2008年6月16日

労働者は法政大のように闘いサミット粉砕 怒りの大デモへ “監獄大学”が“革命の砦”に 国家権力は墓穴を掘った! 5・28〜29法大闘争の偉大な地平

週刊『前進』06頁(2347号3面1)(2008/06/16)

労働者は法政大のように闘いサミット粉砕 怒りの大デモへ
 “監獄大学”が“革命の砦”に 国家権力は墓穴を掘った!
 5・28〜29法大闘争の偉大な地平

 サミット決戦は、5・28〜29の法政大での闘いをもって激烈にその火ぶたを切った。すべての労働者は、法大決戦のように資本・当局・権力との非和解の闘いに突入し、職場をプロレタリア革命の砦にしよう。日帝権力は、サミット開催国の「威信」をかけて、法大ストライキ−全国学生ゼネストの絶滅の暴挙にうって出た。しかし、もはや取り返しのつかない墓穴を掘ったことを、6・29−7・6サミット決戦の大爆発でたたきつけよう。

 第1章 暴力職員の支配を打ち破った決起

 5・28〜29に法政大で闘う学生は、団結の力で「監獄大学」の現実を真っ向から打ち破った。
 大学において、ビラ、立て看板、マイク演説、クラス討論、集会・デモのすべてを禁圧し、特殊に訓練され暴行をほしいままにする正体不明の集団=ジャージ軍団を配置し、国家権力を大量に学内に導入して学生を圧殺しようとする。こんな事態は、かつての15年戦争下の治安維持法時代以来の、まさに歴史を画する事態である。
 しかし、06年3・14以来のべ83人の逮捕、とりわけ5・28〜29の38人の逮捕が象徴していることは、ついにこの「監獄大学」を階級の解放の砦、革命の砦へと解き放つ決定的な闘いが始まったということだ。そして朽ち果てた資本主義・帝国主義の現実を満天下に突き出すものとなった。
 5月28日には、織田陽介全学連委員長を令状逮捕するために、法大正門前に100人の私服がなだれ込んできた。4月11日のガードマンに対する「暴行事件」をデッチあげ、法大の被処分者2人を令状逮捕し、この「暴行」を「指で指示した」と称して織田委員長に事実上の共謀罪を適用して令状逮捕したのだ。さらに、3人と一緒にいた学生を「公務執行妨害」のデッチあげで逮捕した。
 29日は、キャンパス内で怒りの学内集会・デモを打ち抜いた学生に対し、大学当局がすべての門と校舎とキャンパス全体を封鎖し、星・川島・石沢を先頭とする警視庁公安が突入して襲いかかった。この権力の襲撃に真っ向から対決し、そのことごとくを撃退し、粉砕し、最後の一人が逮捕されるまで徹底的に闘い、闘い、闘いぬいた。
 そこには革命情勢を革命に転化しようとする最高の団結、極限的な団結が躍動していた。目撃していた同志は「学生の闘いは感動的だった。私服を圧倒していた。85年の10・20三里塚戦闘よりもすごかった。大勝利した」と語っている。
 全学連の闘う学生は、例外なく指導部を先頭に全国から総結集し、戒厳体制を実力でぶち破って学内に入り、中央キャンパスに結集し、文化連盟の学生とともに集会をかちとり、学内デモにうって出た。学生ホールを一巡して55年館ホールに向かうと、エレベーターホールに大量の私服が乱入し、学生に暴力的に襲いかかってきた。しかしこれを団結の力で毅然と跳ね返し、いったん完全に権力をあとずさりさせ、手が出せない状態にたたきこんだ。
 さらに、55年館は校舎が封鎖されているので裏門側に向かうと、そこに私服と機動隊が導入され、一人ずつ逮捕しようとすることに対して激突に次ぐ激突になった。文字どおり、最後の一人が逮捕されるまで闘った。初逮捕の学生(女性)は、全身アザだらけ、髪も引きちぎられているが、「逮捕がこんなに楽しいとは思っていませんでした。全国のみんなが必死に奪還しようとしてくれて、本当に感動しました」と自己解放性に満ちて語り、「この団結でサミット決戦には必ず勝利できます。ともに闘おう!」と檄を発している。
 38人の逮捕のうち、初逮捕は18人。それも07年から08年前半の過程で闘いに加わって逮捕されている学生が多数いる。これまでの日本階級闘争の歴史を塗り替えるような、マルクス主義の思想と階級的団結を一切の土台にして革命をたぐり寄せようと闘う若い革命家集団が、続々と登場し始めている。ここにこそ革命の現実性があるのだ。

 第2章 何十人もの鋼鉄の革命の指導者生む

 法大での激突は、「革命か反革命か」「階級の解放か奴隷の道か」をかけて、すなわち21世紀のプロレタリア世界革命の成否をかけて、沸騰点に達していた。サミット決戦ストライキは必至の情勢に突入していた。その真っただ中での5・28〜29決起は、ついに質から量への転化に向かう化学反応を引き起こし、法大決戦の新たな革命的地平をこじあけつつある。そして法大決戦は法大と全国大学にとどまらず、階級闘争全体に飛び火することは必至である。
 5・29当日、33人が逮捕された直後から文連主催の抗議集会が闘いとられ、法大包囲デモも打ち抜かれた。この時点で、当局・権力は完敗している。さらに、遅れて到着して学内に入れなかった仲間も結集し、逮捕された仲間に続いて一層断固として闘いぬくことを確認しあった。29日の闘いの直後に、全国でマルクス主義学生同盟に加入し闘う学生が次々と生み出されている。
 翌日から直ちに法大登場、文化連盟による弾劾集会、クラス討論が展開された。6月2日にはキャンパス中央で文化連盟の学生の抗議のハンストが開始され、実に180時間を超えるすさまじい闘いとして貫徹された。9日のハンスト貫徹報告集会はついに当局も禁止できず、ジャージ部隊も一切手を出せない中で解放的にかちとられた。クラス討論は革命的に一変し、かつてない注目と関心を集め、一人の例外もなく集中して聞いている。
 当局・権力はそもそも4月以来の闘いで決定的に追いつめられ、サミット前夜に至っていたたまれずに大弾圧にうって出たのだが、もはや完全に後手に回っている。
 4・3入学式で武道館の正面に権力をぶっとばして登場して以来、筆舌に尽くしがたい死闘が日々闘いぬかれてきた。それは、動労千葉が国鉄分割・民営化時に全員クビを覚悟して2波のストライキに立って死守した階級的団結の質と、同じ質の団結を獲得することなしには一日たりとも決起できない死闘の連続だった。4・25法大第一波デモの当日も、逮捕者ゼロというのは奇跡としか言えない激突につぐ激突のただ中で、1000人の法大生が結集した。
 この2カ月間を勝ち抜いて、文化連盟に闘う執行部が打ち立てられ、そして文連と全学連が真に団結すれば、サークルの決起が雪崩をうって拡大する趨勢(すうせい)に入っていた。5・28〜29は、ついに文連と全学連が団結したのである。法大決戦は不滅であるという地平をもぎりとった。
 それだけではない。今や獄中で何十人もの鋼鉄のような革命の指導者が生み出されつつある。そして一人の逮捕が数十人、数百人の新たな革命家を生み出す情勢に完全に入ったのだ。

 第3章 労働者の団結だけが体制打ち倒す力

 5・28〜29決起は、サミット決戦への号砲であり、全世界のプロレタリアートに階級的団結の力と、その拡大が世界革命へと発展することを告げ知らせた。朽ち果て、腐り切った資本主義・帝国主義の打倒、G8打倒の荒々しい決起が全世界に沸き起こっている。
 革共同と日本の労働者階級は、反スターリン主義・革命的共産主義運動の輝かしい歴史と伝統を今こそ遺憾なく発揮し、サミット決戦に総決起しよう。とりわけ動労千葉労働運動と3国連帯の地平、11月集会派の階級的底力をもって、08サミット粉砕に立とう。職場生産点での非和解の階級的労働運動を闘って闘って闘いぬき、その闘いの中からサミット決戦を組織し、G8を焼きつくす勢いで進撃しよう。
 世界は掛け値なしに革命情勢だ。新自由主義の成れの果てともいうべきサブプライムローンの破綻(はたん)—バブル経済の終焉(しゅうえん)は、世界金融大恐慌を引き起こし、ついにインフレと食糧危機という革命の大テーマが再び、世界史に荒々しく登場した。
 だからこそ、サミットの唯一のテーマは、全世界で嵐のように巻き起こっている労働者の怒りのストライキや食糧暴動をいかに抑え込むかにある。世界の労働者階級や農民の「生きさせろ!」の叫びが帝国主義打倒のプロレタリア革命に発展することを、何としても阻止するということが唯一、最大の関心事なのだ。とくに日帝はおびえきっている。嵐のようなストライキ情勢が日本で爆発を開始するや、それはプロレタリア世界革命の牽引軸に間違いなく発展する。
 動労千葉の闘い、法大学生運動の地平、これが嵐のようなストライキへの引き金となることを日帝権力は熟知して、法大弾圧になりふり構わず突っ込んできたのである。しかし完全に破綻しているのだ。
 資本家は労働者を食わせられなくなっているだけではない。今や労働者の血を吸い、肉を食って生き延びようとしている。この時、労働者の団結だけが、労働者の階級的誇りだけが、この末期の体制を打ち倒す力だ。職場から6・29労働者大集会への組織化を白熱的に推進しよう。そのためにも職場闘争を巻き起こそう。全員がビラをつくり、公々然と胸を張ってビラをまこう。
 38人の獄中の仲間は、全員完黙・非転向で、つきぬける勝利感をもって闘いぬいている。織田全学連委員長は「今回の弾圧は、暴力行為があったかなかったかが問題ではない。大学の幻想や支配が暴力で成り立っている。これを打ち破る暴力のみを処罰する階級的な弾圧です。同時にこれは、国家権力が暴力であることを示しています。資本主義社会の崩壊から、労働者の『犯罪』もしくは『革命』が生まれることに対して、彼らは監獄しか用意できない。これを解決できるのは労働者の団結だけだ」と獄中から大アジテーションを発している。
 これに対して塩川一派は、「逮捕されることがわかっていて、まったくナンセンスなこと」をやったと嘲笑(ちょうしょう)を浴びせ、ネット上でも扇動している。断じて許せない。全員が、5・28〜29の法大のように闘おうと屹立(きつりつ)して、塩川一派やあらゆる反動・反革命をなぎ倒してサミット決戦へ驀進(ばくしん)しよう。G8サミットをプロレタリア革命の恐怖で戦慄(せんりつ)させてやろう。