2008年4月 7日

新刊紹介 コミューン5月号 戦争突入から8年

週刊『前進』08頁(2338号8面5)(2008/04/07)

新刊紹介 コミューン5月号
 戦争突入から8年
 

 海自が01年にアフガニスタン侵略戦争に参戦してから8年目に入った。陸自は04年から06年までイラク・サマワに駐留し、空自は03年にイラク参戦して5年目になる。戦場での実戦をとおして自衛隊は侵略戦争軍隊に変貌(へんぼう)した。だから自衛隊は動揺と内部崩壊を深めている。革命情勢の接近、労働者階級のデモ、ストライキの激発から軍隊内の反乱が問題になる情勢にある。
 第1章は、漁船を虫けらのように踏みつぶした海自イージス艦「あたご」事故を徹底的に弾劾。海自や防衛省は、撃沈した漁民の捜索をそっちのけにし、漁船「清徳丸」の責任にするために全力をあげていた。
 第2章は、海自のインド洋作戦がアフガニスタンのみならずイラク、中東全体への侵略戦争であることを暴いている。防衛省は、イラク作戦の米艦船への給油の事実を突きつけられても居直り、給油新法でも同じことをやろうとしている。
 第3章は、守屋疑獄と米軍再編・MD(ミサイル防衛)の関係を暴く。疑獄の根源は、ここに巨大な利権を見いだしている日本最大の軍需産業・三菱だ。
 翻訳資料は、米『レーバーノーツ』誌の二つの記事。アメリカ最大の労組SEIU(サービス従業員国際組合)内の3番目に大きな支部の反乱を伝えている。