2008年6月 2日

6・15西郡支部大会へ  ともに住宅闘争の勝利を

週刊『前進』08頁(2345号6面3)(2008/06/02)

6・15西郡支部大会へ 
 ともに住宅闘争の勝利を

 部落解放同盟全国連合会西郡支部の第3回支部大会の案内を紹介します。決戦の檄に全力で応えよう。(編集局)
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 2月24日「許すな!住宅追い出し、とめよう!医療の民営化」総決起集会とデモから3カ月です。
 私たちは「応能応益家賃制度絶対反対」で団結してたたかう供託者28名の郵便貯金を問答無用に強奪する差押えに、怒りで体を震わせて必死に反撃し、無我夢中で闘ってきました。弾圧が人と組織を鍛え、信頼と団結を育て、私たちは本当に強くなりました。
 3名の住宅明け渡し裁判は6月9日第三回公判で本格的攻防戦に入り、差押えの提訴準備も進んでいます。緊急カンパや基金運動を始め、闘いの輪は広がり、一歩一歩前進しています。
 この間3・16全世界一斉デモにつながってアメリカの住宅闘争や世界各地での食糧暴動を身近に感じ、韓国民主労総や在日アジアの労働者、動労千葉をはじめ労働者の仲間たち、三里塚農民、徳島刑務所の星野さん、若い学生たちと知り合い、何よりも杉並支部や品川支部など全国連のきょうだいの温かい励ましを受け、「この団結があれば住宅闘争にも勝てる」と確信を深めています。
 ムラの中でも「これでは家賃を払われへん」「若いもんは住まれへん」「もうがまんできん」という声が大掃除などで公然と上がりはじめました。また始まった後期高齢者医療制度は「ほんとに言うてた通りや」「貧乏人は早よ死ね言うんか」「絶対やめさせなアカン」と怒りが竜巻のようにうずまいています。
 橋下大阪府知事は問答無用で1100億円の予算削減を打ち出しました。人件費350億円カットから、教育、医療、乳幼児から高齢者・障害者の命をつないでいる福祉予算もばっさり切り捨てる攻撃です。八尾市は、この「しわ寄せ」をも好都合に民営化を加速させています。来年4月から公営住宅は政令月収15万8千円、改良住宅は11万4千円以上だと入れなくなります。ドンドン家賃は値上がりし、ゆくゆくは団地は土地ごと売り飛ばす計画です。八尾北医療センターも土地・建物は今は無償貸与ですが、2年後には民間に買い取らせ、「その後は一切市は責任とりまへん」と言ってきています。
 冗談じゃありません。土地建物を提供して闘って建てさせた住宅です。ムラごと解放運動をつぶす計画など絶対許しません。診療所も、本来は国と八尾市がとるべき住民の健康と命に対する責任を、私たちが代わって自主運営で果たしているんです。それに一体誰が作った赤字ですか! 銀行や関西空港につぎ込み、労働者の犠牲の上にぼろもうけさせ、その新自由主義も今や破綻(はたん)して世界で恐慌が始まっています。福田政権も支持率は下がる一方でガタガタです。
 私たちは、水平社宣言と全国連結成の原点を引き継ぎ、切り開いてきた地平の大きさを確認するとともに、「住宅明け渡し」と「八尾北完全民営化」阻止決戦にむけて団結を強め、たたかう方針を打ち立てます。そして、差別による分断をはね返し、全てを生産し社会を動かしている労働者と国境をこえて手をつないで、6月29日のサミット反対国際連帯労働者集会(東京代々木公園)に合流します。
 全国300万きょうだいとたたかう仲間のみなさんの日頃のご支援に心から感謝し、第三回支部大会ヘのご案内といたします。
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「第3回部落解放同盟全国連合会西郡支部大会」要綱
●日時 6月15日(日)午後1時から
●場所 桂人権コミュニティーセンター
●連絡先 八尾市桂町6の18の20 部落解放同盟全国連合会西郡支部