2008年6月 2日

団結ひろば 投稿コーナー

週刊『前進』08頁(2345号8面1)(2008/06/02)

団結ひろば 投稿コーナー

 第1章 「裁判員制度は徴兵」の訴えに大きな反響 東京・東部 山科健二

 「裁判員制度は国家による徴兵そのもの!」。私は街宣をやってみて、つくづく考えさせられました。「こんな国家大改造攻撃は戦争以来じゃないか!」と。
 5月24日午後3時から5時まで「裁判員制度はいらない!大運動」の呼びかけで6・13日比谷集会への大結集を訴える錦糸町街宣に参加しました。街宣隊は鈴木達夫弁護士や高山俊吉弁護士事務所の方、東京東部地域の弁護士が中心です。ここに東部地域の労働者も合流しました。全体で12〜13名。旗とマイクで熱烈なアジテーションが響き渡り、真っ赤な「ストップ!裁判員制度」のビラが途中雨にもかかわらず1千枚まけ、署名も1人で51筆集まりました。
 反応は上々です。実にすがすがしかったです。一緒に街宣をすることで闘う弁護士が労働者階級の先頭に立っている姿を実感しました。
 また署名では「呼び出し拒否で罰金10万円。調査書のウソ記述で罰金50万円。一生にわたる守秘義務が課せられ違反すれば懲役6カ月か罰金50万円!」。こう訴えると、「裁判員に当たりたくない」「何で罰金・罰則があるのか」「福田は値上げとか悪いことばかりする」と怒りが集中です。
 ある年輩者は「昔の陪審制度に当たって拒否したけど何も処罰なかったわよ」と教えてくれました。やはり「8割が反対」というのが現実であり、裁判員制度への怒りが沸々とわいているのです。「労働者のゼネストで改憲・裁判員制度粉砕へ!」これはもう、まったく現実の話です。いざ闘わん!

 第2章 日本原の迫撃砲実弾射撃に労働者が反撃 岡山 本原太郎

 5月9日朝8時半、日本原演習場(岡山県奈義町)東地区での陸上自衛隊第13旅団による迫撃砲の実弾射撃訓練に対して、現地闘争に立ち上がりました。(写真)
 日本原農民と津山市職労を始め美作の労働者、岡山県内から約30人が集まり迫撃砲発射地点へ向かった。発射地点前のゲートは閉ざされ、危険防止を理由に演習場の広範囲を立入禁止にして実弾射撃を強行しようとしている自衛隊に対し、怒りの声が上がった。
 直ちにゲート前で集会が始まった。日本原共闘会議の福島議長は、2度にわたる日米共同訓練強行を弾劾した。日本原農民の内藤秀之さんは「こうして集まって抗議行動を続けていくことが重要だ」と決意を述べ、矢山有作さんは「日本軍で擲弾筒(てきだんとう)の訓練をやった。迫撃砲も人殺しのための訓練だ」と弾劾した。
 9時と発表していたにもかかわらず射撃が始まらない。自衛隊は労働者の抗議で開始を30分遅らせたのだ!
 県内各地から参加した労働者や労組出身の市議会議員らが次々に発言に立ち、「労働者の団結こそが戦争をとめる力だ」と訴えた。1時間のゲート前集会の最後に岡山県教組の岩本さんが、「自衛隊イラク派遣の違憲判決に対して、自衛隊の幹部は『そんなの関係ない』と居直った。絶対に許すことはできない」と弾劾し、参加者全員でシュプレヒコールをたたきつけた。百万人署名の仲間は「実弾射撃をやめろ」「労働者はストライキで闘うぞ」とシュプレヒコールを続けた。
 怒りの声の中、9時35分に射撃が始まった。発射の轟音(ごうおん)に続いて約20秒後に着弾点での爆発音が聞こえる。標的のはるか下の方で土煙が上がる。今度は、標的のはるか上に着弾した。日本原でも戦車砲弾の演習場外への飛散事故などが起こっている。
 迫撃砲の射撃再開は、日本原を日米の朝鮮侵略戦争の演習場にするためだ。労働者は団結して職場で闘い、労農連帯の現地闘争に立とう!
 5・15沖縄闘争に参加して

 第3章 法大での闘いの重要性痛感 神奈川・学生 G

 自分にとっては3回目のオキナワ闘争でした。今回は明確に「革命の方針としてのオキナワ闘争」という意識で参加しました。
 私は、辺野古で富田晋さんが話してくれた「海兵隊に入った普通の青年が、3カ月で殺人マシンにされていく」ということが本当に衝撃でした。そして、帰還した兵士の8割が身体や精神を病み、その後の人生をすべて破壊されているという現実。帝国主義というのはここまで労働者を踏みにじって利権をむさぼり、体制を維持しようとするものなのかという思いで怒りが込み上げて来ました。
 それだけに、法政大学での闘いの重要性を痛感しました。過労死するかもしれない職場に駆り出されると分かっていても大学と資本に支配され、就職するしかない学生の姿と、死ぬと分かっていても戦争に動員されるしかない労働者・学生の姿は何も変わりません。だからこそ、「ひとりの仲間も資本に売り渡さない団結」を法大から形成して、革命をやることが本当に求められているのです。
 もう迷うことなんてない! 労働者・学生はこんな社会にブチ切れて当然だし、革命やって当然なんだってこと! もはや、働いてやる必要なんかあるかってことです!
 だからこそ全国の学生の皆さんに訴えます! 6月法大ストライキに総決起して、6・29全国労働者総決起集会をブチ抜こう! 洞爺湖サミットを粉砕して、労働者・学生の力で革命やろう!

 第4章 沖縄の現実が資本主義の姿 全学連 筑紫啓

 今回の沖縄闘争最終日、辺野古から空港へ向かうバスの中での総括集会を終えて思ったことは、私自身の資本主義社会への怒りが新たに、さらに激しくなったということ、そしてなにより早く法大に戻って闘いたい! ということでした。
 沖縄に集中するすさまじい矛盾は、そこが沖縄であるがゆえにではなく、この社会が資本主義社会であるがゆえに存在しているのだということ、だからこそわれわれ学生の闘うべきグラウンドは法大であり、法大での闘いは沖縄と、全世界とつながっているということをあらためて確認しました。
 先日の5・21法大集会で気付いたことのひとつに、法大や富山大はめちゃくちゃな異常な大学だ、というこれまでの自分の漠然とした認識は間違いだったということがあります。むしろ学生支配が資本にとってきわめて「正常」なもっとも分かりやすい形で行われているのが法大であり、富山大なのだと。 
 それと同様に、沖縄も差別により「本土」と分断され、特殊性が強調されることも多いけれど、やはり沖縄の現実が資本主義の、帝国主義の姿そのものなのだということを強く感じます。「沖縄には基地があるから特殊で…」というのではない。沖縄の基地がなにか例外的な存在だというのではなく、帝国主義はそもそも基地をどこかに押しつけて、労働者に殺し合いをさせなければ成り立たない。「本土は平和だけれど沖縄は…」というのでもない。「屍(しかばね)の上の平和」が沖縄にないのはもちろんのこと、「本土」にももはやそんなものはない。
 日帝や米帝の、一切は資本の利潤のために労働者をばらばらに分断し、使い捨てにし、蹂躙(じゅうりん)し、すべてを破壊するという本質がもっとも分かりやすい形で現れているのが沖縄なのであって、「本土」と沖縄の全世界の労働者は分断などのりこえて、革命に向かってともに闘える存在だということです!
 辺野古・嘉手納の弾薬庫は、文字どおり革命の火薬庫だ!  獄壁もうち破る固い団結を武器に、サミット粉砕にむけた闘いで火薬庫に火をつけましょう!