2008年5月26日

4・27法大弾圧裁判 公安・川島を追及 「目撃証言」のウソ暴く

週刊『前進』06頁(2344号5面4)(2008/05/26)

4・27法大弾圧裁判 公安・川島を追及
 「目撃証言」のウソ暴く

 5月13日、東京地裁刑事第18部(福崎伸一郎裁判長)において、4・27法大弾圧裁判の第16回公判が行われた。4・27法大弾圧とは07年4月27日、2人の闘う法大生、新井君、友部君に対し、法大当局と警察権力が結託して教職員への「暴行」をデッチあげて不当逮捕・起訴した弾圧である。被告の2人を先頭に、毎回の公判を階級的団結拡大の場として闘い抜いてきた。今回は警視庁・公安一課の川島勇二への尋問である。川島は長年、毎日のように法大キャンパスを徘徊(はいかい)、学生を監視し、何人もの学生を弾圧してきた張本人である。4・27当日も新井・友部君逮捕を指揮した極悪の公安デカだ。4・27弾圧の許しがたい実態を暴くために学生・弁護側から引きずり出した「証人」だ。
 ところが公判は検察側の尋問から始まった。姑息(こそく)にも検察は、自らの「立証」を終えているのに川島を有罪「証人」として請求し、裁判所もそれを認めた。新たなデッチあげ証言をさせようというのだ。
 川島は検察の尋問に答えて、友部君逮捕の際、法大当局からの通報を受けてキャンパス内に突入したことを証言した。さらに「新井君が佐藤を投げるのを見た」とデッチあげの目撃証言を行った。許しがたい!
 弁護人の河村建夫弁護士が即座に川島を追及。キャンパスへの突入、友部君に対する逮捕前の拘束、「暴行」をデッチあげた後での暴力的な拘束という、友部君逮捕のすべてが完全に不当なものであることをビデオ映像を使って追及した。川島は何も言えず、何度も沈黙した。さらに写真を使い、法大周辺を徘徊する公安デカの氏名をすべて白状させるべく追及。川島は見苦しく言い逃れようとするが、何人かの部下の名前を白状する、無様な姿をさらした。デッチあげ目撃証言についても、映像を使って、目撃が物理的に不可能であることを突きつけられ、またしても沈黙した。
 さらに友部君、新井君の怒りの追及に川島は完全に意気消沈した。「現場責任者」と自ら証言する割りにはまったく大したことのないやつだ! 
学生、労働者はこんなやつには絶対に負けない! 
 最後には、新井君が佐藤を投げるのを見たという「目撃証言」について裁判官に念を押されるが、すっかり狼狽(ろうばい)した川島は「とにかく見たんです」としか言えず、デッチあげの失敗を確定させた。
 公安デカの責任者・川島をぶっ飛ばした勝利は、直ちに内田君の奪還、法大キャンパスの大勝利、前進に結びついている。この団結の拡大はもう誰にも止められない! ブルジョア支配をがんがんに侵食し、5・29第2波法大包囲デモから、サミット粉砕の6月法大ストに攻め上るぞ!