2008年4月21日

星野さんとともに 徳島刑に請願・申し入れ “笑顔にも権力への怒り” 面会報告

週刊『前進』06頁(2340号6面4)(2008/04/21)

星野さんとともに
 徳島刑に請願・申し入れ
 記者会見がマスコミで報道
 “笑顔にも権力への怒り” 面会報告

 4月10日、徳島刑務所に10人の仲間が行って、星野文昭さんとの面会と刑務所への請願行動が行われました。私も参加したので報告します。
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 文昭さんに面会できたのは、星野暁子さんと豊中から参加した女性2人です。女性3人による面会は06年夏以来です。桜吹雪舞う中の面会は、初対面の緊張もすぐにほぐれ、明るい笑い声いっぱいの、笑顔はじける場になったとのことです。
 面会したひとりは、「面会は楽しい場になりました。楽しい中にも一本の揺るぎないものを感じました。この手であの絵を描くのか、と文昭さんの手が印象的でした」と語っています。
 また別のひとりは「文昭さんの言葉で印象に残ったのは『自分を30年前から獄に閉じ込めている国家が、30年前より何か良いものをつくりだしているのか』というもの。笑顔の中にも権力への怒りがふつふつとしているのを感じた。会えて良かった」と報告しました。
 この後、星野・全国再審連絡会議と各地の星野救援会による請願・申し入れが行われました。参加したのは、6団体・10人です。暁子さんが申し入れをした後、請願書を読み上げました。
 請願書は「①星野文昭さんの絵画クラブへの復帰、②星野文昭さんの2類への進級、③医療問題の責任を明確にすること ④厳罰主義をやめ、受刑者の社会復帰を促進するための処遇を行うこと」の4項目。続いて、それぞれの会が用意してきた文書を読み上げました。
 やりとりのなかで、この4月から刑務所長が狩野(かりの)覚に代わったこと、問題の松岡裕人医師は高松矯正管区の事務官をやっていることが分かりました。
 さらに、記者会見が行われました。徳島の戎野さんが司会をし、面会した暁子さんたち3人が記者の質問に答えました。2人は「めっちゃくちゃ緊張した」とのこと。テレビ1局と新聞2紙にしっかり報道されました。
 さらに、徳島駅前でビラまき・宣伝活動をしました。雨の中なのに、ほとんどの人がビラを受け取ってくれました。
 夜は恒例の交流会です。名物「面会おでん」を始め、心づくしの手料理に舌鼓を打ち、感想と報告を述べ合いました。

 第1章 団結の力で星野さん取り戻そう

 今度の面会・請願は、星野救援運動として、決断の一歩を踏み出すものでした。獄中に星野さんを奪われている家族には、さまざまな葛藤(かっとう)があります。しかし、それをのりこえて、「ことは受刑者全体の問題、社会全体の問題」としてものを言うことを決断したのだと、私は受け止めました。
 暁子さんは記者の質問に、込み上げてきた涙をおさえながら、その思いを語りました。私は真正面からこれに向き合おうと思っています。
 ここ1、2年、どうやったら、星野文昭さんを本当に取り戻せるかと真剣に考え、悩んでいます。その結論として私は、星野救援の闘いも、階級的労働運動路線を貫き、「労働運動の団結で革命をやろう!」を白熱的に実践することだと考えています。
 韓国や欧米の政治犯救援運動を見ても、時の権力を揺るがすような労働者階級の闘いが、仲間を取り戻す最大の力になっています。
 職場生産点で「隣の労働者と団結すること」は、無期懲役と不屈に闘う星野さんと団結することにつながります。その思いで、08年11月、星野さんの獄中1万2000日分の「分断」を1万人の「団結」に替え、国際的に登場しようと決意しています。あらゆる場で星野文昭さんの闘いを訴え、共に闘いましょう。
 最後に、4月27日は星野さんの誕生日です。全国の皆さん! 激励のバースデー・カードを送りましょう。
 (徳島・T)

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《カード送り先》徳島県徳島市入田町大久200−1 星野文昭様