2008年6月 9日

6・29怒りの渋谷大デモを 韓国と法政大の決起はひとつ 帝国主義の戦争会議粉砕せよ

週刊『前進』06頁(2346号1面1)(2008/06/09)

6・29怒りの渋谷大デモを 
韓国と法政大の決起はひとつ 
帝国主義の戦争会議粉砕せよ 
裁判員制度はいらない 
6・13に日比谷で全国集会

 5・28〜29法政大での学生38人によるサミット粉砕の一大決起に続こう! 「サミット粉砕」こそ労働者階級の方針だ。G8サミットは、総反乱を開始した世界の労働者人民の怒りの集中点になろうとしている。サミットは何よりも戦争会議だ。01年「9・11」以降、アフガニスタン侵略戦争、イラク侵略戦争を続け、世界戦争に突き進む帝国主義強盗どもに最後の引導を渡してやる時がついに来たのだ。すべての職場・地域で、熱烈に「サミット粉砕!」「6・29大デモ」を訴えよう。戦争−貧困、失業、民営化に対する労働者の怒りを解き放とう。世界革命をめざして闘う韓国・アメリカ・イラク、全世界の労働者とひとつにつながり、サミット粉砕ストと万余の大デモを爆発させ、7・6札幌現地闘争に攻めのぼろう。
 「世界革命が始まった!」「世界に並ぶ闘いが法大から始まった!」「この団結でサミット決戦を大爆発させよう!」----いま獄中で闘い抜いている38人から、熱烈なサミット決戦への総決起の檄(げき)が発せられている。動労千葉の闘いに学び、徹底的に団結を貫いて闘い抜いた38人の決起が全国・全世界を駆け巡っている。逮捕された38人と固く団結して、新たな革命家が次々とキャンパスに登場し、新たな指導部となって猛然と立ち上がっている。法政大では文化連盟の学生の無期限ハンストが闘われ、38人逮捕に対する法大生の激しい怒りが沸き立っている。
 38人の不当逮捕は、絶対に許すことのできないサミット大弾圧だ。しかし38人の決起に追いつめられ、破産し、大混乱しているのは帝国主義の側、国家権力の側だ。暗黒と反動の法大支配は、いまや完全に崩れ去った。法大闘争のように闘えば勝てるのだ。
 韓国では、米国産牛肉輸入再開問題をきっかけにイミョンバク政権打倒の大闘争が爆発し、「革命前夜」さながらの情勢に突入している(記事2面)。5月31日の10万人集会を始め連日のように大闘争が展開され、1987年の民主化闘争記念も兼ねた10日の集会は100万人結集が呼びかけられている。
 闘う法大生と全学連は「ILWU(国際港湾倉庫労組)やイラクの労働者、韓国・民主労総と同じ闘いを法大でやろう」「新自由主義攻撃を打ち破ってきた動労千葉のように闘おう」----これを合言葉に闘ってきた。韓国で始まった巨大な決起と、法大での5・28〜29決起はひとつの闘いなのだ。サミット粉砕を全力で訴えよう。法大ストを絶対にかちとろう。

 第1章 7・6は札幌現地闘争だ

 世界革命の最前線で闘っている38人の同志と団結し、職場生産点から帝国主義の戦争会議=サミット粉砕の闘いを巻き起こそう!
 7月7〜9日の3日間、日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアの8カ国(G8)首脳が北海道・洞爺湖に集まりサミット=戦争会議を開く。
 この洞爺湖サミットは、危機を深めるイラク・アフガニスタンへの侵略戦争をめぐる帝国主義強盗どもの「協議」とたたき合いの場となることは間違いない。世界金融大恐慌を始めとする帝国主義の末期的危機を、いかに絶望的であろうとも、さらなる侵略戦争--世界戦争への突進、労働者階級への階級戦争で突破するしかないのだ。イラク・アフガニスタンへの侵略戦争の継続・拡大、さらにイラン侵略戦争の発動のための戦争推進会議などどうして許せるか。やつらは同時に、北朝鮮・中国のスターリン主義体制の危機が激しく進む中で、北朝鮮・中国への新たな侵略戦争さえ狙っているのだ。
 しかし今や、全世界で帝国主義の新自由主義攻撃に対する労働者の怒りがストライキやデモ、暴動となって爆発を開始している。情勢の潮目は完全に変わった。G8首脳の誰もが、いつ労働者階級によって打倒されてもおかしくないところに立たされている。
 ILWUは5月1日、イラク・アフガニスタン戦争の即時停止を要求し、「平和でなければ働かないメーデー」行動を貫徹し、米西海岸29の港をすべて止めた。米帝ブッシュと真っ向から激突する命がけの闘いだ。この歴史的闘争に対して、イラクの石油・港湾労働者は「労働者だけがより良い世界をつくることができる。あなた方の行動はその実例であり証左です。労働運動こそ政治の現状を人類の利益のために変えることのできる社会の中で唯一の要素です。メーデー万歳! 国際連帯万歳!」と熱烈なメッセージを送り、1時間の連帯ストライキを打ち抜いた。最末期帝国主義の新自由主義攻撃は、全世界に資本主義の墓掘り人、組織された革命的労働者を生み出したのだ。
 資本家の時代はもう終わりだ。これからの時代を決めるのは労働者だ。洞爺湖サミット粉砕闘争こそ、アフガニスタン・イラクへの侵略戦争を最後的に終わらせ、血塗られた帝国主義強盗どもを地獄にたたき込んでいく闘いへの決定的分水嶺だ。
 ILWUやイラクの労働者と連帯し、世界にとどろくサミット粉砕の6・29大デモと7・6札幌現地闘争で、全世界の資本家どもに引導を渡してやろう。

 第2章 職場から総決起しよう

 ブッシュや福田を始めとするG8首脳と労働者階級とは絶対非和解だ。
 こいつらこそ民営化を推進し、非正規雇用を拡大し、労働者をとことん搾り取ってぬれ手にあわのボロもうけをしている資本家どもの頭目だ。アメリカ住宅バブルが大崩壊し、詐欺同然のサブプライムローン問題が爆発したら、今度は巨額のマネーを原油や穀物につぎ込んで価格をつり上げて莫大(ばくだい)な利益を手にしている連中だ。イラク侵略戦争も、ワーキングプアも、民営化も、医療や年金の崩壊も、飢餓も環境破壊も全部やつらがつくりだしてきたことではないか。
 しかも洞爺湖サミットでは、「アフリカ開発」と称して資源と市場を奪い合い、「温暖化対策」と称して原発建設を推進し、「格差と貧困対策」と称して労働者をさらに貧困のどん底にたたき込み、「食糧問題の解決」といって農民の切り捨てを進めようとしている。そして「政治問題の解決」と称してイランへ、北朝鮮へ、中国へと世界戦争を拡大しようしているのだ。
 サミットに対して「公正で平等な社会の実現を」とか「新自由主義政策の転換」を要求する体制内のサミット「反対」運動など、徹頭徹尾インチキだ。資本家と労働者の間にいかなる「公正で平等な」関係があるというのか? 「公正で平等な社会の実現」など、労働者を永遠に賃金奴隷の鎖に縛り付ける反動的なスローガンでしかない。「サミット粉砕」こそ労働者階級の方針だ。
 今日の資本主義は、もはや労働者階級によって打倒される以外にない最末期の帝国主義だ。その帝国主義が1980年代以来展開してきた新自由主義政策は、徹底した民営化・規制緩和と労働組合破壊攻撃によって資本主義体制を人為的に引き延ばすための最後の延命策だった。この新自由主義に、さらにとって代わる政策がまだあるかのような主張は、「資本主義のもとでも労働者は生きていける」かのように労働者を欺き、世界革命をめざす労働者階級の決起に根本から敵対するものだ。
 帝国主義強盗どもは、職場生産点を握る労働者が団結し、資本の支配をひっくり返す闘いに立ち上がることを最も恐れている。資本・当局、体制内労働運動と真っ向から激突する職場闘争を、すべての職場生産点で開始しよう。この闘いとサミット粉砕闘争は、完全にひとつのものだ。職場の仲間に、戦争と新自由主義への怒り=サミット粉砕を熱烈に訴えよう。
 当面する大闘争として「裁判員制度はいらない!6・13全国集会」(要項6面)の大成功をかちとろう。
 一切のあいまいさを許さない徹底討議と、職場生産点での白熱的実践を例外なくやりきろう。何よりもサミット粉砕が必要であることをオルグし、6・29代々木公園への総決起を組織しよう。全都・全国で「革命のできる地区党」への大飛躍・大変革をやり抜こう。マル青労同・マル学同1000人建設を強力に推進しよう。