カクマル松崎の延命策動を粉砕しよう 分割・民営化での大裏切りはどうあがいても絶対消せない 樋口氏らの「擁護論」を断罪する
カクマル松崎の延命策動を粉砕しよう
分割・民営化での大裏切りはどうあがいても絶対消せない
樋口氏らの「擁護論」を断罪する
労働者階級にとってカクマル・松崎明は歴史的な裏切り者であり、「現代のユダ」である。「国労をつぶし、総評を解体する」と叫んで、日帝・中曽根の国鉄分割・民営化攻撃の先兵となり、国労と動労千葉の組合員を権力・資本に売り渡した歴史的大罪は、永久に消し去ることはできない。そのカクマル・松崎は今や、分割・民営化体制自身の危機とともに、路線的にも政治的にも破産し、追い詰められた惨めな姿をさらし、権力からも「走狗煮らる」(『史記』)の状況に置かれている。この松崎が最近、自己の裏切りと破産を塗り隠し、延命を求めて醜悪なあがきを開始した。またあろうことか、カクマル・松崎の大罪を擁護する少数の人たちが現れた。こうした反動的策動は、今や本質的には問題にもならないことだ。だが動労千葉を先頭とする階級的労働運動の前進への恥ずべき敵対策動として、断固対決し、粉砕することを宣言する。
第1章 松崎の対極で闘い大前進する動労千葉
歴史的裏切り者であるカクマル・松崎の惨めで醜悪な延命と「復権」策動の具体的な表れは、まず雑誌『情況』1・2月合併号とそこに掲載された樋口篤三、山崎耕一郎、戸塚秀夫の3氏の松崎擁護論文とメモである。もう一つは4月に発行された『松崎明 秘録』で、これは公安調査庁のエージェント(協力者)である宮崎学の松崎へのインタビューという形で、松崎を弁護し擁護するものである。
これらの内容を具体的に批判する前に、あらためて絶対にはっきりさせておきたいことは、松崎とは何者であり、いったい何をやってきた人物かということだ。これはそもそも労働運動・階級闘争の原点に関わる、あいまいにはできない決定的問題なのである。
カクマル・松崎は、国鉄分割・民営化という日帝・中曽根の希代の反革命攻撃(新自由主義攻撃)に対し率先協力し、それに反対する国労と動労千葉の組合員を権力・資本に売り渡し、松崎と動労カクマルだけはJR体制で生き残るという反階級的な大裏切りの道を突き進んだ。「冬の時代だ」「闘っても勝てっこない」などとうそぶきながら。
敵の攻撃に屈服し、その先兵となり、他の労働者や労組を犠牲にして自分たち(カクマル)だけは生き残る。これほど罪深い反階級的な裏切りはない。労働者と労働組合が絶対にやってはならないことである。このカクマル・松崎の歴史的大罪を労働者階級は絶対に忘れないし、今も許してはいない。
第1節 裏切りのカクマル的「論理」
だがカクマル・松崎は、今にいたるも国鉄分割・民営化でのこの大裏切りを、『秘録』の中で破廉恥に居直り、合理化している。
「国鉄分割民営化やむなしという判断をしたのは、勝てっこないと思ったからですよ」「断固反対といっても、勝てる展望が全くない。根拠がないわけです」
「私はきれい事をいっていただけではダメだと思っている。単独で対決するバカ(ママ)がいるか、と、これは最初から思っているんですよ」
「われわれは(JRに)残ると決心したんです。なんといわれようと残る、と。なぜならば、わが組織(JR総連カクマル!)は階級的だから、と私は思っていましたね」
ここにはカクマルの反労働者的で反革命的な階級闘争観が、むき出しになっている。権力の攻撃には勝てないから真っ先に屈服・協力し、他を犠牲にカクマルだけは生き残る、そしてそれを、カクマルは「革命的」「階級的」だから、裏切りも許されると合理化する。これこそカクマルが、70年決戦でも、国鉄分割・民営化でも、一貫してやってきた路線であり、イデオロギーなのだ。
しかし国鉄分割・民営化で、このカクマル・松崎=JR総連の対極にあって闘いぬき、生き残り、現在も展望をもって力強く前進しているのが、動労千葉だ。
確かに協会派と革同の国労は体制内労働運動そのものであり、敵の攻撃に原則的階級的に対決できず、「たこつぼ」に入ったまま闘えないで、結局は権力・資本とカクマル・松崎に組織を突き崩され、展望を失い、今や分割・民営化反対も解雇撤回も投げ捨てるまでに変質し、転向を深めてしまった。
しかし動労千葉は、分割・民営化絶対反対のストライキを3波にわたって打ち抜き、組織の団結を守ったばかりか、今や階級的労働運動路線の旗を高く掲げて、力強く前進している。韓国の民主労総ソウル本部やアメリカのILWU(国際港湾倉庫労組)などとの国際連帯を発展させ、恒例の11月労働者集会を大成功させ、動労千葉に続く多くの青年労働者の決起を生み出して、闘い続けている。
そして今や破産したJR体制の打倒を真っ向から訴えて、ライフサイクル粉砕と反合・運転保安闘争、平成採の青年労働者の獲得・組織化などを軸に、第2次国鉄決戦勝利へと総決起を開始している。
この動労千葉の存在と闘いの発展に対比してみたとき、歴史的裏切り者であるカクマル・松崎の末路は、あまりにもおぞましく、惨めだ。労働者階級からまったく信頼されない組合であるJR総連は大分裂し無力化し、松崎自身は二つの組合費横領事件(国際交流基金事件と日本鉄道福祉協会事件)で権力から追及され、「刑事被告人」となる寸前まで転落した、ぶざまで惨めな存在だ。
こうした絶望的現実からの延命と「復権」をかけた松崎の断末魔のあがき。それが分割・民営化過程での歴史的大罪を居直り、合理化し、自己の破産を塗り隠そうとする、最近のカクマル・松崎の策動である。だがこんな恥ずべきあがきが成功するはずがない。
われわれは彼らの惨めな策動をとらえて離さず、それを逆に粉砕し餌食(えじき)として、動労千葉とともにライフサイクル粉砕・JR体制打倒を軸に第2次国鉄決戦の爆発をかちとり、4大産別を先頭とした階級的労働運動の大発展をかちとっていくであろう。
第2章 「松崎擁護」を買って出た『情況』の2論文
松崎は03年6月のJR総連への強制捜査以降、二つの組合費横領事件での追及に戦々恐々としてきたが、権力の「お目こぼし」による07年12月28日の不起訴決定(08年1月中旬時効)を受け、自己の延命というはかない願望のもと新たな反革命策動を開始した。
まず松崎は07年、JR総連にどこまでも寄生して生き延びるために、JR総連内に「国際労働総研」なる組織を立ち上げ、その会長職に納まった。ここには理事長に城石靖夫(元JR貨物労組委員長)、監事に四茂野修(JR総連副委員長)が就任したのを始め、主任研究員を含めて動労時代からのカクマル幹部を配した。機関誌『われらのインター』を発行し、黒田・松崎・カクマルの反階級的裏切りを合理化するファシスト的な理論・イデオロギーの流布がその狙いだ。四茂野は、「総研」設立の目的を、総研セミナーで次のように露骨に語っている。
「行き詰まりと混迷の中で、労働運動が進むべき道を国際的な視野に立って明らかにすることをめざした小さな試み。中心は松崎さん」だ、と。「行き詰まりと混迷」とは松崎とカクマルの内的世界をよく表しており、分割・民営化の大破産の中で、最末期帝国主義の新自由主義攻撃にカクマル路線ではまったく闘えないことの告白そのものである。
第1節 国際労働総研設立が足場に
「総研」設立を基盤に、次に松崎がやったことは、カクマル・松崎の歴史的大裏切りを弁護し擁護するグループを糾合する策動である。JR総連からどれほどのカネがばらまかれ、彼らが何を勘違いしたのかは分からないが、そのカクマル・松崎擁護役を買って出たのが、樋口、山崎、戸塚の3氏である。『情況』の08年1・2月合併号には、この3氏の論文などが掲載される事態となった。
『情況』によれば、この論文掲載は、樋口が持ち込んだ「特別企画」となっている。当初、戸塚の論文「『JR総連・JR東労組=革マル』説に怯(おび)える人々に」が持ち込まれたという。しかし松崎・JR総連賛美のこの論文は、「研究書とは程遠い」という評価が与えられ、一度はボツになった。そのために、政治的無節操で知られる樋口がメーンに「60年間の実践の教訓と私の自己批判/産別民主化同盟と動労革マル問題」を書き、「怯える人々に」はあくまでも「資料」扱いでの掲載となった。
しかしこの樋口「自己批判」もまた、戸塚論文に輪をかけた松崎・JR総連賛美なのである。この2論文に「学術的」意義などどこにもない。松崎の擁護と「復権」願望に貫かれた完全な政治的文書でしかないのだ。
(1)樋口「自己批判」の主要な内容は、「JR総連090≠カクマル」の論証にある。しかしその論拠は、戸塚などが中心の、5回にわたる松崎に対する「聞き取り研究会」なるものに拠っている(07年)。松崎の主張を鵜呑(うの)みにするということだ。さも文献の検討から「JR総連090≠カクマル」の傍証を得てきたかのように言うが、その出典が、黒田や四茂野の本に限られている。そして「JR総連090≠カクマル」説に確信を深めたのも、四茂野との懇談を通してとなっている。
だが、この「JR総連090≠カクマル」の論証には何の意味もない。カクマルとは端的に言って黒田(議長)と松崎(副議長)であり、動労以来、JR総連はその松崎とカクマル勢力がはっきりと牛耳ってきたのである。分割・民営化攻撃に率先協力し、日帝・中曽根の先兵となったのは、カクマルとしての組織的方針だったのだ。こんなことは今では誰一人疑わない歴史的事実ではないか。
そして松崎・JR総連派カクマルと中央派カクマルに「分裂」したのは、分割・民営化の過程で突き出された黒田「組織現実論」の破産の必然的結果の問題であり、また「分裂」後も両者は「腐った政治的妥協」を続けてきたのである。
しかも樋口論文の結論に従えば、分割・民営化攻撃にカクマルは関与しなかったことになる。ファシスト・カクマルの裏切りを免罪するにもほどがある。このような詭弁(きべん)は誰にも通用しない。
そればかりか樋口論文は、松崎・カクマルの推進した分割・民営化攻撃について、「①"冬の時代"が激しくなる後退局面では、攻勢期の戦略戦術とは当然異なる。②動労が"国労の左"として突出すれば首を切られる。③絶えず『反革命松崎を殺す』と宣伝され、強敵に包囲された中で選択した路線。④組織防衛、活動家確保など、"大胆な妥協"という選択はありうる」などと、松崎・カクマルの歴史的裏切りを積極的に美化している。国労や動労千葉の組合員を敵に売って、カクマルが生き延びた攻撃を擁護するというのか。労働者の徹底弾劾の対象である。
(2)文末には「研究会」参加の山崎(悪名高き国労・チャレンジの幹部で「元社青同委員長」)のメモが引用されている。だがこれもまた松崎擁護の極致だ。山崎は「戦術の選択」は「裏切り」ではないとか、「JR総連が言う『ニアリー・イコールの労使関係』論は、これからの連合運動を強化するために、有効な考え方ではないか」などと説教を垂れ、カクマル・松崎の大裏切りと資本への屈服・協調、それを合理化するためのインチキなファシスト的な屁理屈(へりくつ)を「有効」だと賛美しているのである。
(3)「怯える人々に」は、戸塚の「体験した一連のおぞましい事件」を告発する内容となっている。戸塚によれば「『JR総連=カクマル』説に怯える人々」によってその事件は引き起こされたと言う。「事件」とは四茂野の国鉄闘争への介入阻止をめぐるものである。戸塚は運動内部の交流を妨げている「JR総連=カクマル」説に対しては、「歴史的に、実証的にこの風説を批判的に検討する必要がある」と述べ、樋口と同様に「JR総連090≠カクマル」の論証に全力を傾注する。実におぞましい限りというしかない。
戸塚は、中央派カクマルと分裂したJR総連カクマルが「カクマルではない」と擁護したいらしい。だが黒田と並んで松崎そのものがカクマルなのだ。だから松崎の裏切りはカクマルとして、どこまでも階級的に弾劾されるのだ。ところが戸塚は「JR総連270≠カクマル」を「実証」して、「組織の枠を超えた人々の知的、道徳的交流の可能性、そこから生まれる新しい未来への希望」なるものを願望する。カクマル・松崎の歴史的大罪をここまで免罪するとは、断じて許し難いことだ。
第3章 宮崎と『秘録』-松崎はカクマルそのものだ
『秘録』は、宮崎学による松崎へのインタビューを本にしたものである。『秘録』で松崎が展開している内容と、「研究会」で松崎が語った内容とは見事に合致している。
第一に、松崎が中央派カクマルとはとっくの昔に「決別」していると力説していることである。しかし松崎がいつカクマルを離れたかという議論などほとんど意味がない。前にも述べたように、カクマルとは黒田と松崎なのであり、松崎の裏切りや反革命はカクマルのそれなのだ。だから『秘録』では松崎はついに最後まで、いつ辞めたとは明言しない。それどころか「わかんないんだなあ」といった発言を繰り返し、結局は「だから今だってね、革マル派にいわせれば俺は革マルなんだと思いますよ」とうそぶく。これで「JR総連090≠カクマル」の論証など崩壊している。
第二に、かつてないほど激しい言葉で分割・民営化での大裏切りを居直っている。「労働組合には転向はないんですよ。......労働組合に関係があるのは、ただ一つ、組合員の利益だけなんです」などと、国労や動労千葉の組合員を権力・資本に売ることで、動労カクマルが生き延びたことを「誇って」いる。こんなことを今なお公言していること自身が、万死に値する大罪なのだ。
第三に、松崎は、JR総連を軸にした「統一戦線的な」「緩やかな組織体、運動体」なるものの構築への願望などを述べている。しかし、カクマルと手を組むまともな勢力などいない。
一方ではこれに対応し、中央派カクマルも08年『解放』新年号に「わが運動の創始者たち」の一人として松崎の存在を確認する一文を添え、樋口、山崎、戸塚、宮崎ら松崎擁護グループの一角に参入する「名乗り」を上げている。このカクマル両派の腐った妥協!
しかし労働者階級は、カクマル・松崎の歴史的大罪を絶対に忘れないし、断じて許すことはない。松崎自身がそのことに恐怖し、戦慄(せんりつ)している。すでに歴史的に破産し、追い詰められて、醜悪で見苦しい延命策動に走る松崎のあがきなど、破産は目に見えている。
われわれはこのカクマル・松崎の策動を徹底粉砕し、反階級的な裏切り者に恥多き末路を強制してやらなければならない。
第1節 第2次国鉄決戦の爆発へ
動労千葉は分割・民営化とカクマル・松崎に対する歴史的決戦に勝利し、階級的労働運動の発展へ勇躍進撃している。第2次国鉄決戦の爆発と階級的労働運動の力で、松崎・JR総連を解体・一掃しよう。ライフサイクル粉砕と破産したJR体制の打倒、平成採の青年労働者の組織化へ、動労千葉とともに団結して決起しよう。職場・生産点から6〜7月サミット決戦の大爆発をかちとろう。