2008年5月26日

洞爺湖サミット粉砕しよう(中) 全世界の労働者を一つに☆ 職場で仲間を組織しサミット粉砕へ 世界は労働者の怒りで一杯だ 生産点は革命の火薬庫

週刊『前進』06頁(2344号4面1)(2008/05/26)

洞爺湖サミット粉砕しよう(中)
 全世界の労働者を一つに☆
 職場で仲間を組織しサミット粉砕へ
 世界は労働者の怒りで一杯だ
 生産点は革命の火薬庫

 職場で必死に闘うことが一気に世界に拡大する情勢だ。世界の労働者階級に対する攻撃の本質はただひとつ——資本主義はもう終わりということだ。つかの間の延命のために労働者の闘いを弾圧しているのだ。矛盾に満ちた資本主義の運動が一瞬でも止まった時、資本主義は命運が尽きる。

 第1章 戦争・新自由主義と対決し

 資本家階級の労働者階級に対する攻撃は万国共通だ。最末期帝国主義の戦争と新自由主義の攻撃との対決が労働者階級の正面課題となっている。雇用を破壊し、住宅、医療、食糧を奪い、地球環境を破壊しつくし、耐え難い犠牲を強制する資本主義への労働者階級の怒りが全世界で爆発し、世界中でストライキと食糧暴動が起きている。私の職場、あなたの職場——世界中の職場が革命の火薬庫なのだ。ひとつの職場の闘いが世界を揺るがし、誘爆を起こし、連続爆発となる。
 世界中の労働者は、どんな遠い外国の闘いにも共感を寄せ、闘いの意義と教訓をつかむ。そして実際の闘いによって団結する。労働者階級は本質的に世界単一の階級だ。世界中の労働者の闘いを団結させるのがサミット粉砕闘争だ。
 何よりも自分の職場で闘いを開始しよう。職場で動労千葉のように闘おう。動労千葉のような団結をつくろう。動労千葉は、国鉄分割・民営化という前代未聞の労組破壊攻撃と闘い抜き、20年を経て勝利を宣言する地平を築いた。職場で徹底的に闘うことで、韓国・民主労総ソウル地域本部や米国の国際港湾倉庫労組(ILWU)などの世界の階級的労働組合との団結をつくった。
 すべての職場に怒りが渦巻いている。職場のリーダーとして登場し、職場闘争の方針を出そう。マルクス主義者とは、労働者が決起することに確信を持つ者だ。労働者の団結した力に賭けて闘う者が本物の執行部だ。職場に潜む階級対立を公然と暴き出し、資本との非和解性を貫く職場闘争を提起しよう。
 ある郵政の職場(前号3面参照)で、1人の青年労働者が突然の雇い止めを受けた。「こんな人を人間扱いしない、使い捨てにするあり方は許せない」——彼は職場の仲間全員にビラを配り、朝礼の場で課長に対して「絶対に認めない。撤回しろ」と実力追及を行った。
 そしてストを宣言。同僚も欠勤届をたたきつけ、終日、抗議行動を続けた。門前闘争には他局の労働者も駆けつけた。「あいつらは反乱が起こることに恐怖している。なぜなら職場を動かしているのは俺(おれ)たち労働者だからだ」「みんなで団結して一斉にストライキをすれば、管理職はあわてふためいて俺たちの言うことを聞くしかない」

 第2章 職場支配権に挑戦しよう

 職場生産点での力関係こそ、労働者と資本家の階級的力関係を根本のところで規定している。労働は本来、最も人間性が発露される場である。しかし現実には、労働者は職場生産点で、生きるためにやむを得ず資本の搾取と支配に甘んじている。職場闘争とは、これへの怒りから出発し、資本の支配(労働者の奴隷化)を拒否して、労働者の職場支配権を打ち立てるものだ。
 隣の労働者と徹底的に討論しよう。あらゆる職場に職場闘争委員会をつくろう。職場闘争方針を一緒に形成し、それを実践しよう。労働者は資本と非和解に闘う中で社会の真の主人公としての主体を奪い返す。
 一緒に闘う仲間を獲得することが世界の労働者と団結する道だ。確かに職場は競争と分断の罠(わな)だらけだ。職種や雇用形態、官民、性別、国籍……労働者は本当にバラバラになっている。だが敵の攻撃が労働者をひとつにする。
 資本家階級の真の危機は労働者支配の破綻(はたん)にある。もはや、やつらには支配階級の権威も迫力もない。あらゆる職場で階級支配が決壊を始めている。職場が回らないのは、お前ら資本家のせいだ! 怒りをぶちまけ、職場をぶっ止めよう。職場闘争を実力闘争として貫こう。超勤拒否、査定・人事評価拒否、朝礼拒否、応援業務拒否、不当配転拒否……。資本主義の枠や秩序をたたき壊す実力闘争をどんどんやろう。
 総括軸は団結だ。職場の仲間で徹底討論し、闘争方針を決め、職場支配権を奪い返す実力闘争を貫いた時、労働者は団結が生きがいになる。それが動労千葉のような労働組合だ。
 「動労千葉のオルグにも心動かされた。自分の中には、この先30年、この人達と一緒に生きていくのか、決別するのか、というのが一番強くあった……やっぱりこの人らと決別できないな。だったら一緒にクビになった方がいいや」(『日刊動労千葉』07年9月7日号)
 団結が何よりも大切という労働者の誇りと主体性を決定的に引き出すのが労働運動であり、革命運動ではないか。労働者が団結すれば、資本家がいなくても職場も社会も動かせる——職場生産点での闘いで鍛えられた青年労働者の集団を、日本と世界の階級闘争に決定的に登場させよう。これがサミット闘争方針だ。
 世界は革命情勢だ。既成の意識をガンガンのりこえて闘おう。資本主義と折り合いをつける思想には用はない。マルクス主義を労働者の革命の思想として復権させる闘いだ。処分・弾圧される闘いをやってやる。敵との均衡をとる考えをうち破ろう。
 職場で仲間を組織し、サミット粉砕を掲げて6・29代々木公園に総結集しよう。 (片瀬 涼)