2008年5月12日

石川さんの無実を確信 狭山現地調査で怒り新た

週刊『前進』06頁(2342号4面2)(2008/05/12)

石川さんの無実を確信
 狭山現地調査で怒り新た

 5月3日に部落解放同盟全国連合会杉並支部が呼びかけた狭山現地調査は、部落解放東日本共闘会議に結集する労働者、学生が多数参加し、部落解放運動の新たな前進を切り開く行動として闘いとられた。
 狭山事件当日の1963年5月1日と同じくこの日は雨。現調団はまず当日の石川一雄さんの「真実のコース」を歩いたあと、「自白=デッチあげのコース」を検証。さらに午後には、警察が真犯人を取り逃がした現場である佐野屋などがある堀兼地区を訪れ、石川さんの無実を確信するとともに国家権力犯罪への怒りを燃え立たせた。
 警察や検察が石川さんに自白させた「犯行」は、デッチあげであるがゆえにそのすべてが破綻している。現地を実際に歩くことでデタラメはいやが上にも明らかになる。
 裁判所は、警察の描き出した「犯行ストーリー」を認めるだけでなく、矛盾を押し隠すために新たなデッチあげを重ねる一方で、石川さんの無実の叫びを圧殺しつづけてきた。そこにあるのは、「殺人犯」の汚名を着せ、「裁判」の名をもって差別的・暴力的に強制するという、ブルジョアジーの階級意志むき出しの姿だ。
 現地調査に初参加した学生は、「法大弾圧裁判で、検察や警察・法大当局と一体で暴力的に襲いかかる裁判所が、一方ではあらゆるデッチあげに手を染めて差別裁判を強行している。絶対に許せない。国家権力とは非和解。革命で決着つける」と決意を語った。
 職場生産点や大学キャンパスで資本・当局との非和解的な激突を貫いて階級的団結を拡大し、差別・分断支配をぶち破る闘いと、狭山闘争の勝利と部落完全解放をもぎりとる道は一体だ。5・23狭山闘争に全力で決起しよう。 (法大生N)
※写真は入間川小学校跡地で。事件当時、石川さんはこの場所にいた。