環境アセス調査の中止を! 3・29 辺野古の浜で200人が集会
環境アセス調査の中止を!
“海と陸の闘いで阻む”
3・29 辺野古の浜で200人が集会
3月29日夜、「環境アセス調査の中止を求める現地集会」(ヘリ基地反対協主催)が名護市辺野古の浜で開かれ、200人が参加した。
沖縄防衛局は3月17日から普天間飛行場代替施設建設に伴う環境影響評価(アセスメント)を辺野古・大浦湾の海域で開始、初日はジュゴンの出現で中止になったが、18日からは違法な調査が行われている。
辺野古の海を眼前にした小高い丘の宣伝カー前が演壇になった。小雨模様で強風の中、「命を守る会」のおじいやおばあも参加。ヘリ基地反対協、二見以北十区の会や高江のヘリパッド建設反対住民運動のノボリなどが海風にはためく。
命を守る会書記の富田晋さんが「防衛局は土曜日も調査をしている。海の闘い、陸上での闘いでアセスを阻止しよう」と力強く呼びかけ、集会が始まった。
第1章 自衛隊と米軍の共同演習も
ヘリ基地反対協の大西照夫代表委員は、海の行動から今あがってきたばかりと言い、慌ただしく着替えた様子で「防衛局が提出したアセス方法書に住民の意見は反映されていない。追加方法書には『ヘリは民家上空を飛ぶ』など、ジュゴン訴訟で明らかになった内容を後追いで書いている。違法な調査を中止させよう。われわれの闘いで国の計画を1年間分遅らせている。今後は海と陸の闘いになる。そして世論づくりで阻止しよう。毎週土曜には12人乗りの海上学習船を出す。サンゴや魚、海上行動も見ながら闘いを共有しよう」と発言した。
11年間座り込みを続ける地元代表として嘉陽宗義さん=通称「嘉陽のおじい」が「われわれは必ず勝てる」と85歳を超えた体で杖(つえ)を片手に檄(げき)を飛ばす。おじいの家のそばには沖縄防衛局名護連絡所が新たに開設され、地元住民に圧力を加えているが、「それを跳ね飛ばして連日頑張っている」と司会が説明すると新たに大きな拍手が起こった。
次に「9・29~3・23の県民大会を中心で担ってきた燃える男」との司会の紹介で沖縄平和運動センター事務局長の山城博治さんが「アセスが開始された日は、キャンプハンセンで自衛隊が米軍と共同演習を始め、日本軍が沖縄に殴り込みをかけてきた。10万人、20万人の沖縄の闘いで日本政府を恐怖させよう」と呼びかけた。
統一連代表の発言に続き、平和市民連絡会の当山栄さんは「2004年4月から1年間の海上でのボーリング調査阻止闘争では海上に1万人、陸上のテント村に6万人が参加した。これに加え県民の熱い支持があり、権力も弾圧できなかった。大衆の力が運動を支えている。埋め立ての時が本番と思っている人もいるが、今が本番。今アセスをストップすれば埋め立てはできない」と多くの人の参加を呼びかけた。
次に池宮城紀夫弁護士が「弾圧対策弁護団を先週結成し今14人、もうすぐ20人になる。この海を守るためガンバロー」と訴えた。それを受け7人の若手弁護士が宣伝カーの前にズラリと並び1人ずつ発言した場面は圧巻だった。
第2章 土・日も海上行動の支援を
頼もしい限りだ。これまでの闘いがこうした若い力を呼び寄せたことを実感した。決議文採択、団結ガンバローで力強く集会を閉じた。
二見以北十区の会や高江住民の発言が時間の都合でできなかったことや、土曜・日曜も海での調査が強行され、海上行動隊が手薄で、土日が休みの人は駆けつけてほしいなどと司会から報告と要請があった。
集会後は海上行動隊は弁護団とともに今後の闘いの打ち合わせ会議に臨んだ。
他の参加者は辺野古・豊原・久志の地元の三集落に戸別ビラ人れを行った。
(M・S)