2008年6月 2日

挑戦する革共同に大カンパを 世界革命情勢を現実の革命へサミット決戦に総決起しよう

週刊『前進』08頁(2345号3面1)(2008/06/02)

挑戦する革共同に大カンパを
 世界革命情勢を現実の革命へサミット決戦に総決起しよう

 第1章 資本主義は終わりだ

 「なんでガソリンがこんなに高くなるんだ」「食べ物が毎日値上がりする。もうガマンできない」「年金をよこせ」「給料を上げろ」「戦争をやめろ」「基地撤去しろ」と、今この瞬間も地球のあちこちで、毎日のように数十万人規模のストライキやデモが起きています。
 世界中の労働者はまじめに質素に毎日を働き、暮らしています。その中で爆発したこの怒りこそが、魂からの叫びであり、人間の生きる欲求そのものです。変革を求めてやまない、この怒りのエネルギーこそが人類の歴史をつくってきました。まさに世界は革命情勢に入ったのです。
 すべての同志、支持者、『前進』読者をはじめとしたすべての皆さんに、この革命情勢を革命そのものにする、革命のカンパを訴えます。
 米サブプライムローン危機の世界的拡大は、世界金融大恐慌を現実化させ、一方で5千兆円規模といわれる過剰資本を投機マネーとして暴走させています。原油・鉱工業資材・穀物などの暴騰は、自らがつくった生産・貿易・支配体制を、自らが破壊する、自爆行為そのものであり、支配階級がコントロール能力を失い「第2次大戦以来最大の危機」(米FRB議長バーナンキ発言)をつくり出しています。
 こうした絶望的な危機を、ただただ労働者人民に犠牲を押しつけ、搾取を強化する「帝国主義強盗どもの世界会議」が洞爺湖サミットです。
 今、労働者と労働者家族を襲っているワーキングプア・就職難、医療や年金破壊も、やつらが毎回のサミットで決め、強制してきたことじゃないか! イラク戦争や改憲攻撃もそうだ! 私の職場、あなたの職場の賃下げや労働強化、査定や労働組合の団結破壊の攻撃も、サミットで議論し実行してきたことです。
 洞爺湖サミットの議題である「恐慌対策」「地球環境問題」「食料問題」は、やつら帝国主義者が地球そのものを食い散らかしてきた結果ではないか! 「戦争問題」「アフリカ問題」「治安問題」は、そのものずばり、世界をよりいっそう破壊していく戦争会議そのものではないですか!

 第2章 米・イラクで連帯スト

 だが今や事態は一変しました。08年洞爺湖サミットは、1917年ロシア革命以来の、歴史を変える転換点になろうとしています。
 5月1日、アメリカ西海岸29の主要港とイラク最大の港ウム・カスルが交戦国同士の労働者の連帯ストライキにより一時封鎖されました。これを主導したのは、動労千葉と11月労働者集会でスクラムを組むILWU(国際港湾倉庫労組)と、イラクで非合法で闘う三十余の労組でした。第1次大戦で交戦国の兵士同士が「塹壕(ざんごう)交歓」して戦争を阻止した以上のことが、今や労組の組織的計画的大衆闘争として実現しているのです。しかもここではUTLA(ロサンゼルス統一教組)とも結び「地域ソビエト」さえ視野に入る闘いが動労千葉を媒介に実現しています。
 さらにこれは、「交戦国」ということだけではない。アメリカでは長い間事実上メーデーは禁止されていました。それが06年に復活して、ついに08年メーデーで港湾封鎖=イラク戦争の軍需物資輸送阻止にまで到達したのは、アメリカ労働運動が白人、アフリカン・アメリカン、ラティーノとして分断されていた「血債主義・糾弾主義」という「階級支配の罠(わな)」を、体制内労働運動指導部と対決して職場からの直接行動として立った団結の力で粉砕・克服したからでした。こうして急速に世界中の労働者の決起と連帯行動が爆発しています。
 アメリカでの決起とともに、フランスでは5月15日に30万人、22日に70万人デモ、ギリシャでの今年3度目のゼネスト、ベルギーやドイツ、デンマークのストとヨーロッパ全土が燃えています。
 中東でもイラクと連動したイランの造船労組やサトウキビ国営会社のスト。アジア各地の食糧暴動やストライキに続き、5月26日にはインドネシアでガソリンデモが爆発。その頂点で、韓国・ソウルでの17日6万人集会、22日から24日まで連続した民主労総などの大集会が闘われ、イミョンバク政権打倒へと発展しています。
 一方、世界の労働者の怒りが08年サミットに向かうことに震え上がった日本帝国主義は、洞爺湖に逃げるだけでは不安でたまらず、5月28、29日、法大包囲デモの爆発に恐怖して、織田陽介全学連委員長らを大量逮捕する弾圧に出ました。
 しかしこんなことは怒りの炎に油を注ぐだけだ! 「サミット粉砕6・29全国労働者総決起集会(東京・代々木公園)」から7・6北海道現地闘争に職場から攻めのぼり、世界革命への号砲を打ち鳴らしましょう。

 第3章 世界変えた動労千葉

 アメリカの5・1メーデーをめぐる事態の中で明らかになった、米労働者階級がぶつかっていた壁や、その突破の方向性は、日本階級闘争のそれと驚くほど同じです。
 なぜか! この数年間にアメリカ・韓国・イラクやイランで起こっている階級的労働運動の発展は、動労千葉の闘いに感動し、ここから学んで世界に発信している米ILWUや韓国・民主労総ソウル地域本部が震源地です。それがまた日本階級闘争に還流するという構造で、11月労働者集会と3労組共闘(全日建運輸連帯労組関生支部・全国金属機械港合同・動労千葉)は、世界に団結を拡大する中で、新たなインターナショナルというべき団結を創成しています。
 さらに動労千葉は昨年秋の大会で、国鉄分割・民営化20年の闘いに勝利宣言を発し、攻勢的にライフサイクル深度化攻撃を青年組合員を先頭に、組合員一丸となった団結で阻止し、第2次国鉄決戦をこじ開け、4大産別を始めすべての労働者へ檄(げき)を発しています。

 第1節 「常識」を破るカンパを訴え

 すべての皆さん。革共同は、6〜7月サミット決戦に世界の労働者階級人民とともに総決起します。この闘いの爆発の中で、三里塚闘争・沖縄闘争・狭山闘争の勝利を切り開きます。獄中33年の星野文昭同志を必ずや奪還します。
 ついに世界は世界革命が一挙に課題になる情勢を迎えました。60年〜70年闘争から、今日に至る闘いは、皆さんからの資金カンパを力に成し遂げられました。この勝利を万感の思いを込めて共有していこうではありませんか。
 革命の時代の到来は、現状を突き破る飛躍を求めています。今こそ「常識」を破り、団結を固めるカンパを訴えます。まとまった金額が可能な方は10万円を単位としたカンパを! そしてすべての皆さんがこのアピールを、職場・地域の「隣の人」に渡して呼びかけてください。そこで生まれる新たな団結こそが革命の原動力です。
 08年サミット決戦に勝利し、プロレタリア世界革命へ進撃しましょう。