2008年6月 9日

6・1広島 “解放共闘を団結の砦に” 糾弾主義粉砕し画期的集会

週刊『前進』06頁(2346号5面2)(2008/06/09)

6・1広島 “解放共闘を団結の砦に” 
糾弾主義粉砕し画期的集会

 6月1日、部落民と労働者の階級的団結で部落解放闘争を闘おうと、広島共闘会議の新たな出発を期して、解放共闘集会が開催された。70人の労働者、学生らが集まった。脱落転向分子による「広島事件」ねつ造をうち破り、また5・29法大弾圧に完黙で闘う広大生らとも固く団結し、感動的にかちとられた。
 冒頭あいさつに立った反戦被爆者の会の大槻泰生さんが「部落民・労働者・被爆者をバラバラにして戦争への道を突っ走ろうとするのを許してはならない」と訴えた。解放研の全逓労働者は「広島事件をデッチあげ、昭和天皇に哀悼の意を表した解同本部派や自民党とも組むと言う全国連中央は地に落ちた」と弾劾し、「権力打倒へ闘う石川一雄さん、西郡住民とともに、労働者が社会の主人公として部落解放へ一丸となって闘おう」と呼びかけた。広大解放研の学生は、獄中にいる仲間と団結して部落解放闘争を闘う決意を表明した。
 大阪・西郡で住宅明け渡し・差し押さえに反対している2人の仲間が特別アピールを行った。「みんな『団結』という言葉を覚え始めた。応能応益と分納による供託つぶしは民営化による団結破壊の攻撃。"お上のやり方にもの申すな"という差し押さえに対して、私たちは受けて立つ。あくまで供託で団結して闘うしかない。応能応益は絶対に廃止にもっていかなければ」「部落差別は国がつくった。国に対して断固闘っていく」
 心の底からの熱い団結のよびかけに会場全体が感動に包まれた。血債主義・糾弾主義では絶対につくれないこの階級的団結の力こそ、差別・分断を打ち破り、住宅闘争・部落解放闘争の勝利を切り開く力だ。
 「差別糾弾とは何か」と題して講演を行った小山たかし氏は、「『部落差別のない糾弾闘争』の全国連中央の反階級的な策動をうち砕き、ともに闘う決意を固めたい」と切り出した。狭山事件は「部落差別によるデッチあげ」だが、「広島事件」は「部落差別をデッチあげた」と、「広島事件」の反階級的な本質を鋭く突き、差別糾弾闘争の核心は階級的団結の形成であると鮮明に提起した。
 基調報告に立った広島共闘会議議長の教育労働者は「解放共闘を団結のとりでに」と訴え、6・29サミット粉砕決戦へ総決起を呼びかけた。動労西日本広島支部など解放共闘の労働者が次々と決意表明。連帯ユニオンの青年労働者は「労働者は団結したらどんな厚い壁も打ち壊し、世の中を変えることができる」と訴えた。全学連からは、「獄中の仲間に代わって僕が発言します」と広大の新入生が元気に登壇。5・29法大決起を報告して闘う決意をきっぱりと述べ、会場全体から爆発的なエールが送られた。
 広島に「全国動員」で押しかけた血債主義者らは、目と鼻の先で、天皇制融和主義と見まがうばかりの「家族主義」を基調とした、階級性のカケラもない「真相報告集会」なるものを行ったが、闘う広島の労働者、学生の団結に圧倒されて近寄ることもできなかった。とことん階級的団結を強化し、拡大する革命的でダイナミックな部落解放運動の開始を宣言する集会となった。
 (広島・M)