2008年6月 2日

法大でサミット決戦の火柱 3万学生のスト決起に恐怖し38人をまったく不当にも逮捕 労働者は法政大のように闘おう

週刊『前進』08頁(2345号1面1)(2008/06/02)

法大でサミット決戦の火柱
 3万学生のスト決起に恐怖し38人をまったく不当にも逮捕
 労働者は法政大のように闘おう

 サミット決戦は、決定的爆発への火ぶたを切った! 闘う法大生と全学連は5月29日昼休み、監獄大学=法政大の超戒厳態勢を完全にぶち破り、断固たる学内集会・学内デモを打ち抜いた。この革命的決起に狼狽(ろうばい)し、恐怖した公安刑事百数十人がキャンパスに突入、白昼公然と学生ら33人を不当逮捕した。日帝権力は前日の28日にも織田陽介全学連委員長など5人を「傷害」「公務執行妨害」容疑をデッチあげて逮捕した。「5・29法大決起」は、サミット粉砕の大闘争そのものだ。法大生のように職場で闘おう! この大激突を突破口に、労働者階級の怒り、団結した力のすさまじさを帝国主義強盗どもに分からせてやる時が来た! 戦争—失業、貧困、民営化の元凶=G8をたたきつぶせ! 主戦場は首都・東京だ。サミット粉砕!6・29全国労働者集会に総結集し、首都を怒りの大デモで制圧する闘いをやりぬこう。=関連記事5面
 第2波法大包囲デモ当日の5月29日、法大3万学生の決起におびえる法大当局はキャンパスに超戒厳態勢を敷いた。大学正門は完全閉鎖。キャンパス中央も立ち入り禁止。門という門に弾圧専門部隊=ジャージ軍団や警備員、学生センター職員が張り付き、正門向かいには公安刑事どもが鈴なりになっている。
 しかし法大生と全国から結集した学生は、前日のデッチあげ逮捕、文化連盟O君への不当処分に怒りを爆発させて蜂起した。昼休み開始とともに、見事に大弾圧体制を突き破り、キャンパス中央に登場したのだ。
 次々と横断幕が広げられアピールが始まった。集会を破壊しようと群がってきた学生センター長・木原章を始めとする職員を徹底弾劾してけ散らし、完全に外濠校舎まで押し返した。
 ”学内デモに打って出るぞ!”。デモ指揮者のかけ声とともに、解放感あふれる学内デモが始まり、”法大解放! 闘争勝利!”のコールが全キャンパスに響きわたる。全法大生に対する支配と分断の鎖を実力で引きちぎったのだ。もはや当局は指一本触れられない。
 たまりかねた警視庁公安一課の刑事どもが午後1時、正門から学内になだれ込んだ。法大本館1階でこれを迎え撃ったデモ隊は、固くスクラムを組んで一歩も引かず闘った。公安刑事どもは卑劣にも1人の学生に3人で襲いかかり、33人を不当逮捕した。
 逮捕攻撃をはね返して生還した学生、文化連盟の学生、法大包囲デモに結集した労働者などが外濠校舎前に集まり、直ちに抗議集会を開いた。「逮捕された38人のように闘おう!」「こんな大学、監獄なんだよ!」——火の出るようなアジテーションに校舎前は人だかりで一杯になった。
 その後、結集した学生らは法大包囲デモを貫徹し、「3・14」以来の大弾圧に手を染めた増田壽男新総長のいる九段校舎に怒りをたたきつけた。

 第1章 法大スト貫徹へ

 5・29法大決起は、サミット粉砕にむけた熱烈な檄だ! 2日間で38人もの逮捕、3・14弾圧以来の逮捕者はのべ83人に及ぶ。にもかかわらず、「もう、やめてくれ」と泣き言をたれ、とことんまで追いつめられているのは当局・警察の側だ。
 闘う法大生と全学連は4月新歓以来、攻勢に次ぐ攻勢を貫き、「殺してやる!」と叫びながら襲いかかるジャージ軍団との死闘に、全身アザだらけになりながら完全に勝ちぬいてきた。文化連盟の学生は「奴隷の道」を拒否して、闘う執行部体制を打ち立てた。文連執行部の学生は「おれたちは処分・逮捕も覚悟している」「これから当局との戦争だ」「楽しくてしょうがない」と闘っている。「奴隷の道か、人間解放か」をかけ、人生をかけて立ち上がった学生を、何人たりとも止めることなどできない。
 ”団結のみに依拠して新自由主義攻撃を打ち破ってきた動労千葉のように闘おう。ILWU(国際港湾倉庫労組)やイラクの労働者、韓国・民主労総と同じ闘いを法大でやろう”——これを合言葉に闘ってきた法大闘争の画次元的前進、3万法大生との大合流の開始に、当局と警視庁公安部は法大ストの現実性を完全に見た。だからこそ百数十人もの公安刑事が、なり振り構わず襲いかからざるをえなかった。
 全学連の学生は、「おれ自身が『織田委員長』になって闘う」「大学支配の元凶=サミット粉砕」と宣言し、猛然と決起している。法大では翌30日昼休み、文連主催の抗議集会が闘われた。弾圧が激しければ激しいほど、それは何倍、何十倍もの革命家を生み出し、いよいよ法大スト情勢を引き寄せるだけだ。
 職場・大学で法大のように闘おう! 大反撃を巻き起こし、38人を即時奪還しよう!