2008年5月26日

クラス討論弾圧裁判 極悪・前学生部長に怒り 逃げる安東を追撃

週刊『前進』06頁(2344号5面3)(2008/05/26)

クラス討論弾圧裁判 極悪・前学生部長に怒り
 逃げる安東を追撃

 5月15日、東京地裁刑事第21部(半田靖史裁判長)で10・17法大クラス討論弾圧裁判の第5回公判が行われ、11・4弾圧の責任追及から徹底して逃げる前学生部長・安東祐希に対する会心の弁護人尋問が闘われた。また内田君は、前回被告退廷とした半田裁判長に対する怒りの弾劾と口頭での保釈請求を行った。裁判所のブルジョア秩序を侵害した内田君、その翌日法大1千人集会をかちとった傍聴席の仲間には自信と熱気がみなぎっていた。威信を打ち砕かれた半田裁判長にはまったく血の気がなかった。
 今回の弁護人尋問の核心は、ひとつは安東の「学生の教育環境のため」というウソを徹底的に暴き出したことだ。
 安東は11・4労働者集会への結集妨害を目的とした体制当番や政治弾圧を言い逃れるために、「よびかけの内容は問題ではない。ビラまきや演説が学生の教育環境を阻害することを危惧(きぐ)してやったのだ」という恥知らずなウソをついてきた。しかし、そのことが安東の墓穴となった。
 安東は「教育環境とはだれにとっての環境か?」という弁護人の質問に「まずは学生」と答えた。ところが、立て看板・ビラまき規制は、実際には全学生の大反対の中、当局が06年3・14弾圧や反対した者の処分という分断をとおして押し通してきたものなのだ。「なぜ学生の意見を集約しなかったのか?」と聞かれた安東は「聞く必要はない」と居直り、「反対意見があった」にもかかわらず強行したことを認めざるを得なかった。
 さらに弁護人が、「562教室の学生から苦情はあったのか?」とただすと、「なかった」と。「この教室以外」の苦情についても「数字は勘定していない」と答えざるをえなかった。実際、ウソをつくろうために、安東らが後日562教室の学生に行った「聞き取り」にも9割の学生が応じなかったのだ。「学生の教育環境のため」がいかにデタラメな口実かということだ。
 もうひとつの核心は、安東が計画的逮捕を言い逃れるために言ってきた「われわれの手に負えないと判断し、警察に要請した」論のウソを暴いたことだ。「教職員が7、8名もいれば実力で(3人を)出せたのでは?」との追及に答えられず、「つかまえるのは警察、われわれはそれが仕事ではない」とごまかす安東。実際には、内田君たちをつかまえ、階段で警察に引き渡したのは安東だ。言い逃れは完全に破産した。
 最後に内田君は、「安東に敬称をつけないと尋問させない」という半田裁判長を徹底弾劾した。また7カ月に及ぶ不当勾留が裁判闘争を妨害している事実を挙げ、即時保釈を要求した。そして、傍聴席も一体となった追及によって、次回の安東に対する被告再尋問を認めさせ、翌16日にはついに保釈・奪還をかちとった。