2008年5月19日

6・29労働者大集会へ 労働運動と職場闘争の力で洞爺湖サミット粉砕しよう ストでライフサイクル阻止を

週刊『前進』06頁(2343号1面1)(2008/05/19)

6・29労働者大集会へ
 労働運動と職場闘争の力で洞爺湖サミット粉砕しよう
 ストでライフサイクル阻止を

 世界革命への闘いがうなりを上げて始まった。5月1日のメーデーで、アメリカとイラクの闘う労働者は、戦争阻止・港湾封鎖の歴史的な共同闘争に立ち上がった! 次は日本の労働者が、労働者階級の国際的団結の最先頭で決起する時だ。7月洞爺湖サミット粉砕へ、4大産別を先頭に、今こそ職場生産点を労働者の団結と革命の拠点に変える闘いを白熱的に前進させよう。その力を6月29日、動労千葉が呼びかける東京・代々木公園での集会に総結集し、世界の帝国主義強盗どもを震撼(しんかん)させる戦闘的大集会とデモをかちとろう。闘う学生は全国学生ゼネストに立ち上がろう。

 第1章 世界革命派の大登場へ

 7月サミット粉砕の闘いは、プロレタリア世界革命への扉を開く闘いだ。すでに全世界で、最末期の帝国主義に対する労働者階級の怒りのスト、デモ、暴動が激発している。
 世界中の労働者が団結し、ひとつの軍勢となって決起すれば世界を変えられる! 労働運動の力で革命をやろう! 日本の闘う労働者が、動労千葉を軸とする階級的労働運動の実践の中で一個の確信としてつかみとったこのスローガンを、今こそ全世界にとどろかせる時がきた。それがサミット決戦だ。
 サミットとは、正真正銘の帝国主義強盗の会議だ。帝国主義ブルジョアジーはこれまでも、世界を戦争と貧困にたたき込んで自分たちだけが生き延び、逆にそれによって肥え太るやり方を繰り返してきた。新自由主義攻撃はそれを極限まで拡大した。その行き着いた先が今日の、労働者から住む家も食糧も奪い、教育も医療も崩壊し、金融資本のマネーゲームがすべてを支配する腐り切った社会の姿なのだ。
 そして今、世界金融大恐慌の本格化の中で、危機にあえぐ金融資本・大資本が生き残りをかけた激しい国際競争を繰り広げつつ、一切の犠牲を労働者階級と農民に転化し、さらには戦争によって延命しようとあがきにあがいている。空前の食糧危機、インフレの爆発、リストラ・大失業の大波が全世界を襲い始めている。世界の労働者を飢えさせて金もうけする! これが資本主義の本質だ。相次ぐ大災害も、その正体は帝国主義及びそれと結託してきたスターリン主義による人災だ。もうこんな連中の支配を一日たりとも許しておくことはできない。
 今や各国の資本家階級は、労働者階級の怒りの爆発におびえ、その反乱と革命を予防するために必死になっている。サミット準備のために都内で実施された警備訓練は、「サミット粉砕・帝国主義打倒」の横断幕を掲げてデモする労働者の隊列を警察機動隊が襲撃して解散させるというものだ。上等ではないか! 彼らにたたきつけるべきはもはや資本主義社会の部分的・一時的な「改良」の要求などでは断じてない。帝国主義の完全な打倒、プロレタリア世界革命あるのみだ。

 第2節 米とイラクの労働者が連帯

 その先端を切る歴史的な闘いが、5月1日のメーデーで闘われた。アメリカで、ILWU(国際港湾倉庫労働組合)がイラクとアフガニスタンからの即時撤兵を求め、軍事物資の輸送を実力阻止する闘いに立った。これに移民労働者を始め多くの労働者が呼応し、米西海岸の29港湾を完全に封鎖した。そしてこの侵略国・アメリカの労働者の戦争阻止の実力決起に、侵略された側のイラクの労働者がイラクの港湾を封鎖する感動的な連帯ストで応えたのだ。
 交戦国の労働者が階級としてひとつになり、自らの職場生産点で戦争阻止の連帯した実力行動に立つ。ここに、戦争を現実に止め、世界を変える力がある! しかもこの闘いは、ILWUの現場労働者が資本・権力の圧殺策動やILWU本部の動揺・屈服と対決する中でかちとられた。イラクの労働運動も、米占領軍・かいらい政権による弾圧や宗派勢力による分断を打ち破って不屈に闘われている。
 そして重要なことは、この闘いが実は日本の11月労働者集会を軸とする日米韓3カ国の国際連帯を土台として、その前進の上に切り開かれたということだ。このことを誇りをもって確認しよう。
 5・11東京で開催された外登法・入管法と民族差別を撃つ全国研究交流集会は、4・20関西集会に続いて、「打ち破ろう分断! 取り戻そう団結!」を合言葉に、世界革命に向けた全世界の労働者の闘う団結をつくり出すことを宣言した。ここに一切をかけてサミット粉砕に立とう。
 世界の帝国主義強盗どもをこの日本の地で迎え撃つサミット決戦は、労働者の闘う団結の絶好の跳躍台だ。5・1メーデーでの米・イラク労働者の歴史的決起のバトンを受け継ぎ、帝国主義打倒への労働者階級の一大決起をかちとろう。5・15沖縄闘争(5・18集会)は、青年労働者を先頭にその第一波として闘われた。これに続き、5月下旬から6〜7月へ、とりわけ6・29への猛進撃に打って出よう。

 第2章 4大産別の職場で闘う

 闘いの核心は、職場生産点での攻防にある。国鉄・教労・全逓・自治体の4大産別を先頭に、すべての労働者が自らの職場で、資本・当局の職場支配権を覆す非和解の闘いに突入することだ。
 動労千葉はすでにその先陣を切って、JR体制打倒の第2次国鉄決戦に全面的に突入した。3月春闘ストライキを打ちぬいたのに続いて、ライフサイクル攻撃粉砕へ、5月16日からいつでもストに突入できる体制を確立した。1人の青年労働者への強制配転攻撃に対し、これは全運転士への攻撃でありJRの全労働者への攻撃であるとして、組合を挙げてストに立つことを決定したのだ。1人の仲間を守るために全組合員が一丸となり、生活をも投げ打って決起する——この階級としての団結のみに依拠した闘いこそが動労千葉労働運動の真骨頂だ。
 ライフサイクルとは、JR資本が金もうけのために安全を破壊し労働者を使い捨てにしてきた結果生まれた極度の要員不足を、現場労働者に一切の矛盾を押しつけ、たらい回しにすることで乗り切ろうとする攻撃だ。経験を積んだ運転士を駅に強制配転し、賃金を月に5万、年間60万円も引き下げる。3〜5年の期限付きというが元の職場に戻れる保証はない。嫌なら仲間を蹴落とせと競争をとことんあおり、団結を破壊してくるのだ。これが資本の一貫した手口だ。だがこれに対してJRの全労働者が動労千葉のように絶対反対の団結を形成して決起すれば、敵の攻撃はその根幹から崩壊する。
 国鉄戦線で起きているこの攻防と同じことが、4大産別の全職場でも起きている。自治体労働者への人事評価制度の導入や教育労働者への査定給導入。吹き荒れる民営化攻撃と大量首切り・賃下げ・非正規職化。郵政の職場では連日の超勤で、過労死に追い込まれる労働者が続出している。他の産別も同じだ。民間ではさらに過酷な状況が生まれている。
 だがこんな新自由主義攻撃は、もはやその破産が歴史的・現実的に完全に暴き出されている。現に職場には日に日に怒りが充満している。既成の体制内労働運動が帝国主義に全面屈服し、その手先となって現場労働者の決起を徹底的に圧殺して回っていることが、敵階級の危機を救っているのだ。しかし、労働者は虫けらのように扱われていつまでも黙っている存在では断じてない。堤防決壊は必ず起きる。いや現に起き始めており、今こそ最大のチャンスが来ているのだ。

 第1節 “一人の決起が決定的だ。

 本紙春季特別号で強調したように、「一人の決起が決定的」だ。資本・権力とどこまでも非和解に闘いぬく労働者が職場で一人、実際に声を上げて闘いを開始することから一切は始まる。この決起が職場に鮮烈な分岐を生み出し、あらゆる体制内的なものとの激突を生み出す中で、職場に動労千葉のような本物の階級的団結をつくり出す闘いを身を粉にしてやりぬこう。職場闘争委員会をつくって闘おう。この団結の拡大こそが、危機に立つ帝国主義をグラグラに揺さぶり、追いつめていく決定的な力である。
 動労千葉派の労働運動が今こそ時代の最前線に躍り出よう。全国の学生は自らの生き方をかけ、サミット粉砕決戦の最先頭でゼネストに断固決起しよう。5・23狭山、6・8三里塚を闘い、それら一切を6・13裁判員制度粉砕全国集会の闘いと6・29東京・代々木公園への大結集の実現へつなげよう。6・29の爆発から、さらに7月札幌現地闘争へと突き進もう。