2008年4月14日

福田政権打倒へ4-5月大攻勢を 青年労働者と学生を先頭に世界革命情勢を切り開こう

週刊『前進』06頁(2339号1面1)(2008/04/14)

福田政権打倒へ4-5月大攻勢を
 青年労働者と学生を先頭に世界革命情勢を切り開こう
 4大産別決戦で前進かちとれ
 

 3・16を頂点とする1~3月闘争は歴史的勝利を切り開いた。この地平から4~5月闘争とサミット決戦に突入していこう。世界金融大恐慌情勢が進展し、中国スターリン主義へのチベット人民の世界的反乱が起き、日帝・福田政権の未曽有の政治危機が進行して、08年の世界は大激動のただ中にある。まさに世界は革命情勢だ。「革命の現実性は革命家の執念に宿る」。4大産別を軸に、階級的労働運動路線をさらに圧倒的に実践しよう。4・26尼崎闘争へ総結集しよう!

 第1章 職場闘争と階級的団結

 3・16全世界一斉デモを頂点とする1~3月闘争と、それを引き継ぐ4月闘争は、ものすごい地平を切り開いている。それは何よりも、青年労働者・学生がプロレタリア世界革命を実現する実践集団として、階級的労働運動のリーダーとして自己を登場させ、闘いぬいていることである。
 動労千葉の春闘ストと連帯して全国17都市で闘われた3・16闘争は、「世界は革命情勢だ」「労働者の団結が戦争を止める」「労働運動の力で革命をやろう」を真っ向から訴えてかちとられた。青年労働者を先頭に、体制内労働運動と激突した職場闘争の実践を基礎にして、3・16闘争は切り開かれた。
 この革命的な勢いに恐怖した権力は、6人の青年を狙い撃ち逮捕した。だが青年たちは、弾圧を団結拡大の決定的チャンスととらえ、職場と街頭で猛然と団結を組織し決起していった。単なる奪還闘争にとどまらず、弾圧への怒りに燃えて、弾圧を団結拡大へと転化したのであった。
 この闘いは、3・30三里塚闘争の圧倒的爆発につながった。春闘と職場闘争を闘った新たな青年労働者が続々と結集し、奪還された6人と合流した。三里塚がプロレタリアートの闘争として前進している。労農同盟が新たに発展しつつある。
 さらに根津公子さんへの解雇攻撃を粉砕する偉大な勝利がかちとられた。「たとえクビになっても不起立を貫く」という根津さんの闘魂が階級的団結をつくりだし、石原・都教委への実力抗議闘争が連続して闘われ、全国で不起立闘争が拡大した。10・23通達粉砕の展望がはっきりと開かれた。闘う日教組再生のチャンスの到来である。
 さらにまた闘う学生は4・3法政大入学式闘争から連日のキャンパス闘争に突入し、サミット粉砕・全国学生ゼネストへ進撃を開始した。裁判所をも集会や団結の場に化して闘っている。闘う青年労働者は、確信に満ちて体制内労組執行部と激突し、職場闘争を非妥協的に前進させている。

 第1節 隣の労働者が共に闘う同志

 3・16闘争に向けた実践を深部で支えたものは階級的団結論と絶対反対論だ。それは動労千葉労働運動の中に存在してきた。そこから貪(むさぼ)るように学び主体化してきた青年労働者・学生は、階級的労働運動の白熱的実践の中で、それを労働者階級の普遍的武器として確立してきた。
 特に階級的団結論は、労働者階級への圧倒的信頼を前提にし、隣の労働者を闘う同志として措定している。そこには賃労働と資本の非和解性の中で、労働者は必ず決起するという確信がある。他方で階級的団結論は、労働者を分断して極限的労働を強制する資本主義・帝国主義に対する根底的怒りを沸き立たせる。そして労働者が団結して闘うならこの社会は変えられることを、団結の姿をとおして明示していく。自分が革命の主体だと。
 この階級的団結論のもとで弾圧粉砕闘争が展開され、新しい地平が築かれた。青年労働者と学生は、まさに弾圧を養分にして闘い、団結を拡大した。階級的団結論をもって職場・生産点で闘うなら、必然的に組織拡大に発展するということだ。階級的団結論と絶対反対論と組織拡大論は一心同体。これに圧倒的な確信をもって闘い抜こう。
 今や青年労働者が「生きさせろ」の叫びをあげ続々と結集してくる情勢だ。職場闘争を闘うことが階級的団結のための実践である。職場闘争を闘い、団結を拡大することで、全世界の労働者がつながっていることを実感できる。ここでつかんだ地平をしっかり確認し、さらに階級的労働運動を一層白熱的に実践しよう。第2次国鉄決戦を軸とする4大産別の闘いを圧倒的に前進させよう。

 第2章 サミット粉砕の大決戦

 国際帝国主義は7月7~9日に、北海道・洞爺湖で帝国主義強盗会議=サミットを開催する。われわれはサミット決戦に断固として立つ! それは世界に貧困と戦争をもたらしている帝国主義を打倒する闘いであり、世界革命の現実性を世界に示す国際連帯の闘いだ。「労働運動の力で革命をやろう」の闘いを職場・生産点で実践し、労働者階級の総決起と全国学生ゼネストの爆発でサミットを粉砕しよう!
 今、世界金融大恐慌が現実化している一方で、洞爺湖サミットと北京オリンピックを焦点に、世界の労働者人民の怒りと闘いが爆発している。その中で日帝・福田政権はすさまじい危機に陥っている。世界的に革命情勢が成熟している。革命情勢を現実の革命に転化する意志と実践が、今こそ決定的である。それが4~5月闘争であり、サミット決戦なのだ。
 サミットの最大テーマは「恐慌対策」と言われている。だが国際帝国主義には世界金融大恐慌を回避する手段など何もない。すべての矛盾を労働者階級に押しつけ、世界の資源と市場を奪い合う抗争と戦争に、絶望的に突進する以外にない。
 実際にアメリカでは人員削減の嵐が吹き荒れている。ベア・スターンズを吸収したJPモルガン・チェースは1万3千人、シティグループは2万人の削減を発表した。リストラを続けてきたGMやフォードは、さらに早期退職制度を導入し、クライスラーは1万人削減計画を打ち出した。パソコン大手デルで8千8百人削減、さらに各州の教員や公務員のリストラが激化している。
 さらにサミットの中心テーマに「地球温暖化問題」が掲げられている。だが地球を破壊してきたのは帝国主義だ。CO2問題もゴミ問題も、すべて資本主義・帝国主義が引き起こした問題ではないか。ところが「CO2排出量取引」を商品化し金もうけの道具にしようとしている。帝国主義はここまで腐っている。革命が絶対に必要だ。
 さらに、「大量破壊兵器の不拡散」や「テロ対策」と称して、アフガニスタン、イラクからイラン、パキスタン、北朝鮮への侵略戦争の拡大が策動されている。またアフリカをめぐる資源と勢力圏の争奪戦も熾烈(しれつ)を極めている。
 だがこうした中で米帝は、イラク侵略戦争の泥沼でもがいている。イラク駐留米軍のペトレイアス司令官は8日、増派部隊の削減は今夏、予定通りやるが、追加の削減は中断すると表明した。これを受けてブッシュは米軍13万人の長期駐留を訴えた。米帝が米帝であるかぎり、誰が大統領になろうとイラクから撤退できないのだ。イラクの石油労働者を先頭とする人民の闘いに連帯し、帝国主義打倒へ闘おう。

 第1節 統治能力喪失にあえぐ日帝

 日帝・福田政権は、世界金融大恐慌情勢に痛撃され、帝国主義の「最弱の環」としての現実に打ちのめされている。ガソリン税・暫定税率の期限切れや日銀総裁空席問題で統治能力の崩壊が露わとなり、内閣支持率も2割台に急落、不支持が6割というどんづまりの危機にのたうっている。
 だが日帝ブルジョアジーは、8日の経済財政諮問会議で「骨太方針08」の検討に入り、社会保障費削減などを強行しようとしている。公務員への丸ごと民営化攻撃も激化し、4月からの後期高齢者医療制度や、物価値上げ、賃下げ・首切り攻撃などに対する労働者階級の怒りが、いよいよ爆発する情勢だ。階級的労働運動の力で福田政権を絶対打倒しよう!
 何よりもJR尼崎事故から3年目の4・26現地闘争に総力結集しよう。動労千葉の田中委員長は三里塚現地集会で「107人を殺したのが分割・民営化の正体だ。JR資本打倒を真正面から掲げる以外に1047名闘争の勝利もない。JR総連カクマルを打倒して、闘う労働運動を復権するチャンスだ。4・26尼崎現地闘争への全国結集を呼びかける」と訴えた。
 第2の分割・民営化攻撃が、「平成採」のJR労働者に襲いかかっている。JRの青年労働者の決起と結集を軸に、4・26尼崎現地闘争の大爆発をかちとろう。
 さらに学生戦線の新歓闘争の高揚をかちとり、新たな決意で4~5月入管闘争を闘い、5・18の08年5・15沖縄現地闘争に全力で決起しよう。
 塩川一派打倒の闘いをさらに推し進め、「党の革命」を前進させよう。
 マル青労同・マル学同の1000人組織建設を推進し、産別委員会と地区党建設をやりぬこう。