2008年3月24日

"階級の力で星野奪還する" 天田書記長と共に面会

週刊『前進』06頁(2336号6面2)(2008/03/24)

 “階級の力で星野奪還する”
 天田書記長と共に面会
 元破防法裁判被告 藤原 慶久

 2月12日、私は革共同書記長・天田三紀夫同志、星野暁子さんとともに徳島刑務所を訪れ、星野文昭同志に面会しました。千葉刑務所で闘病中の星野同志に面会して以来、30年ぶりに会う彼は輝いていました。刑務所当局を圧倒する革命家としての強靱(きょうじん)さを感じました。
 面会室では、真ん中に天田書記長、右に星野暁子さん、私は左に座って、星野同志を待ちました。やがて、星野同志が入ってきました。ついに33年間にもわたる国家権力の分断を打ち破り、熱い交流がかちとられたのです。座ってすぐ星野同志が「藤原さん、まったく変わりませんね」と言い、みんなが笑って緊張がほぐれ、なごやかな雰囲気になりました。
 冒頭、天田書記長は、「革共同は、星野闘争への取り組みに立ち遅れがあったことを必ず突破します。新年号アピールは2008年方針の基軸のひとつに星野闘争を位置づけています。星野さんを労働者階級人民の力で絶対に取り戻します」と、闘う決意を表明しました。
 星野同志は落ちついて語りだしました。「私は獄中にありながらも常に獄外の闘いに身を置くようにつとめ、共産主義者としてのトータリティーを形成することによって無期攻撃と闘ってきました」
 続いて、天田書記長が日弁連会長選挙をめぐる闘い、とりわけ若い弁護士たちの決起を伝えました。そして、こういう力とひとつになり、星野再審を勝利させたいと語りました。星野同志は、選挙結果は新聞で読んでいましたが、闘いの内容にあらためて驚き、喜びました。
 星野同志は時々暁子さんに話しかけながら、私たちとの会話を進めました。星野同志の暁子さんへの優しい気持ちを感じました。話し始めるとすぐに33年間の壁は消え去り、同志としての連帯感が室内を満たしました。静かな、しかし熱い討議が続きました。その中心テーマになったのは7月テーゼです。

 第1章 「7月テーゼ」を大いに語る

 星野同志は次のように語りました。
 「『7月テーゼ』は、一切の抑圧・差別からの解放が、プロレタリアート自己解放をとおした階級社会の廃絶によって、人による人の支配からの解放の実現という道筋にあることをはっきりさせたと理解しました。と同時に、被抑圧・被差別人民の闘いを軽視した形で、狭い意味での労働運動や職場的課題をやれば良いといった極端化を生むのではないかという危惧(きぐ)も抱きました。しかし『関連学習討議資料』を読んでその心配は克服されました。
 今日、労働者が生きていけない状況に立たされている中で、青年労働者たちの『生きさせろ』という叫びと闘いは大切です。同時に、被抑圧・被差別人民は、さらに一層厳しい状況に立たされています。労働者階級が、抑圧・差別との闘いを労働者階級自身の課題として闘うことをとおして、分断を打ち破った一体の闘いが形成されると思います」
 あっという間の30分が過ぎました。最後に、握手の代わりにアクリル板越しに手と手を合わせました。書記長は「元気で闘ってください。闘いを前進させ、また会いに来ます」と激励し、お互いの健闘を誓いました。
 感動的な面会でした。面会できて本当によかったと思います。面会での討論をとおして、星野同志との同志的信頼関係が一層深まり、路線的一致をお互いに確認できました。そして、革共同の星野同志奪還の闘いの戦略的発展をかちとる決意を新たにしました。
〔ふじわら・よしひさ/69年4月27日、4・28沖縄闘争への破防法の扇動罪適用で本多延嘉革共同書記長らとともに逮捕。当時、藤原同志は反戦青年委員会世話人〕

 第2章 獄中同志を取り戻そう

 星野文昭同志は、敵階級の憎しみを一身に受けながら、不当逮捕以来33年、非転向の闘いを貫いている。この闘いは、労働者階級と人民の闘いを最も根深い地点で支え続けている。完黙・非転向こそ階級闘争の大原則であり、絶対に揺るがせにできない勝利の道だ。
 労働者階級にとって、敵階級に奪われた仲間を取り戻すことは、階級的団結をかけた闘いそのものだ。それは、労働者階級自己解放を実現する闘いそのものなのだ。今日、革命情勢の急接近の中で労働者が階級的団結を打ち固め、帝国主義打倒に立ち上がる時、星野同志は必ず奪還できる!
 星野同志を取り戻すために必要なあらゆる闘いをやり抜こう。「星野さんをとり戻そう!全国再審連絡会議」が呼びかけている「再審無罪と釈放を求める署名」を全力で推進しよう。今年7月に予定されている全国集会に結集しよう。今こそ、星野同志奪還へ総決起しよう。