2008年4月28日

4・27法大裁判 “裁判自体がおかしい” 被退学処分者が堂々の証言

週刊『前進』10頁(2341号6面2)(2008/04/28)

4・27法大裁判
 “裁判自体がおかしい”
 被退学処分者が堂々の証言

 4月22日、法大4・27弾圧裁判の第15回公判が東京地裁で行われた。
 冒頭、前回の公判で証言を行った内山佳久君に対して検察官からの反対尋問が行われた。検察官の「新井君や友部君とはどういう付き合いをしてきたのか」などという質問に、内山君は「ともに革命運動をしてきた仲間だ」と堂々と答え、検察官を圧倒した。
 続いて、退学処分になった内海佑一君が証言に立った。内海君はこの日、法大キャンパスで警備員からタックルされて転倒し、両腕やひざにすり傷を負って出廷した事実を裁判所に突きつけた。
 内海君は人定質問に答え、法大入学以来の経歴を生き生きと証言した。全学連副委員長の内海君は、2004年の非公認化攻撃を受けるまで、第二教養部自治会副委員長を務めてきた。また、学生のサークル活動と団結の拠点であった学生会館の学生連盟理事として、04年の学生会館解体攻撃と先頭で闘ってきた。
 サークル活動の場でも、社会科学研究会などに参加し、大学の授業ではけっして教えられることのない社会の階級的真実を明らかにする活動を担ってきた。
 内海君の証言で明らかになったのは、法大当局による学生の自治と団結への破壊攻撃に対して、法大生の先頭で内海君や全学連の学生が闘ってきたことだ。資本主義に迎合し、学生を金もうけの手段として管理・抑圧する法大当局に対し「学生こそが大学の主人公だ」と声を上げ、誰よりも学生らしく、人間らしく闘ってきた姿だ。
 06年の3・14弾圧の際に、法大当局は「学外団体だから」と真っ先に全学連の立て看板を撤去した。しかし、そのほとんどの看板は内海君自らが書いたものだ。「全学連=学外団体」などというのは真っ赤なうそだ。内海君は「法大当局の狙いは、全学連を攻撃して学生に分断を持ち込むことだ。全学連こそ、学生自治や自主活動を先頭で発展させてきた学生の団結体だ。すべての学生は全学連に入って革命をやろう」と宣言した。
 4・27弾圧当日、安東前学生部長を先頭とする二十数人の職員に無言のまま排除された内海君は、その後、新井君に対してデッチあげられた二つの「暴行」場面を目撃した。
 新井君と内山君が安東らによって暴力的に排除される場面が、内海君の携帯電話のカメラで正面から撮影されていた。安東の背後から出された新井君の右手は、安東の右肩をつかんでいるにすぎない。「首絞め」など完全なデッチあげであることがはっきりした。
 また、学生部事務次長・浅見や総務部次長・佐藤らが新井君を正門の外に何度も手で押し出した事実や、佐藤が新井君に向かって突進したあげく正門の外で自ら転倒した事実も証言した。
 最後に内海君は立ち上がり、「こんな裁判をやっていること自体がおかしい」と強く弾劾の声を上げた。呼応する傍聴席の学生に退廷命令が連発され、1人が不当拘束された。裁判自体が法大当局の暴力とデッチあげへの加担であることは、もはや明白だ。裁判所は、拘束した学生を即日釈放せざるをえなかった。
 次回証人は警視庁公安1課刑事の川島勇二だ。圧倒的な傍聴を訴える。
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 4・27法大弾圧裁判
 第16回公判 5月13日(火)午後1時半開廷
 第17回公判 6月3日(火)午後1時半開廷
 10・17クラス討論弾圧裁判
 第5回公判 5月15日(木)午後1時半開廷
 第6回公判 6月4日(水)午後1時半開廷
◎ともに東京地裁。傍聴は1時間前に集合