2008年5月12日

団結ひろば投稿コーナー

週刊『前進』06頁(2342号6面1)(2008/05/12)

団結ひろば投稿コーナー

 第1章 タクシー自由化反対24時間のストに突入 札幌・タクシー労働者 嶋口静

 あふれるタクシー。賃下げ合理化。生活破綻(はたん)。安全崩壊。事故死。過労死。自殺……。経営や行政の責任は重い。タクシー労働者の悲惨な実態と矛盾の根本は規制緩和、新自由主義にある。経営・行政も、労働者も今までどおり生きられない。闘う主体が団結すればタクシーの自由化粉砕と革命だ。
 スト権確立と4月24日の交運グループ札幌7労組総決起集会をへて4月29日、共同交通、札幌交通で働くタクシー労働者はストに突入した。約70人の組合員が24時間ストに参加。時限ストや有給休暇、欠勤で呼応する労働者も現れた。駐車場に残る大量のタクシー。
 小泉構造改革の一環として02年にタクシー自由化が行われた。その前年、北海道交運グループは労働者を殺すむちゃくちゃな賃金・勤務体系の提案を強行した。以来、闘う労働者・労働組合は、不当労働行為を許さず、賃下げ合理化に徹底抗戦の長期闘争を貫いた。道地労委、中労委、地位確認の仮処分にすべて勝利、07年に和解した。しかし経営は悪らつだ。「資本と労働者は非和解的」「すべての歴史は階級闘争」。先輩たちが言い伝える言葉を思い起こした。
 労働条件改善を口実に行われた運賃値上げは、行政や経営の羊頭狗肉のペテンだ! やつらは労働条件改善などしない。経営の差別・分断攻撃と対決する! 階級的団結拡大へ08春闘を闘うぞ!

 第2章 不起立ゼロにしないと根津さんは訴えた 東京 長井さおり

 4月27日、都教委包囲ネットが主催した08年卒・入学式闘争の総括集会に参加しました。
 なんと言っても印象的だったのが、「もう1回不起立したら解雇」の脅しにビビらず闘って解雇を阻止した根津公子さんの笑顔です。根津さんは「大勢の方が動いてくれて解雇を阻んだことを、みなさんとともに喜び合いたい。ものすごい勝利です」「日教組が何もしない中で、私が所属する都障労組も町田教組も、全力をあげて動いてくれた」と報告しました。
 さらに今後の闘いについて「これから1年間、クビにさせないために闘いながら、『処分を減らせ。停職3カ月にしろ』と求めます。『10・23通達』から5年たって不起立をゼロにできなかった都教委は、今や不起立に目をつぶり、処分の数字だけゼロにしようとしている。ならば私たちは都教委が一番嫌がることをしよう。不起立をゼロにしない。『10・23通達』を完全になくしましょう」。根津さんの訴えは大きな大きな拍手で包まれました。
 卒業式の不起立で根津さんと同じ停職6カ月処分を受けた河原井純子さんも「改憲の道をとめるため、『10・23通達』を撤回させるため、若者たちとつながるために、今年も停職期間中に全国行脚します」ときっぱり。
 根津さんとともに闘った都障労組や東京教組、河原井さん・根津さんらの「君が代」解雇をさせない会、卒業式で不起立した都立高の教育労働者などの発言が続き、この春の勝利の大きさをかみしめました。

 第3章 チベット・中国・世界の労働者はひとつだ 長野労組交流センター A

 4月26日、長野聖火リレー沿道で「チベット蜂起と連帯し、労働運動の力で世界革命を」「飢餓と貧困、格差と戦争の帝国主義とスターリン主義を打倒しよう!」と訴えました。
 警察、中国人留学生、右翼、マスコミ関係者がごった返すなか、長野駅前商店街に「労働運動の力で革命を」の横断幕を断固掲げ、「チベット・中国・世界の労働者は一つ」「7月サミット粉砕・福田内閣打倒」のビラを配布しました。
 中国国旗で私たちの横断幕を遮ろうとした中国青年と討論に。彼は「新自由主義」で武装されていた。マルクスもレーニンも、毛沢東も「古い」という。「時代は変わった。能力主義の時代だ」と言ってきました。右翼団体は私たちのビラに激甚に反応して「売国奴」「北朝鮮に帰れ」と襲撃しようとしました。
 民族抑圧に反対するチベット人民の蜂起は、中国人民総反乱の突破口です。中国スターリン主義だけでなく、日米帝国主義も、自国の労働者決起への発展を恐れている。国境による分断をのりこえる労働者人民の闘いと団結こそが決定的だと改めて感じた街宣でした。

 第4章 「今一番過激な新聞」で『前進』街宣が一変 栃木 H

 『前進』販売街宣をやりました。普段は「労働者の新聞」「革命を訴えている新聞」の呼び声で、毎回1〜2部は売れますが、今回は「今一番過激な新聞です!」「こんな世の中ひっくり返そうと過激に訴えてます」と「過激」をキーワードにしました。驚くほど反応が変わりました。
 街宣を始めた直後に1人の男性が『前進』を購入、「世の中まちがっている」「ひっくり返さなきゃ」と街宣に合流しました。年齢・性別に関係なく「過激」という言葉に反応してくれます。うれしそうでにこやかに。
 「団塊世代」を名乗る男性は「昔の学生運動は知ってる。オレはかかわらなかったが、こんな世の中になるなら今一度ああいう運動も必要。頑張って」とエール。1度通り過ぎた2人連れの学生は「過激な新聞」と聞いて戻り、「過激な新聞ください」と一部ずつ購入。何人もの人と様々な討論になりました。みんな怒っているし、何とかしたいと考えています。何より「過激がいい」と心から思っている。
 ”団塊さん”は「おもしろかった」と連発しました。世の中ひっくり返すべきだと「となりの労働者」も感じていたのです。お昼をごちそうになって帰りました。