2008年4月28日

弾圧・処分はチャンス。資本と非和解で闘おう 今こそ闘う労働運動つくろう 5・15沖縄からサミット決戦へ

週刊『前進』10頁(2341号1面1)(2008/04/28)

弾圧・処分はチャンス。資本と非和解で闘おう
 職場を団結と革命の拠点に
 今こそ闘う労働運動つくろう 5・15沖縄からサミット決戦へ
 08年メーデー/青年労働者のアピール

 労働運動の力で革命をやろう! 全世界で始まった労働者の総反乱とともにメーデーを闘いぬこう。ILWU(国際港湾倉庫労働組合)ローカル10は5月1日のメーデーの日に、「職場・生産点で労働者を組織し、ストライキでアメリカの経済を停止させ、戦争を止めよう」と訴え、アメリカ西海岸全港湾封鎖に決起します。全米で1千万人の移民労働者がボイコットとデモに立った06年メーデーをも超える闘いが、世界中で起きています。労働者は革命を欲しています。こんな腐りきった社会は労働者の手で変えてやろう。労働者であることに誇りを持ち、胸を張り堂々と歴史を歩んでいける、そういう世の中をつくろう!

 第1章 労働者の力を資本家と福田政権に思い知らせてやろう

 労働者の闘いで資本主義社会を終わらせてやる! アメリカ発の世界金融大恐慌が始まり、帝国主義の世界支配が崩れ去ろうとしている。「競争によってこそすばらしい社会ができる」という幻想もぶっ飛ばした。
 貧困層の労働者を食い物にしてきたサブプライムローンの破綻(はたん)は、住宅からたたき出された労働者の「テント村」をアメリカ各地に出現させています。学校では、ネズミが天井を走り回り、グラウンドに汚水があふれ出しています。アメリカの青年労働者や学生は、学費免除や医療保険のために軍隊に入り、イラク戦争で命を奪われています。この腐り果てた資本主義社会の現状、これが「新自由主義」の生み出した現実ではないか!
 「共産主義」を語って革命を抑圧してきた中国でも、労働者・農民の反乱が始まっている。食えるだけの賃金よこせ! 労働者に権力をよこせ! どの国の労働者も同じ要求、同じ思いで闘い、その顔は確信に満ちている。
 資本家どもにたたきつけてやろう! 「お前たちは労働者がいなければ生きていけないが、労働者は資本家なしにやっていける!」と。
 今こそストライキだ! 戦争と貧困を労働者に強制する帝国主義への回答はこれだ。ストライキをやって経営者に一泡吹かせてやりたい。職場は誰が動かしているのかを示してやりたい。ゼニやカネのためじゃない、革命家を生み出すストライキだ!
 アメリカでは、住宅からたたき出された労働者が、立ち退き拒否の実力闘争に立った。自動車部品工場の労働者は「経営破綻のツケを労働者に押しつけるな」とストライキに突入した。日本の私たちも米軍基地で、学校で、鉄道で、ストライキを闘った!
 労働者は奴隷じゃない。資本家と国家権力に、労働者の力を嫌と言うほど思い知らせてやろう。ストライキとデモで東京を万余の労働者で埋め尽くし、帝国主義者の強盗会議=7月サミット粉砕決戦に攻めのぼろう!

 第2章 「仲間は絶対に裏切らない」団結した労働者は必ず勝つ

 私たちは革命がやりたい!
 ただ一点、「団結した労働者は必ず勝利する」ということにかけきって、あらゆる体制内的なものをぶっ飛ばして進んでいく。それは職場に国鉄千葉動力車労働組合動労千葉)のような団結をつくり出すことです。
 「競争によってこそすばらしい社会が生まれる」というのは、労働組合と労働者の団結を破壊することによって成り立つ虚偽の思想だ。資本主義社会は、労働者が団結を破壊され資本家の言うとおりに働かされている限りにおいて成立しているにすぎない。隣の仲間との競争をやめ、団結した瞬間に、資本主義社会は崩壊します。職場を越え、国境を越えて労働者の団結が拡大していくことが革命です。
 職場を革命の拠点にしよう! それは、革命の立場から資本と非和解で闘い、絶対に裏切れない仲間をつくることです。そうすれば労働者は絶対負けないことを、動労千葉が示しています。
 動労千葉が国鉄分割・民営化との闘いの中でもっとも重視したのが労働者の団結、人間同士の連帯、つながりです。徹底した競争は、仲間を裏切って当局にすり寄り、自分は生き残ろうとする労働者を生み出す。それは「人間として骨が折れることだ」と動労千葉は徹底的に弾劾したのです。
 誰でも他人を蹴(け)落として生きたくはない。動労千葉は「クビになっても、仲間は裏切らない。それを実現するのが労働組合だ」と、指導部全員がクビを覚悟して国鉄分割・民営化と対決しぬきました。それは「この仲間たちがいれば人間らしく生きていくことができる」という誇りです。
 だから動労千葉の組合員はものすごく明るい。絶対反対で闘って「クビ」と引き換えに得たものは、かけがえのない仲間たちとの「団結」です。
 「資本・国家権力、体制内組合執行部から処分・弾圧されるような闘いで団結しよう」——これが私たちの職場闘争だ。その闘いをとおして、JR・教育・郵政・自治体という資本主義を支える4大産別の職場にゼネストができる団結ができると確信しています。

 第1節 4大産別決戦がカギ

 当局は、民営化の矛盾を4大産別の労働者に押しつけるのをやめろ! すさまじい合理化で、業務は破綻している。まともに電車が動かない。郵便が配達されない。自治体現場での事故、教育労働者の病気休職が多発している。その中で「業務を破綻させないように」と超過勤務までして必死に支えているのは現場労働者です。
 何より許せないのは、労組幹部の屈服です。連合や全労連の幹部は「教師聖職」論、「国民のための郵政事業」論、「自治体は公共サービス」論などの論理で4大産別の労働者の階級性・戦闘性を奪おうとしている。
 民営化がどんなに破綻しても、労働者の団結を解体し、労働組合を解体する——これが民営化の本質です。こんな職場支配をぶっ壊し、労働者の真の団結をつくり出そう。4大産別で、資本と折り合いをつけない職場闘争をガンガンやっていこう!
 私たちは資本家を肥え太らせるために働いているんじゃない! 「経営が厳しいからお互い協力しましょう」なんて冗談じゃない。資本家も組合幹部も業務を正常に回そうと考えてもいない。だったら労働者がやってやる。団結した闘いで、やつらに一回わからせてやろうじゃないか。
 JRの反合理化・運転保安闘争、郵政労働者の超勤拒否闘争、教育労働者の「君が代」不起立闘争、自治体労働者の人事評価反対の闘い。当局と非和解で闘い、労働者の誇りを取り戻そう。事故や業務破綻の責任は一切当局にあることを突きつけてやろう! 
 今の組合執行部は、口では「反合理化」と言っても、反合理化闘争ができない。人減らしや非正規雇用化などの合理化を否定することは、合理化を推進して生き延びようとする資本主義を否定することだからです。だからカネや条件闘争にすり替えてきたのです。
 資本と体制内執行部が一体となって「経営が厳しいから、合理化を飲まなければ会社がつぶれる」と言ってきたら、チャンスです。〈絶対反対>で闘う労働者が一人いれば、必ず資本をグラグラに揺さぶる闘いができます。
 処分も弾圧も見せしめにすぎない。こちらから「処分される闘い」をやれば、何の意味もない。〈絶対反対>の闘う方針を出し、資本と労組幹部を串刺しにし、闘う労組をつくろう。そして職場支配権を労働者が握ろう。
 体制内労組幹部は、「絶対反対と言っても何も取れない」と言って屈服していった。ふざけるんじゃない。「絶対反対」の闘いは、職場に革命家を生み出すのです。そして階級的団結をつくり出すのです。これが私たちの4大産別決戦だ。
 「4大産別がつぶれる時は資本主義が倒れる時だ」「会社がつぶれると言うなら、俺たち労働者に権力をよこせ」と言いきって攻勢に出よう。会社も闘わない労組幹部も、あいまいさなくぶっ壊そう! その闘いの中から労働者の固い固い団結を生み出そう。

 第3章 国境を越えた労働者の団結で沖縄から米軍基地撤去を

 資本と非和解で闘うことで生み出されるこの団結で、世界革命をやろう!
 5・15沖縄闘争(5・18県民大会)に全国から結集し、ILWUの米西海岸全港湾封鎖行動に続こう。職場闘争を闘い、アメリカ—本土—沖縄労働者の国境を越えた団結をつくろう。その力で、6〜7月洞爺湖サミット粉砕闘争、11月全国労働者集会の1万人結集へ突き進もう。
 日本帝国主義の戦後の再出発は、日米安保と沖縄の売り渡し=米軍基地の押しつけでした。基地を強制し、沖縄の労働者を低賃金・強労働で食い物にすることで本土の労働者にも賃金奴隷であり続けることを強制したのです。ブッシュや福田は、本土と沖縄の労働者を分断することで革命を圧殺し、ようやく生き延びているにすぎません。
 沖縄闘争を、階級的労働運動として闘おう。資本と非和解に闘い、職場に団結をつくり出そう。
 何より米軍基地で働く労働者と団結したい。全軍労が掲げた「死すべきは基地であり、労働者は死んではならない」「解雇撤回・基地撤去」のスローガンを、今を生きる本土—沖縄の青年労働者がよみがえらせよう。
 そして、辺野古で基地建設に動員されている労働者と団結したい。敵は労働者ではありません。彼らを雇っている資本家です。労働者が職場に労働組合をつくって一緒に闘えば、必ず基地は撤去できます!

 第1節 革共同に結集しよう

 最後に、青年労働者に訴えます! 革命的共産主義者同盟(革共同)とマルクス主義青年労働者同盟(マル青労同)に結集して、革命家になろう!
 職場に団結をつくろうと闘い始めた瞬間に、資本や組合執行部が「あいつは革共同だ」「過激派だ」と言い出した。だったら過激派で結構だ。私たちはもっと過激に労働運動をやります。現場で資本と非和解で闘い、労働者が「商品」とされてきた資本主義社会に怒りを燃やし、労働者の団結をつくり出すために必死になって闘います。共産党にも社民党にもどの党派にもできないことをやる、口先だけの党じゃない、それが革共同です。だから労働者階級の党なのです。
 職場で闘うみなさん、革共同とマル青労同に加盟し、本物の革命党を一緒につくろう!