2008年5月19日

ライフサイクル粉砕へスト配置動労千葉が闘争突入宣言 “滝君の配転、絶対に許さない”

週刊『前進』06頁(2343号2面1)(2008/05/19)

ライフサイクル粉砕へスト配置
 動労千葉が闘争突入宣言
 “滝君の配転、絶対に許さない”

 動労千葉は5月8日、「ライフサイクル粉砕!」を掲げて総決起集会を開催した。会場の千葉市民会館には、組合員と支援あわせて200人が集まった。動労千葉は、ライフサイクル制度そのものの粉砕、異動の対象となっている津田沼支部・滝厚弘君の駅への強制配転を絶対阻止するために、全本線運転士のストライキを配置し、決戦段階の闘いに全面的に入った。「一人の仲間のために、全組合員がストライキで立ち上がる」——これが動労千葉だ。

 第1章 1人のために全員スト決起

 「会社は6月1日にもライフサイクルを始め、平成採の若い仲間を駅に強制配転しようとしている。本集会をライフサイクル粉砕にむけた闘争突入宣言としてかちとろう!」。冒頭、司会の山口世修執行委員が集会の獲得目標を鮮明に示した。会場を埋めた組合員には、いつもにも増して”いよいよ決戦だ!”という熱気がみなぎった。
 あいさつに立った田中康宏委員長は、闘いの現局面と方針について「いよいよ来週が最大の山場になった。動労千葉は全運転士のストライキを配置し、『われわれの仲間を強制配転するな!』と当局に迫る。全組合員の団結で、ライフサイクルの実施を粉砕しよう」と提起した。
 さらに田中委員長は、JR東日本の新たな中期経営計画「グループ経営ビジョン2020−挑む−」に触れ、「核心は駅、検修、車掌も含めた全面的・徹底的な外注化の推進にある。その突破口がライフサイクルだ」と、ライフサイクルが全国鉄労働者にかけられた攻撃であることを明らかにした。そして、「シニア制度をつぶしたように、何年かかろうがライフサイクルの制度そのものを絶対につぶそう」「動労千葉が何よりも誇れることは、一人にかかった攻撃に対して全組合員が立ち上がることだ。職場の平成採の仲間に『動労千葉に結集しよう』『一緒にこの卑劣な攻撃と闘って展望をこじ開けよう』と本気になって訴えてほしい」と締めくくった。

 第2章 組織拡大闘争と一体の闘い

 特別報告を行った津田沼支部・相馬正利支部長は、「どの運転職場でも動労千葉がライフサイクルとどう闘うかを見ている。よく『滝君をどうするんですか』と聞かれるが、おれは『動労千葉はストライキで闘う。滝は絶対に駅には出させないよ』と答えている。ストライキへの全組合員の決起を」と呼びかけた。当該である滝君は、いま青年労働者が置かれている現実にも言及しながら「ライフサイクルはJRに限った問題じゃない。若者も年配者も、生きられなくなってきている。『若いやつをなめるな! 年寄りも殺すな!』と言いたい。これが国鉄分割・民営化が生み出した社会だ。ライフサイクル粉砕にむけてご協力をお願いします」と力強く訴えた。滝君は、当局の個別面談でも断固として「自分も動労千葉も、ライフサイクルに反対だ」と宣言し、希望調査(=事実上の異動承諾書)も白紙で突き返して非和解的に闘い抜いている。
 基調報告を行った長田敏之書記長は、とりわけライフサイクルに関する東労組の裏切り妥結について「内容があまりにもひどい。『闘いの成果』なんて言ってるが全部うそっぱちじゃないか!」と激しく弾劾した。そして、「ストライキに入る前の来週過程の闘いがきわめて大事だ。平成採の反乱を巻き起こし、職場で当局を徹底追及しよう。組合員一人ひとりが現場で徹底的に闘うことが重要だ」「組織拡大なくしてこの攻防の根本的決着はつかない。職場で平成採が反乱を起こして、どんどん動労千葉に加入する状況になったらライフサイクルは粉砕できる」と檄を飛ばした。
 動労千葉争議団・中村仁さんの1047名闘争勝利にむけた決意表明、動労千葉を支援する会の山本弘行事務局長の連帯のあいさつに続き、各支部代表が、滝君を守り、ライフサイクルを粉砕するために総決起する決意を次々と表明した。
 第2次国鉄決戦の最先頭でライフサイクル粉砕、組織拡大をめぐる大決戦に突入した動労千葉とともに闘おう。スト支援の闘いに立とう。