2008年5月12日

中郵廃局に反撃 銀座移転の初日に大情宣

週刊『前進』06頁(2342号1面2)(2008/05/12)

中郵廃局に反撃
 銀座移転の初日に大情宣

 東京中郵から銀座局に業務が移転した5月7日、中郵の闘う労働者と労組交流センターの仲間合計22人が銀座局前で情宣活動を行った。4月21日の超勤拒否と集会・デモの大成功をかちとり、中郵廃局攻撃の狙いを完全に粉砕しての銀座局への登場だ。
 6時半、労働者が出勤し始めてくる。交流センターの仲間は「職場組合員の団結をつくろう」と大書した横断幕を掲げ、3カ所の入り口で「団結して頑張りましょう」と声をかけながら一人ひとりにビラを手渡す。
 7時台に入り、労働者の数がしだいに増えてくる。その中で何人もの労働者との交歓が実現した。横断幕を指さして「あれに賛成です」と声をかけてくる40代の労働者。ビラまき隊に握手を求めてくる労働者。30代の労働者が声をかけて来て「民営化はひどい。郵便局が廃局になって、田舎の親が困っている。悪いのは小泉だ。後期高齢者医療制度もとんでもない」と怒りを語った。
 職制が5人も6人も出てきてメモを取り、隠しカメラで撮影するが、顔を引きつらせているのがよく分かる。それもそのうち一人二人と局舎に引っ込んでしまった。
 「職場を動かしているのは労働者だー」「労働者は団結すれば勝てまーす」。元気一杯の呼びかけに、何人もの労働者がベランダに出てきてビラまき隊に注目している。構内でトラックを運転していた20代の日逓の労働者が車を降りて足早に近づき、ビラを求めた。
 他にも「ご苦労様」と声をかけてくる労働者や会釈していく労働者が何人もいた。400枚用意したビラを完全にまききった。局前に登場して現場の声を示したのはわれわれだけで、体制内派は姿を見せることが出来ない。勝利感に満ちた言葉がビラまき隊みんなの口から次々に出てくる。
 今回の情宣行動の成功は中郵の闘う労働者と動労千葉派が中郵廃局攻撃を完全に粉砕し、勝利者として登場したということだ。同時に、全国で苦闘している全逓労働者がつくり出した勝利だ。全国の全逓労働者が団結を一層うち固め、反撃を始める号砲となった。
 さらに、銀座局において郵政民営化・中郵廃局絶対反対をとことん貫き、体制内指導部を打倒して、中郵細胞が現場労働者の本物の指導部として登場するということだ。すでにそれは端緒的に開始されている。
 中郵での「超勤拒否」の闘いは、中郵労働者の心を確実に揺り動かした。また、今回の労働者とのいくつもの交歓がそれを示唆している。今回の闘いで本格的にその第一歩が踏み出された。「郵政民営化絶対」を貫き、全国で闘いぬこう。