2008年6月 2日

法政大がストで先頭に立つ 5・28弾圧に怒り爆発させ全国学生は法大に総結集を マルクス主義学生同盟中核派 法政大学支部

週刊『前進』08頁(2345号5面1)(2008/06/02)

法政大がストで先頭に立つ
 5・28弾圧に怒り爆発させ全国学生は法大に総結集を
 マルクス主義学生同盟中核派 法政大学支部

 5月28日、警視庁公安部は、約100人の公安警察を動員し、織田全学連委員長や4・27法大弾圧被告の新井君、退学処分と闘う中島君など5人の仲間を不当逮捕した。マル学同中核派法大支部は、5・28弾圧を絶対に許さない! 法大を内乱の坩堝(るつぼ)にたたき込み、法大からサミット粉砕の火柱を打ち上げる! 全国学生は、怒りを爆発させ法大ストライキをともに闘おう! 全国から法大へ! 法大へ! 法大へ! 法大を拠点にしたサミット粉砕への総決起を訴える!

 第1章 資本の奴隷か人間の解放か

 サミット決戦の火ぶたは切られた。5・28弾圧の夕方、文連(文化連盟)のサークル員は、不当逮捕に怒りを爆発させ、直ちにキャンパス中央での抗議集会を闘いとった。おれたちの怒りはこんなもんじゃない。5・28弾圧は法大ストライキの内乱的爆発の号砲だ! 「傷害」容疑で逮捕だと! 労働者階級が団結した時の革命的暴力を思い知らせてやる!
 5・28弾圧は、労働者階級の怒りが革命へと発展していることに対するサミット開催国・日帝の恐怖であり、権力と法大当局の完敗宣言だ。5・28弾圧こそ、革命の現実性だ。
 サミット決戦に人生をかけて突入し、世界革命勝利を握りしめよう! 法大ストライキと一体で、動労千葉が呼びかけるサミット粉砕6・29全国労働者総決起集会に大結集し、渋谷大デモに立ち上がろう!

 第1節 「革命に生きよう」と熱い決意

 法大ストライキは、サミットを粉砕し、帝国主義を打倒する闘いであり、革命家を膨大に生み出す闘いだ。弾圧は、革命家を生み出す大チャンスだ。法大ストライキに向かって、「奴隷の道か、革命による解放か」という人生選択を激しく問い、「革命に生きよう!」と熱く訴えよう。
 帝国主義の世界支配は完全に崩壊した。サブプライムローンの破綻(はたん)は、底なしの世界金融大恐慌の爆発を促進させている。恐慌対策が逆にインフレをもたらし、「食っていけない」という労働者の怒りが全世界でストライキや暴動として爆発している。イラク侵略戦争は大破綻し、侵略戦争に怒る労働者の闘いも爆発している。世界は革命情勢に突入した。帝国主義を打倒して、労働者権力を打ち立てる時が来た。人間の労働力を商品化し、人間関係を金銭関係にして、人間の命よりも金もうけをすべてとしてきた資本主義。住宅・穀物・原油は労働者が生産し、人間生活に必要なものでありながら、すべてを資本家の金儲けの手段にしてきた資本主義の転倒した姿。破産しきっている!
 資本家の奴隷になるための授業、大学当局に支配されたサークル活動、闘いに決起した学生に対する逮捕・処分・暴行、教育の名で学生を競争させ人間性と人間関係を破壊している大学当局、法大の現実に目を背けて自由や人権を語る腐敗した教授たち、学生を資本の鉄鎖に縛り付けようとする学生支配の数々。こんなものは全部ぶち壊せ!
 法大の現実に対する怒りは、人間解放を求める根底的な要求であり、人間を搾取・収奪・抑圧・支配してきた帝国主義に対する世界の労働者の怒りと同じだ。法大生の敵は帝国主義だ。法大生の怒りを帝国主義打倒に解き放つのが法大ストライキだ。世界の労働者に貧困・戦争を強制するための洞爺湖サミットを労働者の怒りで粉砕しよう。

 第2章 新自由主義と最先端の激突

 4月から法大総長に就任した増田壽男は、1984年から2年間イギリスに留学し、サッチャー政権による炭坑労働運動圧殺を目の前で「研究」したやつだ。増田は、新自由主義攻撃に震え上がり、破綻した新自由主義攻撃の最後の先兵として登場した。増田は、ジャージ軍団(学生への暴行を専門とする正体不明の集団)を結成し、革命の圧殺に乗り出している。世界革命に勝利する時代において、体制内左翼は、革命の絞殺者として登場する。法大闘争は、大学を資本の論理で完全制圧する新自由主義攻撃との最先端の激突となった。
 だが、法大闘争の勝利性は、新自由主義攻撃に唯一勝利してきた動労千葉労働運動を学び、実践してきたことにある。動労千葉は、新自由主義攻撃の最先端であった国鉄分割・民営化をストライキで打ち破り、今やアメリカのILWU(国際港湾倉庫労働組合)や韓国・民主労総ソウル本部などと団結して、世界革命の司令塔になっている。法大闘争の中で、「学生は労働者階級である」とはっきりさせ、マルクス主義を貫いてきたからこそ、学生の自己解放的力を発揮できたのだ。法大闘争は、資本主義的な金銭関係を全否定し、仲間との団結に生きるという学生を膨大に生み出してきた。これこそ、革命を実現する根源的な力だ。労働者階級が血を流して守り発展させてきた法大闘争は、動労千葉と並ぶ労働者階級の革命的拠点である。増田総長体制を打倒して、法大に労働者権力を打ち立てよう。

 第3章 サミット粉砕ストの現実性

 サミット粉砕の法大ストライキが始まった!
 法大闘争は、3・14法大弾圧以来の闘いで、50人が逮捕されるという画期的地平に到達した。4月以来、闘う学生の暴力的排除だけを任務としたジャージ軍団が新たに登場した。ジャージ軍団は、闘う学生に対して殴る・蹴るの暴行を加え、「殺してやる!」と絶叫して首を絞めて投げ飛ばすなど、あらん限りの暴行を加えてきた。だが、闘う法大生と全国学生の激しい戦闘意志と団結した闘いは、ジャージ軍団を粉砕してきた。
 法大闘争は学生運動が経験したことがない前人未到の内乱型の死闘だ。世界の階級闘争の最先端の激突であり、世界革命の成否をかけた決戦だ。法大闘争は、「戦争か革命か」「奴隷の道か解放の道か」「競争か団結か」という選択を3万法大生に迫っている。革命と反革命が激突し、ストライキの現実性を成熟させてきたのが法大闘争だ。
 法大当局は、文連などのサークル団体を解散させ、当局がサークルを管理・支配する「大学登録サークル代表者会議」(通称「奴隷会議」)の開催を狙った。法大当局は、「文連に残るならサークル補助金をやらない」「大学を批判するならサークル補助金を出さない」と言ってサークルを恫喝し、文連に結集して闘うO君に2週間の停学処分を加えてきた。
 だが、5月15日、被処分者を始めとした闘う法大生が学生センター長(旧学生部長)の木原章を徹底的に弾劾・追及し、奴隷会議の開催を粉砕した。追いつめられた法大当局は、5月22日にボアソナードタワー26階のスカイホールでジャージ軍団が制圧する中で、奴隷会議を強行した。奴隷会議など根本から破産しているのだ。

 第1節 サークル員の決起始まった

 これに対して、文連は闘う執行部を打ち立て、O君への不当処分を許さないキャンパス集会を連日闘い抜いている。法大では、キャンパス中央でマイク演説することが禁止となり、処分対象になる。だが、文連サークル員は、処分覚悟でキャンパス集会に立ち上がった。集会を圧殺するためにジャージ軍団が襲いかかり、キャンパス中央は修羅場と化した。闘う学生の戦闘意志でジャージ軍団を追い返すと、周りで見ていた数百人の学生から拍手がまき起こった。仲間の処分を許さないために処分覚悟で闘いに立ち上がった文連サークル員の自信と誇りに満ちた顔! 「金なんかいらない! 仲間の処分は許さない!」と立ち上がった文連サークル員の生き生きとした顔! これこそ自己解放闘争だ! キャンパス中央で文連集会をやりきったサークル員の勝利感、解放感、仲間との団結は、人間の誇りに満ちあふれている。
 文連サークル員は、闘いの中で自分たちが持っている力を爆発的に発揮し始めた。当局とパイプをつくってサークル活動の保障を得るのではなく、当局と決別して、学生の団結した力にのみ依拠してサークル活動をかちとる闘いが始まった。「人生で初めて、絶対に裏切らないと確信できる仲間に出会った」という学生が生まれ、資本主義社会の中で奪われてきた人間関係や人間性を奪還してきた。これが革命だ。法大ストライキをぶち抜く力だ!
 O君不当処分を許さず文連で団結して闘うことは、法大当局と非和解で激突するだけでなく、帝国主義の世界支配と非和解で激突する。O君に対する不当処分は、奴隷の道を拒否した学生に対する見せしめ的な弾圧だ。帝国主義の支配に屈服して奴隷になれというサミット弾圧だ。だが、O君は不当処分にさらに怒りを燃やし闘っている。不当処分の狙いは破産し、見せしめは崩壊した。
 O君のように闘おう!28日に不当逮捕された5人の仲間のように闘おう! 富山大学・武藤君のように闘おう! 法大闘争の誇り高き闘いは、ILWUのストライキ、動労千葉のライフサイクル粉砕の闘いと一体であり、世界革命に向けた世界の労働者の闘いと一体だ。サミット粉砕の法大ストライキをぶち抜いて、全世界の労働者階級と団結しよう。
 法大ストライキに向かって、クラス討論を徹底的にやろう。奴隷会議を粉砕し、闘う文連への大結集をかちとろう。第3波、第4波の法大包囲デモを波状的に闘い、学生センター長の木原を追及・打倒し、行動に次ぐ行動で、法大に労働者権力を打ち立てよう。闘うすべての学生は、マル学同中核派に結集しよう。