2008年6月 2日

内田君の出獄アピール 獄内外が一つで闘い勝利 弾圧を団結の拡大の糧に

週刊『前進』08頁(2345号5面3)(2008/06/02)

内田君の出獄アピール
 獄内外が一つで闘い勝利 弾圧を団結の拡大の糧に

 労働者・学生の仲間のみなさん、5月16日に保釈・奪還をかちとった内田晶理(うちだてるまさ)です。昨年10月17日、法大の教室で11・4労働者集会を呼びかけたことが不法侵入だとデッチあげ逮捕されてから7カ月、先に不起訴・不処分で奪還をかちとった2人の仲間に続き、ついに獄壁をぶち破る完全勝利をかちとりました。労働者が世界中でストライキ・デモ・暴動に立ち上がり、11・4を闘った5700人の仲間が進撃を始めた最高の時代に、獄壁を越える団結でかちとった最高の勝利です!
 16日夜8時過ぎ、東京拘置所を出たぼくを待っていたのは、日々の激闘を勝ち抜き法大を革命の砦(とりで)にぬりかえた仲間、3・16弾圧を職場の団結にぬりかえた仲間の自信と誇りに満ちた顔でした。本当に言葉がいらないほど、7カ月の壁は一瞬で崩れ去りました。獄内外でひとつに闘い、ともに勝利を切り開いてきたというのが最大の実感です。
 闘いを振り返ると3・9−16弾圧の勝利の教訓が、ぼくの弾圧にもそのまま当てはまります。
 ぼくの「罪」も、建造物侵入なんかじゃなかった。新井さん・友部君、6人の青年労働者、武藤さん(富山大弾圧被告)と同じです。キャンパスで学生の団結を組織した「罪」、革命の時代に11・4という革命方針を呼びかけた「罪」。むき出しの国家暴力で分断し、見せしめにする以外に団結を押しとどめることができなくなった敵の悲鳴だったのです。
 だから、ぼくが獄中・裁判を団結と革命の演壇にし、仲間が「内田君のように闘おう!」と闘った瞬間、弾圧の意図は打ち砕かれました。それどころか、団結拡大のための最強の武器になりました。実際、ぼくがなぜ奪還されたのか? この弾圧が何人もの革命家を生み、団結を生み出していることに敵が震え上がったからです。直接には、被告退廷・傍聴人監置まで徹底して闘った4・24裁判や、何より、新たな仲間が先頭に立ってぶち抜いた4・25法大1千人集会が決定打になりました。まさに「弾圧ありがとう」です。
 この弾圧との闘い、法大決戦をとおしてはっきりしたことは、われわれの勝利とは革命に向けた団結の拡大であり、こういう闘いを意識的にやっていくことです。「弾圧を許さない」とは「弾圧させない」ということではない。資本・権力との非和解性を貫き、弾圧されるような闘いを職場・キャンパスでガンガンやるということ。弾圧をテコに獄中も獄外も自らが革命家となり、団結を組織するということです。
 被告主体の裁判闘争も、無罪のみを自己目的化せず、団結拡大の観点から生み出した闘いでした。裁判は、権力・当局への怒りを解き放ち、闘いの団結をつくり出す場となりました。これができたのは、外の仲間が裁判闘争をそのように位置づけたからです。
 ビラや『前進』、『しゃにむにGO 』から伝わる仲間の存在は、獄中の「孤独」と闘う上でも無限の力になりました。7カ月間、楽しく、徹底的に闘えたのは、外の仲間の闘いが中の闘いと本当に結びついていたからです。
 だから今、声を大にして言いたい。「武藤さんのように闘おう」「星野文昭さんのように闘おう」と。この闘いと、ここで培った団結の力だけが、武藤さんや星野さんを奪還する力であり、革命をも成し遂げる力です。弾圧を団結拡大の糧に! サミット粉砕スト勝利、11月1万人−マル学同・マル青労同1千人建設に向かってしゃにむに突き進もう!