2008年4月28日

中郵廃局阻止へ怒りのデモ 4・21 超勤拒否し現場から決起

週刊『前進』10頁(2341号1面2)(2008/04/28)

中郵廃局阻止へ怒りのデモ
 4・21 超勤拒否し現場から決起

 4月21日午後6時半から東京中央区で「たたかう俺たちが全逓だ! 職場組合員の団結をつくり中郵廃局をぶっとばそう4・21集会」とデモが120人の結集で闘いぬかれた。
 この日の闘いは早朝から始まった。中郵の労働者と労組交流センターの仲間が中郵前に集合し、「本日、俺たちは超勤拒否で闘う!」と宣言したビラを配布した。
 いよいよ決戦だ。多数の管理者が一人の労働者を取り囲み、30年ぶりの「超勤命令」を発してきた。しかしそれは時間の指定もないでたらめなもので、集会妨害が目的であることは明白だ。彼は「業務命令」を断固拒否し、集会に結集した。
 集会は中郵労働者の司会で始まった。底抜けに明るく終始集会を盛り上げる。まず動労千葉の滝口誠特別執行委員が連帯の発言。「絶好の反撃の時がきた」と、ともに闘う決意を語った。
 基調報告を中郵の労働者が行った。冒頭、「本日、超勤拒否を断固貫徹し、ここに立っている」と勝利者として登場していることを宣言した。「中郵廃局攻撃は、職場の団結を破壊する攻撃だが、今日の超勤拒否によって敵の意図は粉砕された」ときっぱりと表明。「今日集まった中郵の仲間が一致団結して、軸となって闘う団結を拡大すれば、必ず勝利できる」「その団結の中で生み出される新たな指導部こそが『たたかう俺たちこそが全逓だ』ということです。私はその先頭で闘う」。決意あふれる基調報告に、全員が大きな拍手でこたえた。
 カンパアピールに続いて全逓労働者が発言した。東京北部の労働者は「当局と組合幹部がグルになって嫌がらせをしている」と弾劾し、「ここにいる仲間に元気をもらっている」と発言。埼玉のゆうメイトの女性労働者は自らの労災について報告し、「黙っていたら殺される。行き着く先は尼崎」と闘う決意を表明。続いて東京中部地区の女性労働者が発言。
 集会が最高潮に達し、中郵の労働者全員が並んだ。「今日の闘いをうちぬいて、『勝ったな』と自信を持っている」「明日からブツをためる」「日逓の仲間をオルグする」と次々に発言した。超勤拒否を貫き「絶対反対の団結」をつくり出して闘う明るさに満ちた顔、顔、顔だ。
 神奈川の全逓労働者、全学連の織田陽介委員長、3・9—3・16で逮捕された二人の青年労働者の発言が続いた。
 「団結ガンバロー」で集会を終え、中郵までデモ。3本の全逓旗が都心の夜空に翻る。中郵前ではシュプレヒコールが力強く響きわたった。
 翌朝、労組交流センターは再び中郵前でビラを配った。「今日の団結した力をもって明日からの職場闘争を闘う」という基調報告を掲載したビラが、次々と手渡された。すごい注目だ。
 今回の超勤拒否は、昨年10・1民営化の直前や年末繁忙期の闘いを超える質でうちぬかれた。代替要員がいない中での超勤拒否は、業務をパンクさせる、すさまじい闘いだった。だが、その重圧をのりこえて超勤拒否をやりぬいた。「欠員の穴埋めをしない当局に一切の責任がある」ことを突きつけ、「労働者と資本は非和解」「『超勤拒否』は合理化を否定することであり、革命こそが必要なのだ」と中郵労働者に闘う方針を提起し、新たな組合指導部として登場することをかけた闘いだった。
 この勝利は、「郵政民営化絶対反対」の路線と、超勤拒否を始めとする職場実力闘争を、職場(細胞)の団結強化を総括軸として闘いぬいた勝利だ。同時に、国鉄分割・民営化に反対して動労千葉がうちぬいたストライキに続く、全逓における超勤拒否=ストライキとして闘いぬいた勝利だ。
 集会の大成功は青年労働者が切り開いた。さらに東京中郵という一つの職場の問題を、東京中部地区の労働者を始め、産別・地域を越えて一つになってかちとったことが決定的に重要だった。
 郵政民営化絶対反対、中郵廃局=銀座移転阻止へ、断固闘いぬこう。