2008年3月24日

イラク反戦2008 全世界で一斉デモ

週刊『前進』06頁(2336号4面3)(2008/03/24)

 イラク反戦 全世界で一斉デモ
 労組の隊列が闘いを牽引

 3月15日~19日に世界各地で闘われたイラク反戦5周年闘争では、労働運動の新たな流動・再編と台頭が特徴的だった。
 第1章 韓国
 韓国では、3月16日にソウル駅前で国際共同反戦行動が行われた。先日就任したイミョンバク大統領と米帝・ブッシュ政権に対する激しい弾劾の声が叩きつけられた。
 韓国でもイミョンバク政権の新自由主義攻撃の激化の中で、民主労総と民主労働党において、体制内勢力と階級的勢力が激突し、新たな流動化が始まっている。
 第2章 アメリカ
 15日、ロサンゼルスで、ANSWER(「戦争と人種差別を止めるために今すぐ行動しよう」)の主催する集会に1万人が結集した。
 ロサンゼルス郡労組評議会(ロサンゼルス市など88の市の労働組合が加入、83万人)やロサンゼルス統一教員組合(UTLA)が組合決定でこの集会に賛同し、組合員が多数参加した。
 ロサンゼルス統一教組は、2月に執行部選挙を行い、左派が圧倒的に再選された。市当局の給与システムダウンによる多数の教員の給与不払いという事態を利用して、右派が左派執行部を攻撃してきたが、闘う団結ではねかえした。
 第3章 イギリス
 15日、イギリス戦争阻止連合などの主催する集会・デモに、ロンドンでは5万人、北部スコットランドの中心、グラスゴーに5千人が結集した。
 鉄道労働者の組合、RMT、ASLEF、TSSAは、3・15に参加するとともに、新たなイラン侵略戦争に反対し、イランの労働運動と連帯する闘いを3労組共同で行っている。また、3・15直後にTSSAとRMTがロンドン地下鉄でストを構えている。
 PCS(国家公務員労組)も反戦デモ参加の直後、17、18日の労働厚生省2日間ストに入る。