2008年6月 2日

戦争と民営化、失業と貧困、インフレ、地球環境の破壊 洞爺湖サミットは絶対粉砕だ

週刊『前進』08頁(2345号1面2)(2008/06/02)

戦争と民営化、失業と貧困、インフレ、地球環境の破壊
 洞爺湖サミットは絶対粉砕だ

 第1章 怒りの火に油を注ぐ

 5・28〜29大弾圧は、法政大でサミット粉砕の火柱が上がったことに対する、日帝権力の恐怖の大反動だ。法大ストの爆発への危機感にかられた不当極まる弾圧だ。
 だがこんな凶暴で理不尽な攻撃は、すでに06年の3・14法大弾圧以来2年間の闘いで、完全に破産している。この間の相次ぐ逮捕も、法大当局による処分の乱発も、闘いの圧殺どころか、逆に学生の中から新たな決起を次々と生み出してきたではないか。にもかかわらず、権力がサミット「防衛」のためにすがりつく手段はこれしかないのだ。彼らは土壇場まで追いつめられている。
 だが、こんなふざけた弾圧は、怒りの火に油を注いだだけだ。今回の逮捕は、獄中で何十人もの鍛えぬかれた革命の指導者と、さらにそれに続く青年労働者・学生の膨大な決起をつくり出す。一人の逮捕が数十人、数百人の新たな革命家を、必ず生み出す。弾圧で敵は墓穴を掘ったのだ。
 法大ストの貫徹へ進撃につぐ進撃を! 労働者は全国の職場で法大のように闘おう。そして6月29日、全国から東京・代々木公園に万余の総結集をかちとり、弾圧・処分を恐れぬ階級的団結で、首都を揺るがす戦闘的大デモを打ちぬこう。

 第2章 新自由主義との対決

 G8の帝国主義的強盗どもは、何を目的に洞爺湖サミットに集まってくるのか。今日の世界が直面する世界金融大恐慌や、インフレ・食糧危機や、失業・貧困や、地球環境破壊などの「解決策」を見いだすためか。否だ。そもそも帝国主義自身がこれらの元凶であり、彼らに問題の解決など絶対にできないのだ。
 むしろ彼らの最大の関心事は今や、全世界に嵐のようにまき起こっている労働者の怒りのストライキや食糧暴動を、どうやって抑え込むかにある。世界の労働者階級や農民の「生きさせろ!」の叫びが帝国主義打倒のプロレタリア世界革命に発展することを、なんとしても阻止するというのが彼らの関心事なのだ。
 とりわけ日帝は、このことで戦々恐々としている。ドイツやフランスを始め世界の労働者が次々とストに決起している中で、この情勢がいつ日本に波及するかとおびえている。動労千葉に代表される階級的労働運動の隊列が、体制内労働運動の壁を突き破って6000万労働者階級の前にその結集軸として公然と登場した時、階級的力関係は一挙に激変する。このことに恐怖しているからこそ、敵は法政大での弾圧に必死になったのだ。
 さらに世界経済が今や金融大恐慌に向け突き進んでいる中で、各国の金融資本・大資本は、互いに他をけ落として自分が生き残るために、世界の資源と市場の激しい争奪戦に突入している。「アフリカ開発」問題などその最たるものだ。サミットは激しい帝国主義間争闘戦の場だ。そしてサミットこそは、労働者階級に戦争と新自由主義と地球環境破壊の攻撃を激化し強制する、帝国主義の憎むべき強盗会議なのである。こんなものは絶対に粉砕あるのみだ。
 実際に、サミットの主要テーマである「地球温暖化対策」とは何か。帝国主義者たちはCO2など「温室効果ガス削減」で相互に対立し合いながら、結局は石油に代わる「クリーンエネルギー」と称して原発・核開発を大々的に推進しようとしている。今や米英日仏を先頭に、帝国主義は原発建設ラッシュであり、「原子力ルネッサンス」などとうそぶいている。
 アフリカ「支援」もふざけている。世界中の食糧を投機マネーで高騰させ、もともと貧困と飢餓にあえぐアフリカの労働者人民を、餓死に追い込んでいるのは世界の帝国主義ではないか。その張本人が、「支援」をふりかざしてアフリカに侵略し、資源と市場を奪おうとしているのだ。
 イラク・アフガニスタンを先端とする戦争も、新自由主義の環である民営化攻撃も、失業や貧困も、インフレと食糧危機も、環境破壊も、すべてサミットに集まる帝国主義強盗どもがつくりだしたものであり、帝国主義を打倒してプロレタリア世界革命をやる以外に、問題の解決などないのである。サミット粉砕の闘いは、戦争と新自由主義攻撃に対決し、労働者の階級的団結と国際連帯をもって帝国主義を打倒し、世界革命を切り開く闘いそのものなのだ。
 資本家階級は労働者を食わせられなくなっているだけではない。今や労働者の血を吸い、肉を食って生き延びようとしている。戦争と新自由主義とはそういう攻撃だ。労働者の団結だけが、歴史的に破産した資本主義・帝国主義の支配を打ち倒し、労働者が主人公の社会をつくる力なのだ。

 第3章 全職場から総決起を

 洞爺湖サミットに向かって、すでに世界中で激しい闘いが始まっている。韓国では米国産牛肉の輸入反対を引き金に、イミョンバク政権の新自由主義攻撃に対し、労働者人民の怒りがついに全人民的な闘いとなって爆発した。欧州各地では、公務員労働者を先頭に民営化反対のストが何十万という規模で闘われている。燃料価格高騰に怒る漁民のストも始まった。
 また何よりも5・1メーデーでは、アメリカとイラクの感動的な港湾封鎖の連帯ストが闘いぬかれた。この基礎にある米日韓3国連帯を、ともに切り開き推進してきたのが日本の動労千葉だ。
 世界の労働者の決起と連帯して、法政大でついにサミット粉砕の荒々しい火柱が上がった。サミット粉砕決戦の根幹は、労働者階級の職場・生産点からの決起だ。全学連の闘いに続き、全国の職場・生産点で法政大のように闘おう。これこそが6・29大爆発の道だ。
 最末期帝国主義の戦争と新自由主義と地球環境破壊の攻撃に、4大産別の労働者を先頭に全職場から総決起し、首都を揺るがす戦闘的大デモを打ち抜こう! サミットを徹底粉砕し、日帝・福田政権を打倒し、世界革命への道を切り開こう。