国鉄決戦と不起立闘争の拡大で7月洞爺湖サミット粉砕決戦へ
3・16全国-全世界一斉行動の大高揚ひき継ぎ
3・30三里塚に全国総結集を
国鉄決戦と不起立闘争の拡大で7月洞爺湖サミット粉砕決戦へ
政治危機深める福田政権打倒を
イラク反戦5周年の3・16全世界一斉デモは、日本では1350人が結集した東京・代々木公園を始め全国17都市で、青年労働者と学生を先頭に、自己解放的な戦闘的集会・デモとして闘いとられた。「労働者の団結で戦争をとめよう!」「ブッシュも福田もぶっ倒せ!」のスローガンのもとに、代々木公園での熱気あふれる集会の後、渋谷に繰り出した大デモは、権力のサミット厳戒体制を打ち破り、青年労働者4人の不当な狙い撃ち逮捕をはねのけ、沿道を埋めた人びとと熱く合流しながら、圧倒的にかちとられた。ここに労働者の未来、革命の展望がある。誰もがそれを確信した。この力を直ちに3・30三里塚現地闘争に結集し、労農同盟の革命的前進と三里塚闘争勝利を開こう。そして4~5月闘争へ進撃しよう。
第1章 「3・16」に革命勝利の道が
全世界・全国一斉の3・16イラク反戦総行動は、08年新年号1・1アピールで打ち出した「階級的労働運動の白熱的実践」の最初の決定的な集約点として闘われた。そして昨年の11・4労働者集会の地平を引き継ぎ発展させる、感動的な勝利を切り開いた。
階級的労働運動路線は青年労働者を先頭に熱烈に物質化され始め、3・16にその最初の結実を見た。階級的労働運動路線と07年7月テーゼに反対し、小ブル自由主義・反マルクス主義に転落した塩川一派らとの対極で、その正しさがいよいよ実証された。動労千葉の3・14春闘第1波ストの貫徹と3・16の集会・デモの爆発、そこに結実した青年労働者を先頭とする職場・生産点での階級的労働運動の実践、その発展の中に労働者自己解放とプロレタリア革命勝利の道がある。昨年の3・18をもって歴史的に開始された「労働運動の力で革命をやろう!」の実践と闘いは、ついにここまで到達したのだ。
ロシア革命が実証したように、労働者が生産と社会の主人公として、組合と職場支配権を握り、スト(ゼネスト)とデモに立ち上がることから革命は始まり、ソビエトの結成から一斉武装蜂起にまで上り詰めていくのだ。これを外したところに革命はない。3・16の爆発と勝利は、このことをあらためて圧倒的に確信させるものとなった。
だからこそ、労働者の生産点からの決起とプロレタリア革命の足音に恐怖する権力は、サミット弾圧体制下で渋谷に厳戒態勢を敷き、狙い撃ちで青年労働者4人を襲撃的に不当逮捕したのだ。しかし弾圧は、逆に怒りと団結を拡大する。革命的な指導部をどんどん生み出すだけである。
第2次国鉄決戦を軸とする4大産別で、階級的労働運動を白熱的に前進させることこそ、3・16の地平からさらに労働運動の復権と革命の勝利を切り開いていく道だ。
3月13日の鉄道運輸機構訴訟における超反動判決は、国鉄1047名闘争の解体を狙うとんでもない攻撃である。1990年4月の清算事業団解雇を有効とし、組合差別がなかったとしてもJRに採用されたとは限らないと強弁し、時効を口実にして賃金相当額の賠償請求に対してもゼロ回答。05年9・15鉄建公団訴訟判決や今年の1・23全動労訴訟判決で500~550万円の慰謝料支払いを命じたこととも分断を狙っている。まさに1047名闘争の全面解体が日帝権力とJR資本の階級意志なのだ。
分割・民営化絶対反対と解雇撤回を引き下ろした4者・4団体路線ではまったく闘えない。1985~86年と90年の動労千葉の3波のストが、1047名闘争を生み出した。今こそ動労千葉の原則的な路線と闘いで、第2次国鉄決戦と1047名闘争の展望を開く時だ。動労千葉労働運動から学び、それを値引きしないで実践する時だ。
まさに動労千葉のように生きたマルクス主義=労働者自己解放に立脚し闘いぬこう。05年の尼崎事故から3年目の事故弾劾闘争を、全力で闘い成功させよう。国鉄、教労を先頭に、4大産別の職場で階級的労働運動を白熱的に前進させよう。
第2章 米帝の金融恐慌とドル暴落
3・16闘争は、世界金融大恐慌と世界戦争にのめり込む最末期帝国主義を、階級的労働運動で迎え撃つ国際主義の闘いでもあった。最末期帝国主義が繰り出す新自由主義攻撃、戦争と民営化・労組破壊、貧困化と格差拡大の攻撃に、全世界の労働者と連帯して歴史的総反撃をたたきつけた。
サブプライム問題を引き金とした昨年8月以来の帝国主義世界経済の危機は、ついに米帝経済がドル暴落と深刻な信用収縮(流動性危機)、事実上の金融恐慌の状態に突入して、新たな段階を迎えた。3月14日、資金繰り悪化に陥った米証券大手ベアー・スターンズに対して、ニューヨーク連銀とJPモルガン・チェースが共同で緊急融資枠設定を発表し、次いでJPモルガン・チェースが「救済合併」する事態となった。すでに「ベアー社の次はどこか」の不安と疑心暗鬼が、米金融市場を覆っている。
今や基軸帝国主義・米帝の金融危機は、山一証券や北海道拓殖銀行など四つの大銀行・証券が破綻(はたん)した日本の97~98年金融恐慌を彷彿(ほうふつ)させる局面に入ったのだ。ブッシュ政権とFRB(米連邦準備制度理事会)は膨大な資金投入と、FF金利や公定歩合を事実上、ゼロないしマイナスにすることで、金融恐慌の抑え込みに躍起である。
だがこの野放図な金融緩和は逆に、原油や金の高騰とインフレ化を引き起こし、ドル暴落を加速している。そして今や米帝は、新自由主義の建前も放棄して公的資金の本格投入や金融市場の「国有化」も不可避な事態に追い込まれつつある。世界金融大恐慌は「序章段階」に突入した。
こうした中で帝国主義の「最弱の環」=日帝は、一方で米帝の金融恐慌とドル暴落(円高)に痛撃され、他方で福田政権の完全な行き詰まりという絶望的な政治危機にあえいでいる。
日帝・福田政権は、日銀総裁人事やガソリン税・暫定税率問題、不明年金特定問題でデッドロックにぶち当たり、沖縄米兵少女暴行事件、イージス艦漁船撃沈事件などで大衆的怒りの爆発に打ちのめされている。政権の混迷と漂流は、いつ「総辞職」に追い込まれても不思議ではない状況だ。むしろブルジョア政党たる小沢・民主党の本質的屈服と体たらくで、やっと救われ、延命しているのが現実だ。
最末期帝国主義の危機の爆発で「死の苦悶(くもん)」にあえぐ米帝ブッシュと日帝・福田を、労働者の国際的団結と階級的労働運動の発展、3・16の地平を引き継ぐ3・30三里塚闘争とサミット決戦の爆発でぶっ飛ばそう!
第3章 <労農同盟〉を発展させよう
日本の労働者階級の当面する最大の決戦は、3・30三里塚闘争だ。3・16の全世界・全国一斉イラク反戦デモを打ちぬいた力を、三里塚現地に総結集しよう。
3・30の第一の課題は、敷地内・天神峰の市東孝雄さんへの農地強奪攻撃を粉砕することだ。国交省と空港会社は土地収用法が失効したため、なんと農地法で市東さんの豊かな農地を収用しようとしている。これは日帝の農業破壊の最先端に位置する攻撃である。
日帝は今、韓国、オーストラリアとFTA(自由貿易協定)交渉を進め、シンガポール、メキシコ、フィリピン、マレーシアとは、すでにEPA(経済連携協定)を締結している。「貿易障壁の撤廃」を軸としたFTA・EPAは、米帝を始めとした帝国主義のグローバリズム・新自由主義の攻撃である。
それは一方で新植民地主義体制諸国に対する侵略であり、他方では国内の農業破壊、農民圧殺であると同時に、労働者への賃下げ・強労働・非正規雇用化と労組破壊、団結破壊の攻撃である。また何よりも労働者と農民の労農連帯の破壊である。市東さんの農地を守りぬくことは、日帝の資本攻勢と闘う労働者階級の課題そのものなのだ。
3・30の第二の課題は、「年間飛行回数30万回=1・5倍化」に向けた成田暫定滑走路の「北延伸」と3500㍍化の攻撃を絶対に阻止することだ。この攻撃は「アジア・ゲートウエイ構想」によるアジア侵略・市場争奪戦の基盤づくりである。さらには「朝鮮有事」=朝鮮侵略戦争において米軍50万人の飛来・駐屯を担う兵站(へいたん)基地化・軍事空港化を狙う攻撃だ。そのための三里塚闘争破壊の攻撃を、労働者と農民の力で打ち砕こう。
3・30の第三の課題は、階級的労働運動路線のもと、帝国主義打倒=プロレタリア革命勝利に向けた労農同盟を打ち固めることだ。ロシア革命においてレーニンの革命論が、2月革命後の4月テーゼの提起と10月革命=プロレタリア革命勝利を切り開く闘いの過程で労農民主独裁論からプロレタリア独裁論=労農同盟論に発展したように、労農同盟はプロレタリア革命の階級的基礎をなす。
反対同盟と動労千葉の労農連帯で、歴史的に労農同盟の基盤が先端的に切り開かれてきた。これを今こそ全面的に発展させ、プロレタリア革命勝利の階級的基礎を打ち固めよう。三里塚闘争を労働者階級自身の正面の任務として、3・30に全力結集しよう。
3・30闘争を全力で打ちぬき、4~5月闘争から7月サミット決戦へと突き進もう。