労働者・学生との熱い合流の場となり、獄内外一体の決起が感動的にかちとられている。法大では3万学生の中に衝撃が走り、文化連盟の学生による抗議のハンストを始め、新たな決起が生み出されている。
労働者人民の怒りの総決起とその団結の力で38人全員を奪還し、6・29の大爆発をかちとろう!