2008年3月24日

3/16全国各地で総行動 体制内労働運動うち破り

週刊『前進』06頁(2336号3面2)(2008/03/24)

 全国各地で総行動
 体制内労働運動うち破り

 3・16の闘いは、東京や大阪を先頭に、全国17都市での一斉行動として闘われた。青年労働者と学生がどこでも自ら主催者として行動の中心にすわり、全体を牽引(けんいん)した。
 仙台では、150人の労働者・学生の団結が仙台の街を解放区にした。デモ隊がアーケードを埋め尽くし、沿道の労働者とひとつになった。妨害を試みた右翼・警察もデモ隊の勢いですべて蹴散らして圧倒! 参加者の怒りが、勝利感が、街を完全に包み込んだ。
 集会で基調報告に立った全逓労働者は、この日突然入った仕事を休んで結集。同じ日の同じ時間にJP労組が別な集会をぶつけてきたのも粉砕して、職場から仲間の決起を作り出した。「卒業式で座ってよかった」と語る教育労働者、廃寮攻撃と闘う東北大日就寮生の決意表明。自治体労働者や全金本山労働組合など多数が発言。帝国主義への怒りをたたきつけた。
 広島では、原爆ドーム前で集会を開催。150人が広島の街を解放感あふれるデモで席巻した。青年労働者のデモコールに、手拍子をしながら飛び入りで合流する高校生や青年も続々現れた。
 反戦被爆者の会会長の大槻泰生さんが元気な姿を見せ、「広島で11・4のような集会をやることが被爆者・被爆二世・三世の任務だ」と発言。教労、自治体、医療の青年労働者が「私はこの闘いでみんなが団結してほしいから不起立する」「大阪府知事を弾劾した職員に自分も続きたい」「医療さえ金もうけにする資本主義は革命しかない」と宣言。全学連の中島敦史副委員長ら3人の広大生の「ストで大学当局を打倒する」という熱烈な発言に全体が燃えた。
 沖縄では、青年労働者が呼びかけた県庁前広場での集会に約100人の労働者市民が結集した。基調報告に立った青年労働者が、自分自身がイラクに行った経験も踏まえて、労働者の団結でこの社会を変えようと力強く訴えた。
 カンパアピールも、初めて集会で発言する青年労働者がつとめ、リレートークではそれぞれの職場で体制内労働運動指導部と闘い、職場での団結を作り上げようという発言が次々と行われた。百万人署名運動を始め多くの団体からの連帯のあいさつ、辺野古現地からの報告、高校生の飛び入り発言も。沖縄でついに青年労働者の新しい運動が開始された日となった。
 名古屋、新潟、福島、富山、岡山、松江(島根県)、松山(愛媛県)、徳島、善通寺(香川県)でも戦闘的かつ解放的な集会・デモが闘われた。
 名古屋では、愛知・三重・岐阜の東海3県の青年労働者が総決起し、市内中心地を通りアメリカ領事館へのデモをやりぬいた。新潟、富山、岡山を始め「労働者の団結した力で戦争を止め、社会を変えよう」と訴えるデモに、沿道から市民が手を振るなど圧倒的な注目が寄せられた。徳島では「星野奪還」をデモで訴え、善通寺では陸自駐屯地へのデモを闘った。福島では集会に先立つ駅頭宣伝でチラシがあっという間になくなった。
 多くの地域で青年を先頭に、闘う労働者が初めて公然と動労千葉派として登場し、闘いをやりぬいた意義も大きい。松江では一人の青年労働者の決起が全体を動かし、70年闘争時以来といわれる市内デモを打ち抜いた。松山では、何もかも初めての経験の中、青年労働者が団結の力で立派に集会・デモをやりぬいた。
 福岡、札幌、秋田では市内の中心・繁華街にのぼり旗を立てて街頭宣伝が闘われた。福岡では右翼の妨害を圧倒し、黒山の人だかりとなった。