団結ひろば 投稿コーナー2336号
団結ひろば 投稿コーナー2336号
根津さんを解雇させないと都教委に迫る 東京 山根葉子
“沖縄の現実を変える道は労働者の団結だ” 沖縄 上原哲也
岡山で3・8春闘集会団結を固めて3・16へ 岡山労組交流センター 宇野 一
中国によるチベット民衆虐殺を弾劾する 愛媛 佐野鷹男
ビキニデー長崎集会で帝国主義打倒誓う 長崎 橘 澪
第1章 根津さんを解雇させないと都教委に迫る 東京 山根葉子
「君が代」解雇をさせない!3・10都庁前ワンデーアクションで根津公子さんから「私は明日から都庁前に来て訴えます。ぜひ皆さん一緒に行動してください」と熱い呼びかけがありました。
11日から毎日20~30人が集まり、都庁第二庁舎「ふれあい通り」で午後4時30分から街頭宣伝、5時30分~6時ごろ都教育庁人事課(27階)または情報課(30階)に訴えに行く行動をしています。27階と30階はいつも警備員を前面に教育庁職員が後方に立って阻止線を張っています。
13日は九州からかけつけてくださった80歳を超えるMさん、詩人の石川逸子さん、戦前の天皇制軍国主義教育を受けた方たちが大勢参加。「戦前は視学官がいて教員を監視し、給料まで決めていた。卒業式の監視、人事考課制度による給料査定は戦前と同じこと」と一人ひとりが警備員や都庁職員に切々と訴えかけました。
14日は「解雇をさせない会」が「請願書」を用意し情報課へ行きました。黒田課長は「回答は28日以後になります」と答えました。「28日の処分を決める教育委員会の後の回答とはなんだ!」と参加者の怒りは頂点に達し、がんがんやりあいました。
午後7時に消灯され真っ暗な中、根津さんが「内部告発をして私たちとともに立ち上がってください」と訴えて引き揚げました。偶然エレベーターが27階に止まりました。なんと暗闇の中に警備員と教育庁職員が20人ぐらい阻止線を張っているのです。本当に異様な光景でした。都教委のどたばたぶりに「都教委っておもしろいね。また来ようね」と皆で笑いながら、連日の都教委行動の有効性を確認しました。
第2章 “沖縄の現実を変える道は労働者の団結だ” 沖縄 上原哲也
3・16イラク反戦全世界一斉行動in沖縄は、沖縄北部合同労組(うるまユニオン)の呼びかけにより青年労働者たちによって企画され、那覇市・県民ひろばに100人が結集した。集会後、国際通りをデモ行進。「資本家どもをぶっとばせ」「リストラやって戦争するな」のシュプレヒコールがとどろいた。あるデモ参加者は「〈労働者>という言葉が鳴り響いたデモは復帰後では初めてだ」と言った。闘いの勝利へ、われわれはその流れをつくった!
集会はまよなかしんやさんがオープニング。百万人署名運動の桑江テル子さんは「私たちの後輩がユニオンを結成し、世の中を変える力をもっているのは労働者だと立ち上がってくれた」、二見以北十区の会の渡具知さんは「全国の力で辺野古の基地建設反対の運動を続ける。うるまユニオンを結成した若者を心強く思う」と発言した。
圧巻はうるまユニオン委員長が行った実行委員会の基調報告だ。彼女は、沖縄の現実を変える道は「労働者の団結にかかっている。労働者が団結してストライキで基地の機能を止めてしまえば戦争は止まる」「われわれは反撃する! 資本家から青年労働者は未来を奪い返そう。誇りを取り戻そう」と呼びかけた。
労働者のリレートークは感動的だった。ある労働者は「権力は巨大にみえる。しかしその土台を崩せるのはわれわれだ。労働者は新しい社会をつくる行動を起こそう」と発言。NTT労働者は、非正規雇用労働者の解雇攻撃をはねかえした勝利を報告し、闘わないNTT労組の体制内指導部を真っ向から批判した。医療労働者は障害者自立支援法を批判、雇用側の市場原理主義によって医療労働者が置かれている現実を訴えた。今春、高校を卒業した若者が飛び入りで、歴史教科書の改ざんをラップで批判した。
この力で5・15闘争の爆発を切り開こう!
第3章 岡山で3・8春闘集会団結を固めて3・16へ 岡山労組交流センター 宇野 一
3月8日、ワーカーズアクション岡山主催の春闘集会を行い、30人で団結を固めました。
まず最初に、2本のレポートを青年、学生が提起しました。岡山大生はレーニン『帝国主義論』について「革命の時代が来た。新自由主義とは最末期の帝国主義だ。体制内労働運動を打倒して革命を!」と提起しました。続いて青年労働者が「動労千葉労働運動から学ぶ」として「団結がどれだけ固められたかが動労千葉の闘いの総括軸。動労千葉は今春闘もストライキに立つ。3・16全世界一斉デモで連帯し、ともに闘おう」と提起しました。
労働者から次々と決意が表明されました。全逓労働者は「資本家連中がどんなにあくどくもうけているのか、具体的な事実を暴露して語らないといけない」。自治労の仲間は「幼稚園の労働者の時間外労働が過重になり、子どものケアよりもレポートばかり書かされている。3・16を職場の青年労働者とともに闘う」。JRの労働者は「正社員が契約社員に置き換えられ、競争があおられている。絶対に許せない」。地域合同労組マスカットユニオンの仲間は「尼崎市役所で働く5名の派遣労働者のストライキ支援に行きます。檄布(げきふ)に寄せ書きを」と訴えました。
最後に事務局から「連日の街頭宣伝などを含め岡山の呼びかけは140人です。それぞれが作成したビラをどんどんまいて、職場で闘い、3・16デモへ」と呼びかけ、団結ガンバローを行いました。
第4章 中国によるチベット民衆虐殺を弾劾する 愛媛 佐野鷹男
「他の民族を抑圧する民族は自由ではない」というレーニンの言葉があります。いかに自らのありようが進歩的だと思い込んでいるにしても、遅れた地域にその手法を押し付けること、特に軍事的恫喝でもって押し付けることをレーニンは厳しく戒めました。
1949年からの中国共産党・人民解放軍によるチベット進駐は、真の理由は英領だったインド(47年独立)との対峙でありますが、しかし、その口実として利用されたのはチベットの後進性からの解放でした。しかしそれを望む/望まないを決定するのはチベット民衆であることは、レーニン主義的見地からは明白だと思うのですが。
また、日共スターリン主義が『赤旗』において、中国共産党擁護としか受け取れない記事を垂れ流していることも、満腔(まんこう)の怒りをもって弾劾します。
第5章 ビキニデー長崎集会で帝国主義打倒誓う 長崎 橘 澪
「ビキニ事件から54周年 あらためて核開発を問う!――核と人類は共存できるのか」ビキニデー集会が、3月9日に長崎で開催されました。
講師の藤田祐幸さん(元慶応大学助教授)は、イラクの劣化ウラン弾やチェルノブイリの原発事故などの現地調査を行い、劣化ウラン弾問題では国会でも参考人として証言をしています。藤田さんは、原発産業の労働現場での労働者の被曝(ひばく)について、多くのホームレスが原発の清掃などに駆り出され被曝し、死んでいる事実、しかもその正確な実態さえも分かっていない現実を話しました。
被曝の許容値を超えれば二度と雇われなくなる上、被曝の症状を発症しても医療を受けることなく死んでいく。原発産業がこうした労働組合にも入っていない無数の使い捨て労働者によって支えられている事実を指摘しました。原発会社の労働組合は、会社との契約で被曝量が高いところの仕事はしない。原発とともに生きる体制内労働組合という状況の中で、被爆量の高い危険な仕事は、かき集められる日雇い労働者に回ってくる。
藤田さんは最後に長崎とも関係が深い高レベル核廃棄物の最終処分場問題について触れ、核廃棄物を埋め捨てにすることで、原発の最終的な危険極まる核のゴミを「解決」しようとする無謀さを指摘しました。
労働者の団結で一日も早く日本帝国主義やアメリカ帝国主義を崩壊させなくはならない。それこそが核開発と世界核戦争を止める唯一の道だと、講演を聞いて思いました。