2008年3月31日

第2次国鉄決戦-4・26尼崎闘争へ

週刊『前進』06頁(2337号1面1)(2008/03/31)
 第2次国鉄決戦-4・26尼崎闘争へ
 階級的労働運動を一層白熱的に実践し4~5月闘争からサミット粉砕へ闘おう
 福嶋同志への控訴棄却(懲役12年)弾劾 記事6面

 3・16闘争を頂点とする1~3月闘争は、階級的労働運動の白熱的実践として画期的地平を開いた。青年労働者を先頭に、体制内労働運動と激突して闘われた職場闘争の実践の上に全国で爆発した3・16闘争は、この闘いの発展の中にプロレタリア革命の勝利があることを確信させた。さらに階級的労働運動を白熱的に実践し、第2次国鉄決戦を軸とする4大産別決戦の前進を切り開こう。3・16と3・30三里塚の勝利から4~5月闘争を闘い、6~7月サミット決戦へ進撃しよう。

 第1章 弾圧を粉砕した大勝利

 3・9池袋デモで不当逮捕された2人の青年労働者の奪還に続き、3月26日には3・16渋谷デモで狙い撃ち逮捕された4人の青年労働者が、完黙・非転向を貫いて奪還された。弾圧は闘いを断じてつぶせない。逆に不屈の革命的な指導部を生み出し、団結を拡大し、職場闘争を激化・発展させる。弾圧は闘いの決定的なチャンスだ。3・16弾圧はこのことを実証した。ここに3・16の総括と勝利の核心がある。断固としてこの道を進み、プロレタリア革命を切り開こう。
 3・16を頂点とする1~3月闘争が切り開いた最大の地平は、全国の職場で青年労働者を先頭に、階級的労働運動路線の白熱的実践が猛然と闘いとられたことだ。それが日本における3・16全世界一斉デモに結実し、動労千葉の春闘スト決起を先頭に、それと結合して、代々木公園と渋谷を始め全国17都市での戦闘的な集会・デモとして爆発した。職場・生産点での団結と資本・権力や体制内指導部との激闘を基礎としたストライキ、そして集会・デモへの決起、その発展の中にこそ、プロレタリア革命勝利の道筋があるのだ。
 職場で闘いを開始した途端、資本・権力との激突と同時に、体制内労働運動指導部との激突に発展する。彼らは統制処分や組合員権はく奪の攻撃をかけてくる。しかし、そんなことはまったく問題にならない、自分が闘う指導部だと青年労働者は決起し、団結を拡大してきた。動労千葉労働運動から学び、それを値引きせず実践してきた。この階級的労働運動の白熱的実践こそが、3・16の爆発を生み出し、戦闘的デモを実現したのだ。
 この闘いは、日帝・資本からワーキングプアを強制されている2000万人の青年労働者の怒りと結びつき、組織する闘いでもある。職場と同時に街頭でも労働者の怒りが渦巻き、3・16ワーカーズアクションの闘いへの合流がかちとられてきた。動労千葉から学んで職場闘争を実践するこの闘いに、生きたマルクス主義もある。労働者階級に絶望し、階級的労働運動路線に反対し、反マルクス主義に転落した塩川一派は、この対極で破産を深めている。彼らを打倒し前進しよう。

 第1節 金融恐慌に突入した米帝

 3・16闘争が対決し迎え撃った世界情勢・国内情勢は、かつてない危機と激動に突入している。何よりも帝国主義世界経済は、米経済自身がサブプライム危機を引き金とする信用収縮からついに金融恐慌に足を踏み入れ、ドルの暴落も始まった。米経済の不況化とインフレ化も不可避である。これが世界に波及し、いよいよ29年大恐慌をも超える世界金融大恐慌が現実のものとなってきた。グローバリズムと新自由主義のもと、バブル経済を繰り返して延命してきた最末期帝国主義の歴史的命脈は完全に尽きた。
 この中で国際帝国主義は、米帝を先頭に資源と市場と勢力圏をめぐる争闘戦を激化させ、すでに01年9・11反米ゲリラ戦争以降、イラク・アフガニスタン侵略戦争をもって歴史的に突入している世界戦争の過程へ、いよいよ絶望的にのめり込もうとしている。そして他方では、国内において労働者階級に対する新自由主義攻撃を強め、民営化・労組破壊、リストラと賃下げ、貧困と格差拡大の攻撃を極限的に激化させようとしている。
 7月洞爺湖サミットにおいて、帝国主義間の協調と結束の余地はまったくない。労働者階級への攻撃と治安弾圧を強めることのみでは一致できるものの、世界経済の未曽有の危機の問題でも、環境・地球温暖化問題も、アフリカ問題などでも、争闘戦激化と分裂をさらけ出すことは明白だ。世界金融大恐慌と世界戦争に突き進む帝国主義強盗どもの会議を、労働者階級の国際的連帯と総決起、学生のゼネスト闘争の貫徹で絶対に粉砕し、プロレタリア世界革命勝利を切り開こう。

 第2節 政治危機にあえぐ日帝・福田

 こうした中で日帝・福田政権は、絶望的な政治危機に陥っている。日銀総裁人事の空白、ガソリン税・暫定税率の期限切れ、不明年金特定問題での破産に加え、沖縄米兵暴行事件やイージス艦漁船撃沈事件などで大衆的怒りが爆発し、完全に立ち行かなくなっている。ブルジョア政党たる小沢・民主党も含めて支配階級も分裂している。まさにレーニンの言う革命的情勢だ。
 サミット治安弾圧を打ち破り、この日帝・福田を労働者階級の団結と決起で、4大産別決戦の前進と青年労働者と学生の「生きさせろ!」の怒りの爆発で、今こそ打ち倒し、プロレタリア日本革命を引き寄せよう。

 第2章 4大産別決戦の前進を

 4~5月闘争の第一の課題は、階級的労働運動をさらに白熱的に実践し4大産別決戦を大いに前進させることだ。とりわけ第2次国鉄決戦の爆発と勝利を開くことだ。
 08春闘において動労千葉がストライキを打ちぬき、今や1047名解雇撤回闘争の新たな前進が切り開かれようとしている。3月13日の鉄道運輸機構訴訟の判決は、清算事業団解雇を有効として居直り、時効を口実に賃金相当額の賠償請求も全面否定したとんでもない反動判決だ。日帝権力とJR資本は、1047名闘争を全面的に解体しようとしているのだ。これに対して国鉄労働者の根底的な怒りが噴出しようとしている。
 しかし、分割・民営化反対の旗を下ろし、解雇撤回の大原則を投げ捨てた4者・4団体路線ではまったく闘えない。今こそ動労千葉が勝利してきた原則的な路線と闘いを、闘争団や平成採の労働者に提起し訴え、第2次国鉄決戦に決起し、1047名闘争勝利の展望を切り開く時だ。
 第2次国鉄決戦勝利への決定的な闘いが、5・27国労臨大闘争弾圧裁判である。5・27裁判は1047名闘争と一体であり、その最前線の闘いである。司法権力は迅速裁判で有罪判決を強行し、闘う国鉄労働者を職場からたたき出そうとしている。これに対し5・27被告団は、裁判闘争を階級裁判として闘い、被告団と国労組合員の団結を総括軸に闘うことを決断して決起している。
 今や階級的労働運動路線の白熱的実践を柱とする国鉄闘争の新たな闘いの息吹があふれ出している。これは、ライフサイクル深度化攻撃の直撃を受けている平成採の青年労働者の怒りと結合する闘いとなることは確実だ。05年尼崎事故から3年目の4・26尼崎闘争を、反合・運転保安闘争と第2次国鉄決戦勝利の決定的な闘いとして、全国結集をもって大爆発・大成功させよう。
 1~3月闘争は、北教組のストライキ、根津さんへの解雇を許さない都教委連続闘争、東京を先頭に全国で不起立闘争が勝利的に闘い抜かれた。根津さん解雇攻撃と、不起立闘争に決起した教育労働者への不当処分を許さない闘いをさらに継続・強化し、教労での前進を切り開こう。
 この国鉄と教労の闘いを先頭に、全逓での5月東京中郵銀座移転阻止と超勤拒否の職場闘争に決起しよう。自治体では杉並丸ごと民営化阻止、道州制導入阻止、大阪府職でのファシスト知事・橋下との対決を軸に闘おう。4大産別を先頭に、全産別で階級的労働運動の前進を切り開こう。
 4~5月闘争の第二の課題は、学生戦線の新歓闘争の成功だ。法大闘争は06年3・14以降の未曽有の大弾圧を跳ね返し、2年間の非和解的な闘いを貫き、ついに超反動の平林体制を打倒した。

 第1節 サミット粉砕のゼネストへ

 学生が依拠するものは団結であり、学生こそが大学の主人公だ。キャンパスを学生の手に取り戻そう。法大を先頭に洞爺湖サミット粉砕のゼネスト貫徹に向け全力で進撃しよう。
 4~5月闘争の第三の課題は沖縄闘争だ。イラク・アフガニスタン侵略戦争の兵站(へいたん)・出撃基地となっている沖縄で、米兵の少女暴行事件弾劾、米軍基地撤去の闘いを、沖縄と本土の労働者階級の団結で爆発させよう。3・23県民大会を引き継ぎ、5・15沖縄闘争に青年労働者を先頭に決起しよう。
 4~5月闘争の第四の課題は、階級的労働運動路線と07年7月テーゼのもとで、4~5月入管闘争に決起することである。労働者階級の特殊階級的な解放が、同時に全人間の普遍的解放を切り開くのだ。またプロレタリアートは国際的にひとつの階級であり、その団結と世界革命が民族抑圧を打ち破るのだ。血債主義・糾弾主義と反マルクス主義に純化した塩川一派の分断と敵対を粉砕し、入管闘争の革命的発展をかちとろう。
 4~5月闘争の第五の課題は、闘う弁護士戦線の前進と連帯し、新自由主義攻撃としての司法改革粉砕、裁判員制度絶対反対の闘いに決起することだ。さらには洞爺湖サミット治安弾圧を粉砕し、日帝・法務省が成立を狙う共謀罪の廃案のために闘うことだ。
 階級的労働運動の発展とプロレタリア革命勝利を切り開く最大の環は、青年労働者と学生の決起であり、マル青労同とマル学同の1000人組織建設である。この4~5月、3・16闘争の偉大な地平を引き継ぎ、全力でそのための闘いに突入しよう。