2008年3月31日

法大クラス討論弾圧裁判 内田君が法廷制圧

週刊『前進』06頁(2337号6面3)(2008/03/31)

法大クラス討論弾圧裁判 内田君が法廷制圧
 公安刑事・太田を窮地に

 10・17法大クラス討論弾圧裁判の第3回公判が3月25日、東京地裁で開かれた。
 まず冒頭、学生部職員・猪脇が撮影したビデオの映像が流される。10月17日の逮捕に至るまでの一部始終が映っている。検察の出してきた証拠ではあるが、弾圧の不当性を暴くものであり、3人が毅然(きぜん)と闘っている貴重な映像であった。クラス討論の映像は、内田晶理君が安東学生部長とやりあい、学生部の恫喝にも負けず、懸命に訴えている場面や法大生が学生部を追及する場面など。傍聴席からは「オーッ」という声や拍手で沸いた。傍聴席と内田君が一つになって17日の勝利を実感した。
 続いて、内田君の逮捕警官である公安刑事・太田善昭が証人として登場。太田は5年も前から麹町署に常駐し、常時大学近くの外濠公園に来て、法大弾圧を先頭で担ってきた極悪の人物だ。検察側の主尋問では、押収品として、11・4労働者集会のチケットや『前進』を持ち出してきた。わざわざオレンジ色の蛍光ペンで線の引いてある『前進』だ。
 反対尋問の中では、違法逮捕であることが暴露された。「現行犯逮捕を告げ逮捕した」という太田だったが、クラス討論を行った562番教室で現認したわけでもなく、安東学生部長や佐藤総務部次長の伝聞情報に基づいて逮捕を行ったのだ。
 また、公訴事実には「全国労働者総決起集会への参加を呼びかけるため、法政大学の教室内に侵入しようと企て......」とある。だが、太田はこの弾圧の本質が11・4破壊であることから徹底的に逃げ回った。
 「11・4と『建造物侵入』とどう関連性があるのか?」という内田君の質問に、「大学に入ったから......」などと下を向いてつぶやくのみで、堂々と「11・4弾圧だ」と答えられない太田。しかし最後は、弁護人に追及されて、『前進』を押収したことを「犯罪の真意、犯罪の構成要件を明らかにするため。つまり組織的犯罪があるかもしれないから」ともらし、11・4破壊のための弾圧だったことが暴かれた。
 今回の公判では、内田君は迫力のある追及で法廷を制圧し、太田は顔面蒼白(そうはく)になった。検察と裁判長が必死に太田を守り、「被告人の意見はもはや尋問の域を超えている」「それ以上発言すると退廷にします」と必死に内田君を抑え込んだ。国家権力にこう言わせるほど、内田君の尋問は従来の裁判のあり方を一変させるものだった。
 第1章 接見禁止やめろ
 第3回公判直後に、裁判所は10・17弾圧で逮捕された2人以外の面会や手紙のやりとりを認める決定を行った。獄内外で法廷で裁判所をガンガン追及して闘った勝利だ。ただちに翌日、法大生が東京拘置所に駆けつけ、内田君との面会が実現した! 感動の再会だ。
 だが27日、検察抗告を東京高裁が認め、一転、接見禁止が復活! 絶対に許せぬ暴挙だ。内田君奪還へ全力で闘おう。